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百々和宏インタビュー : ソロ・アルバム『OVERHEAT 49』を巡って

 百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)の5年ぶりのソロ4作目『OVERHEAT 49』がリリースされる。雑誌『音楽と人』の連載コラム[泥酔ジャーナル]をまとめた単行本『泥酔ジャーナル4』も同時発売される。

 ファースト・ソロ『窓』(2012)以来続く『ロックンロールハート』サーガの最新曲「ロックンロールハート(ア・ゴーゴー)」始めとする全10曲は、従来の百々ソロらしいリラックスしたフォーキーな歌ものやサイケデリックなオルタナ・チューンから、ガツンとくるロックンロールが同居し、百々の持つさまざまな音楽性が自然にあらわされている。近々49才となる彼が日常の中で感じている生活実感やアーティストとしての決意表明などが飾らぬ言葉で表現された等身大の作品でもある。

 参加ゲストも豪華かつ多彩。有松益男(ds)、ウエノコウジ(b)、ヤマジカズヒデ(g)、有江嘉典(b)、奥野真哉(kbd)、みわこ(perc)といった馴染みのメンバーのほか、藤田勇(ds)、武井靖典(tp)というMO'SOME TONEBENDERの盟友が参加しているのもファンには嬉しいだろう。

 アルバムは書籍と共に10月29日から始まる百々ウエノ・ツアーの会場で即売されるほか、百々公式サイトのWEBショップBUPPAN STOREでも販売される。11月3日(水)23:59までの注文に関しては送料無料となっている。数量限定の「特盛りセット」には、レコーディングのメイキング映像などを収めたDVDも同梱される。なおアルバムの全国流通での発売、ストリーミングサイトでの配信は来年春以降を予定している。

 百々の49回目の誕生日となる11月2日(火)東京・下北沢シャングリラでのリリース・パーティーは、アルバムのゲストを招いたバンド形式でのライヴとなる。(小野島大)


”オレってこんなに自信のない男だっけ”とか”才能枯れちゃったのかな”とか不安になった。

ーー5年ぶりのソロ・アルバムです。その間にメンバーとして参加したTH eROCKERSのアルバム『Rock'n Roll』が2019年にリリースされ、女優ののんのアルバム(のんとも。M『ショーがはじまるョ!』(2020))にも2曲参加してますが、まるごと百々和宏と言える作品は『スカイ イズ ブルー』(2016)以来。ずいぶん間が空きました。

百々「そうね。前作をUKプロジェクトで出して、次出せますよって話はもらってて……(ここで偶然、インタビュー場所に武藤昭平が顔を出し挨拶)ああっ、どうも! ……なんの話だっけ(笑)、そう、あの人(武藤)が病気になっちゃってさ、武藤ウエノのツアーが中断して、代わりに百々ウエノのツアーが始まって。最初はフロントマンが入れ替わるってありえないとか言ってたのが、いつのまにかウエノ(コウジ)さんも本気になっちゃって、延々ツアーが続いて。自分の活動の方はどうしようって思ってるうちに2年ぐらいたって、そうしたらコロナになっちゃったでしょ。これはいよいよ自分のことをやらないとしょうがないなって、久しぶりに作曲作業を始めたんだけど、全然テンションあがらなくて」

ーーそれはなぜ?

百々「なんでしょうね……そういう能力が落ちてるというか。運動能力……じゃないけど、クリエイティヴな作業をする能力がだいぶ弱ってたんじゃないですかね」

ーークリエイティヴな方向に自分を高めていかないと、なかなかそういう気にはなれない?

百々「そうそうそう。曲のデモとかは15曲ぐらいできたんだけど、これを世に出す意味があるのかなとか、弱気になっちゃって」

ーーそれ、いつ頃ですか。

百々「今年の頭ぐらい」

ーー超最近じゃないですか。デモをちゃんとした楽曲に仕上げるだけのモチベーションがわかなかったということですか。

百々「そう……結局、イケイケになって”オレ最高!”ってならないと曲って完成しないから。そうなるまでずいぶん時間がかかりましたね」

ーーでもそれまでは普通に曲は書けてたわけでしょ。

百々「うん、自分でもよくわからなくなってさ。”オレってこんなに自信のない男だっけ”とか”才能枯れちゃったのかな”とか不安になりつつ。はははっ!なんだかんだ言って、コロナの空気感みたいなものも影響してたんでしょうけどね。ライヴは小さいところでちょこちょこやってたけど、”イエー!”って感じにはならないじゃないですか。だから……すごい内省的な作品になりそうだけどどうしよう、みたいな」

