[日々鑑賞した映画の感想を書く]『カセットテープ・ダイアリーズ』(2019年  グリンダ・チャーダ監督) (2021/8/11記)

 タイトルから甘ったるい青春映画かと思って敬遠していたが、なかなかの良作だった。お話そのものはルーティンではあるが、最後に喧嘩したままではなく父親と和解して故郷を出るところが今っぽい。

 スプリングスティーンの音楽は予想したよりも全面的に使われていたが、一番彼に熱中していた高校時代(つまり主人公と同じ年ぐらいのころ)を思い出してところどころグッときました。主人公はザ・スミスやU2にはピンとこなくても、スプリングスティーンには夢中になったというのがポイントですね。「シンセこそは未来の音楽だ」みたいなことを言う友達が、数年後にテクノDJとしてブレイクするなんてオチがあったら面白かったのに w

 それにしても原題通り「光に目も眩み」でいいじゃん。この陳腐な、そして映画の内容ともほとんど関係のないタイトルでだいぶ損してると思う。 (2021/8/11記)

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