[映画評] vol.15 『ランペイジ 巨獣大乱闘』5月18日公開

 アメリカ映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』試写。
http://wwws.warnerbros.co.jp/rampagemovie/

 一言で言ってしまうと「不正な遺伝子操作によって巨大化・凶暴化したゴリラやオオカミやワニがシカゴの街で大暴れするお話」。80年代のアーケード・ゲームを実写映画化したものだそうで(そのゲームについてはよく知りません)、それ以上の込み入ったストーリーもなく、善玉悪玉もはっきりしていて、たぶん字幕なしで見てもわかる。『パシフィック・リム』や『キングコング』の系統のモンスター映画で、お話そのものはちょっと子供だましな感じもあるし、『ダイ・ハード』『シン・ゴジラ』などいろんな映画からアイディアを拝借してる感じもある。私が特に感じたのは、遺伝子操作され怪物化した戦闘犬を描いた谷口ジローのマンガ作品『ブランカ』『神の犬』との共通点。特に怪物化したオオカミがジャンプして空に浮かぶヘリコプターを破壊し墜落させる場面は、『ブランカ』で同じような場面があった。とはいえ娯楽映画としてはカタルシスもあって申し分のない作品。怪獣マニアだけでなくお子様連れでも安心して楽しめるんじゃないでしょうか。

 私は普通に映画会社の試写室で見ましたが、劇場ではIMax3Dでも公開されるようなので、みなさんはぜひそっちで見ることをお勧めします。主演はアメリカの人気プロレスラー、ドウェイン・ジョンソンで、さすがにカリスマ性があってかっこいい。マッチョな肉体派アクション俳優として、アーノルド・シュワルツェネッガーの後釜になれそうな感じ。5/18公開。

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