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【重要】基礎マーケティング

マーケティングで不安解消

音声に限らず配信をしているとぶつかる壁があります。
「誰のためにやっているのか」
「自分たちの配信は楽しいと思ってくれているのか」
「どんなことを話せばよいのだろう」
こんな疑問を感じたことはありませんか?

そんな時に一つの正解を導いてくれるのがマーケティングです。

マーケティングは難しそう

マーケティングと言うととんでもない経験と知識量が必要になりそう…
仕事として活用するにはもちろんその通りです。
しかし、マーケティングの基礎的な知識を活用するだけで、驚くほどに番組の指針ができます。

指針ができれば、進む方向が見え、進む方向が見えれば迷いが一つ減ります。
指針を共有できればメンバーとの意識も統一しやすくなりますし、コミュニケーションもスムーズになります。

一度設定するだけで番組作りの大きな土台となりますので、ぜひ活用してください。

設定項目

ペルソナ

ペルソナとは心理学者のユングが提唱した考え方で、人格を意味します。
マーケティングでは商品を購買してほしい唯一の目標を意味します。
音声配信をしていればなるべく多くの人に聞いてほしいと思うものですが、誰かに当たるかもしれない石を狙いを定めずに投げ続けるよりも、確実に誰かに当たる石を投げることで自分たちの価値を確立することが目的です。

ペルソナの設定項目
・年代
・性別
・地域
・職種
・趣味、興味
・平日、土日祝日の過ごし方
最低限上記の項目は設定しましょう。

年代…年齢を設定して、興味、価値観、可処分所得など様々なことが変わってきます。
例えば10代にコンテンツを届けたい場合、漆器の良さを語るよりもTik Tokでバズる方法の方が刺さります。
20代にコンテンツを届けたい場合、昭和のアイドルランキングよりもお洒落なカフェや映えるバーガーを提供するお店の方が刺さります。

性別…精神的な性別はどちらかを設定して、趣向を決めます。
牛丼、ラーメン、丼なら男性の方が好むでしょうし、ケーキ、化粧品、まつ毛エクステなら女性の方が好むでしょう。
(あくまで大多数派の話)

地域…住んでる地域を設定して、生活スタイルを決定します。
東京郊外に住んでいる人なら、通勤に1時間弱かかるでしょう。
どこへでも電車で移動できるため車は所有していないかもしれません。
地方に住んでいる人なら車社会かもしれません。

職種…職種を設定して、環境決定します。
会社員の方ならビジネスTipsやマネジメント術、主婦の方なら新しいレシピとの出会いやライフハックなど。
属している環境によって必要になる情報も変わります。

趣味、興味…どんなことに関心があるかを設定して、行動を決定します。
あなたが肉が柔らかくなる特別な方法を伝えたい場合に、朝パチンコ屋さんで開店待ちしている人と、繁華街で流行の鍋を選んでいる人ではどちらが興味を持つでしょうか。

平日、土日祝日の過ごし方…時間の使い方を設定して、可処分時間を決定します。
可処分時間とは必ず費やさなければいけない時間から溢れた時間のことです。
職種によっては仕事中に音楽を聞けないかもしれません。
友達とクラブで遊んでいる時に音声配信を聞く人はいないでしょう。
どんな過ごし方をしているかによって、生活サイクルのどの時間に自分たちのコンテンツを届けるかが見えてきます。

かなりざっくりしていますが、以上が最低限設定すべき項目です。
45歳男性でネイルの流行が気になる人もいる!という方もいらっしゃると思いますが、あくまで架空の人物像を作っているだけですので、大多数の思考を選択して良いと思います。
(45歳男性にネイル流行情報を届けたい場合もペルソナは有用です)

私達のポッドキャスト番組ではこの他にも氏名や家族構成、結婚した年月日やプロポーズした場所、家賃、最寄り駅と徒歩何分か、職場の場所と働いている階数、LINEの友達人数とグループ数とよくやり取りする人、Xのフォロワー数や、ブラックフライデーで購入したもの、最近見た映画、一日の行動は10分刻みで可視化しています。

文字にすると堅苦しく感じるかもしれませんが、目の前の人とどんな会話をするのかを可視化しているだけに過ぎません。
好きなブランドの服を着ている人には、そのブランドの話をするのと同じです。
しかし、その会話の中にも刺さる話題と刺さらない話題があります。
そのブランドを着ている芸能人が好きなだけでブランドには興味がないかもしれませんし、ギリギリお金をやりくりしてようやく買ったから新作の話をされるのがコンプレックスかもしれません。

