展開図(シートレイヤ)
今回は展開図。
室内展開図ビューポートか断面ビューポートか
展開図に取り掛かる時に↓の記事を読んだのですが、
実際使ってみてもうまく設定できなかったので、今回は、矩計図のところで使い慣れた普通の断面ビューポートをクロップすることで展開図にしています。
(ただ、その後室内展開図ビューポートを少し触ってみて、設定によっては使えるのかなという気がしています。)
展開図の表現
展開図は図面として、
・仕上げや素材の違いが分かること。
・建具表や詳細図とリンクしていること。
・主要な寸法が押さえられて、スケールでV値を確認できること。
などの機能が求められると思います。
また、住宅なんかの小規模な建物の現場では、展開図を見られることが多いように思います。
建具表でも書いたように、フラットな表現とするために、OpenGL+VW-隠線消去で、光源は全てオフにして環境光のみに。OpenGLの設定はテクスチャをはずして、カラーのみにしています。
フラットな表現にしたいというのは具体的には、線によって輪郭を現し、素材の違いを示す記号としての色をつけたい、ということです。2D作図の時は後で、素材によって濃淡を変えた模様の面図形を手作業で書き足してました。
それを3Dデータから直接表現したいと色々と試しました。
OpenGLのデフォルトの設定のものを最初試していましたが、テクスチャや濃淡がつくと、余計な情報が付加されすぎて、記号としてはかえって見にくく(読みにくく)なります。ソリッドレンダリングでも結構いいところまでいったのですが、やたらデータ量と動作が重くなってしまったので不採用に。かなり試行錯誤した結果、この表現に(今の所)行き着きました。
メッシュ図形の表現
2Dコンポーネントの表現が使えないので、メーカーHP等から取り入れたトイレなどのデータは、加工→メッシュを簡素化である程度データを軽くして置いて、隠線消去の輪郭の設定で、曲面の分割線を表示する最小角度の数字を調整することでメッシュ感を減らしてます。(このトイレでは15度くらいがいい感じでした。)
展開図での破線表示
2Dコンポーネントの表現が使えないので、椅子や家電など、別途だけども、図面には情報の一つとして入れておきたい場合にどうするか、もかなり苦戦しました。
今回は、別途の図形は「展開図破線表示」クラスを割り当てておき、基本の展開図では非表示にしておき、破線図形のある部分のみ破線で出力される別のビューポートを「展開図破線表示」クラスも表示に設定して重ねています。(ちょっとわかりにくいかも)
これについても他にいい方法がないかなと思っています。
通り芯等の表現
展開図中の最初注釈に2D・手作業で書いていましたが、デザインレイヤで、壁芯に通り芯を描いてそれを柱状化させることで表現させています。(木造ツールの通り芯を3D化するのは線が増えすぎてちょっとうるさい。)
通り芯番号は手作業で注釈に付け足してるのですが、本当ならここも自動化したい部分。
内部仕上げのデータタグ
内部仕上げの引き出し線も立面図のところで書いたものと同じようにデータタグ化しています。
展開図の表現が一番苦労したところですが、なんとかここまでできました。
本当は見え掛かり線の太さを2種類使い分ける(例えば、輪郭を生む段差が何mm以上なら少し線を太くする)などの設定ができればベストですが。
展開図にも仕上げ表と同じ内容のものを配置してるのですが、それは仕上表の時に。
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