悲鳴(hemey)というバンドのこと(3/30追記あり)


 CD整理していたら出てきた。日本の悲鳴(Hemey)というバンド。高円寺の円盤で田口史人君に勧められて買った。2005年ごろだったと思う。音は、乱暴に言えば80年代の一番ノイジーだったころのソニック・ユースとか、いわゆるノイズコアとかUSジャンクの系統でかなりエモーショル。すぐに気に入ったが、ライヴを見ようと思ってるうちにいつしか日々の雑事に紛れてしまい、今検索したら2011年ごろに活動停止、2016年にメンバーのひとりが亡くなって正式に解散したと知った。その時のメンバーのブログがこれ。

 7年後の今もパックリと開いた傷口から血がドクドクと流れてくるようなヒリヒリした文で痛々しい。

 いろいろ調べたがこれ以外にどんな音源を出していたかもはっきりしない。2006年にリリースされたKuruuCrewなんかも参加のコンピに名前があるが、手元になく詳細は不明。→その後Discogs経由でアメリカより入手。日本のバンドを海外に紹介する目的で編纂されたコンピレーションらしく、おそらく日本ではほとんど流通していない。限定200枚のCD-R作品。悲鳴は3曲収録で、演奏は壮絶の一言。

一番詳しいバイオはこれだが、これも途中まで。

 YouTube上にはいくつかライヴ動画が残っていたのでまとめてみた。

 これを見てもとにかく切羽詰まったテンションとエネルギーが尋常ではなくて、そりゃバンドも長続きしないだろうな、という感じ。でもこんなバンドが今出て来たら相当な話題になると思う。

 もう二度と見ることはできないバンドでも、音源は残り、こうして動画も見ることができる。いつか悲鳴というバンドがいたことすらも忘れ去られてしまうだろうけど、せめてこうして書き留めておくことにする。バンドがあるうちにしっかり取り上げることができなかった反省と後悔も込めて。

 ちなみに上記のブログを書いた元メンバーは、現在ではエロ漫画家になってるらしい。


 


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