[日々鑑賞した映画の感想を書く]『れいこいるか』(2019年 いまおかしんじ監督)(2022年1月9日記)

 阪神淡路大震災で一人娘を喪い、離婚した元夫婦のその後25年を描くドラマ。神戸に住む市井の人々の、四半世紀がたっても癒えることのない心のキズを、決して大上段に振りかぶることなくさりげなく、淡々と、ユーモアたっぷりに綴っていく筆致が素晴らしい。ピンク映画が主戦場の監督が超低予算で撮ったインディーズ作品で、俳優も無名な人ばかり(でも皆芸達者)。『映画芸術』誌の2020年ベスト1に選出されたものの、配給が弱くて劇場でかかることも滅多になく、ソフト化もなかなかされなかったので見る機会もなかったが、アマプラでレンタルされてようやく鑑賞。いい作品でした。(2022年1月9日記)


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