24年前のカセットテープとフィッシュマンズ。

 2006年の秋だから、もう10年近く前になりますが、『フィッシュマンズ全書』という本を監修して上梓したことがあります。インタビュー、レビュー、評論、ニュース記事などフィッシュマンズの過去記事の中から選りすぐったものをコンパイルして、さまざまな関係者の最新インタビューなどを併録したアーカイヴ本なんですが、そこでフィッシュマンズがデビュー・アルバムを作る時、プロデューサーのこだま和文がフィッシュマンズのメンバーのためにロック・ステディのベストテープを編集してプレゼントした、という話が出てきます。そのテープが現存していることが、欣ちゃんこと茂木欣一のツイートで発覚。

 ちゃんと大切にとってあったんですねえ。そのときは膨大な編集作業に追われ、とてもそんな余裕がなかったんですが、現物があるとわかっていれば、本に写真でも掲載すれば良かったですね。もう四半世紀近く前のカセットテープ。これがメンバーの血となり肉となって、「Chappie Don’t Cry」という素敵なアルバムができたわけです。このテープがいかにメンバーにとって大事なものだったか。いかにフィッシュマンズデビュー時の思い出が大事なものなのか。このツイートと写真が示しているようです。

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