ペルソナ設定ができているだけで興味を持つ話や、タブーが見えてきます。
また複数人で配信されている場合、ペルソナはアナタだけが知っていても意味がありません。
他の人が設定したペルソナに関係ない話をしてしまったらこのペルソナは一気に意味がなくなってしまいます。
一緒に配信をしている仲間とも共有することをおすすめしますし、認識の相違が生まれないように詳細まで決定しておけることがベターです。

このペルソナ設定があるだけで「この話題はイケそう!これはナシ!」が瞬時に決まります。
既に配信をしていて今更難しいという人は、前述6項目からペルソナ設定を始めてみてはいかがでしょうか。

ペルソナが決定したらその人に届けるための軸を決定しましょう。
代表的には3つの軸があり、あなたがコンテンツを届けたいペルソナにどの軸でアプローチすることが価値があるのかを決定します。

・ブランド軸
・安価軸
・密接軸

ブランド軸…そこに所属することで、価値を与えてくれる軸
一般的にはミシュラン認定のレストラン、ハイファッションブランド等が考えられます。
他にもオンラインサロンなどもブランド軸になり得るかもしれません。
ペルソナはここに所属することに価値を感じているので、配信頻度などはあまり気にしなくても良いかもしれません。

安価軸…いつでも気軽に所属できることで、価値を与えてくれる軸
一般的にはファストフード店やワンコインで食べれるランチのお店等が考えられます。
ペルソナは自分が所属したいタイミングで、最新回を摂取したいので、配信頻度もかなり高頻度でないと飽きられてしまいます。

密接軸…自分のことを知ってくれている場所に所属することで、価値を与えてくれる軸
一般的には「いつもの!」で通じる行きつけのお店が考えられます。
ペルソナは自分が安心したいタイミングや、自己肯定感を上げてくれる存在を欲してる時に所属することで価値を感じてくれます。
ペルソナ次第ではありますが、配信頻度は週1回~月2回程度でしょうか。

ペルソナの設定の次に大事になる項目です。
いまいちピンと来ない方はSNSでのリスナーさんとの関わり方や、お手紙の採用頻度、番組内でどのように語りかけるかを想像してみてください。
ペルソナがブランド軸を求めているなら「この話に共感できるなんてアナタは鋭い!」と言われたいかもしれませんし、密接軸を求めているなら「◯さんの住んでいる◯県でも先日話題になってましたよね!」と言われたいかもしれません。
この軸がブレるとリスナーを不安にさせてしまい、コンテンツに興味をなくしてしまう恐れがあるので、決して軽んじてはいけません。

番組の骨格になるマーケティング

御存知の通り、マーケティングは資格がある程とても奥が深く、専門書も大量に出ています。
それら全てに目を通すのはかなりの時間と理解の深度が必要になりますので、基本的なペルソナ設定と軸の決定を今回は取り上げました。

人のコミュニケーションはバーバルコミュニケーション(言語)とノンバーバルコミュニケーション(非言語)に大分され、バーバルコミュニケーションはたった7%しか伝わっていないと言われています。
実際には話のトーン、スピード、抑揚、声質、音質、環境音、笑い声等のノンバーバルも含まれていますが、五感のうちの聴覚にのみ語りかけるコンテンツです。
伝わっていない部分があるということはそれだけ誤解が生まれやすいというリスクも含んでいます。

あまり知らない人との電話は緊張しませんか?
それは相手がどのような人かが分からずに表情もわからない状態で話をしているからです。
「どんな話をしたら良いのだろう?」
「どんな話に興味があるのだろう?」
と思考を巡らせているうちになんとなく盛り上がらずに会話が終わってしまった経験は誰しもあると思います。
では、恋人やパートナー、友人などアナタがよく知っている人と電話をしている場合はどうでしょうか。
どんな話に興味があって、どんな表情をしているかがわかる相手だと話がスムーズに出てきませんか?

何も決まっていない五里霧中で進むよりも、ペルソナ設定と軸を決まっているほうがリスナーとのすれ違いが減らせると信じています。

よりリスナーに好かれる番組を作り続けるためにこの記事が役に立つことを祈ってます。


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