ライヴ覚え書き(2024/1)

2024/1/18
あらかじめ決められた恋人たちへ@ www

 素晴らしい!パワフルで美しくてエモーショナルでポジティヴで、生きるエネルギーそのものが迸るような圧巻のライヴ。出音の良さも特筆もので、気持ちいいことこの上なし。映像や照明も含め演出もドラマチック。いいもの見させてもらいました。もっと頻繁にライヴやれば、今の10倍ぐらいの規模の会場でもラクにできそうですね。

2024/1/14
山口一郎@ガーデンシアター

 サカナクションのフロントマンの完全ソロライブ。

 二部構成になっていて、前半はサカナクションの曲をリアレンジしたものをひとりで機材を操作して歌う。サカナクションではできない、やらないことをやろうという意欲が見えるライブで、大変良かった。新鮮だったし歌のうまさも再認識。MCは全くなくて、演出も含めサカナクションとは違うヒリヒリした世界観で統一され見事だった。

 後半は一転していつもの山口に戻るリラックスした展開。うつ病を患い、そのリハビリのためにソロライブをやることになったという経緯を説明する長いMCもあり、感極まって絶句する場面も。最後は春からサカナクションのツアーが始まるというアナウンスがあり、実際にサカナクションが登場して「新宝島」をやって大盛り上がり、という締め。言ってみれば山口一郎ソロからサカナクション復活に至る物語を二部構成のライブにした感じで、確かにドラマチックだったしファンは嬉しかっただろうけど、最後サカナクションが登場して馴染みのヒット曲をいつものアレンジで演奏することで、前半の余韻や余白がすっかり消えてしまった気がして、個人的にはちょっと残念だった。あの口ぶりでは2度とソロライブはやらないという決意で、ああいう構成演出にしたんだろうけど、もうちょっと含みを持たせる終わり方でも良かったんじゃないか。これからは新しいサカナクションを見せる、と言ってたけど、最後「新宝島」じゃ、あまり変わり映えなさそうだな、という感じも。いや、変わらなくてもいいんだけど、今回に関してはもっとさりげなく期待感を持たせ、余韻を残した終わり方でも良かったと思う。

 ということでショウとしての完成度を求めるなら前半だけの方が良かったと思うけど、でも後半は、彼としてはどうしてもやらなくてはならなかったんだろうな、というのもわかる、という感じ。

 こういうことを書くと本人やスタッフはコイツ何もわかってないなと気を悪くするかもしれないが、まあそう感じちゃったんだから仕方ない。いずれにしろ音だけでなく演出も含めソロとしての可能性はめちゃくちゃ感じたので、これで終わりとか言わないでまたやってほしいと思います。

2024/1/11
Romy @ 恵比寿ガーデンプレイス

 The xxのヴォーカルのソロ。最高。ロミーさんLOVE。
 全曲四つ打ちの歌ものモダンハウスで、長めのDJタイムも含め完全にクラブ体験を普通のコンサートに移植した感じだが、彼女自身が完全にその場を楽しんでるポジティヴなヴァイブレーションが伝わってくる。音源では彼女の声質もあって、メランコリックな悲しみや寂しさも強く感じられるが、ライヴではそれを乗り越え吹っ切ったような力強さと多幸感がある。2回ぐらい対面取材してますが、すごく穏やかで静かな人で、たぶんもともとは内向的でシャイな人なんだと思うが、なんかのきっかけでクラブのダンスフロアで自分を解放させる楽しさを知った。根っからのパーティーピープルじゃないからこそ、その表現には陰影があってエモーショナルな味わいがある。曲や歌の良さは当然だが、そうした人間味が伝わってくるから、みんなあれだけ盛り上がったんだと思う。The xxはもちろん最高だけど、ソロの方が好きって人も多いはず。

 たぶんあの盛り上がり方からすると、夏フェスにも呼ばれるんじゃないですかね。楽しみ。

2024/1/2 & 3 
Petit Brabancon<Petit Brabancon EXPLODE -02->@LINE CUBE SHIBUYA


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