ーーなるほど。

百々「そうしたらウエノさんがね、なんか一緒にやりたいってずっと言ってくれてさ。形はどうであれなんか音源出せばライヴもできるし、オレもベースを弾きたいって。それでちょっとケツを叩かれて。ウエノコウジがベース弾くならゴリッとしたロックな曲も作らないと、ってところから曲作りがだんだん楽しくなってきて」

ーーテープエコーズをやめるって話がつい最近発表されたでしょ。そのことは今回のアルバム制作と関係してるんですか。

百々「そうですね。アルバム制作でロック寄りな曲を作り始めると、ゴリッとしたメンバーを集めなきゃならない。そうなるとテープエコーズのメンバーの出す音と方向が合わないんですよ。今作は2通りのリズム隊が入ってるけど、テープエコーズも含めそれ以上ユニットを並行させるのも大変だし。テープエコーズは最初のソロ(『窓』2012年)を出してツアーやるときに組んだメンバーで、もう9年ぐらいやってるしね。せっかくのソロだし、そのつどフレキシブルなメンツでやってもいいかなって」

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自分も49才かあ、これから先どうやって生きていこうか、なんて考えるわけですよ。10年後にオレ何やってるんだろう、って。

ーーなるほど。ウエノ君が参加することを前提に曲を書き始めて、うまく気持ちが回るようになったと。

百々「そうそう。曲のテンションとか歌詞のイメージとか、ちょっとやんちゃな感じも出せるし。どうしてもさ、いろいろウップンがたまってるからさ(笑)」

ーーここのところトークショーで喋って弾き語りする人ってイメージが定着しちゃってるから(笑)。

百々「はははは!確かに」

ーーゴリッとしたロックやるならMO'SOME TONEBENDERのアルバム作ればいいじゃん、という気もしますが……

百々「そうなんだよね。まあ今回メンバー2人とも呼んでますが(笑)」

ーそれもね、念が入ったことに2人バラバラの参加で3人一緒にはやってないっていう(笑)。

百々「そうそう(笑)、一緒にしたらしたで、ならモーサムやれや!って言われるのは目に見えてるしさ(笑)。モーサムのファンってオレたちに対して遠慮がないからね、なんでもズケズケ言ってくるし(笑)。それがいいんだけどね」

ーーモーサムやるとなるとソロとは全然違う意味でテンション高めなきゃいけないし、精神的にもタフでないと。

百々「そうなんだよね。今年ライヴ東名阪だけやったけど、やっぱり疲れるなあ、精神的にも肉体的にも(笑)」

ーーでも今回のアルバムはモーサムのアルバムに向けて勢いをつけるという意味もありそうですね。

百々「ちょっとありますね。今年ツアーやって久々に会って、感じも悪くなかったからね」

ーーなるほど。じゃあ今年の頭に出揃ったデモの曲と、新たに書いたロック・バンドっぽい曲が併存するのが今作ということですね。今作のキーとなる曲は?

百々「え〜〜〜と、そんなインタビュー久しぶりだなあ。ははははっ!音楽的な話することないもんなあ……あ、思いだした。<鬼退治>って曲だけ古い曲なの。前のアルバムの時に作ったんだけど、ちょっと壮大になっちゃいそうで、時間がなくてまとめられなかったの。今回、その時のデモにそのまま肉付けしてったから、この曲だけドラムが打ち込みなんですよ。聴いても絶対バレないと思うけど。で、別に新曲だけでも頭数は足りてたんだけど、なんか今の気分にこの曲調がフィットしたんだろうね。こんな暗いの1曲目に持ってくるのもどうかと思うけど(笑)」

ーーなるほど。今作を聴いて、<鬼退治>と<サルベージ>という最初と最後に入ってる2曲が、このアルバムで一番百々君が歌いたいこと、伝えたいことじゃないかという気がしました。ご自分のアーティストとしての決意表明というか。

百々「うん、そうだねえ……コロナになってヒマじゃない?(笑) ヒマになってさ、自分も49才かあ、これから先どうやって生きていこうか、なんて考えるわけですよ。その答えが色濃く出てるのがその2曲ですね。10年後にオレ何やってるんだろう、ちゃんと自分で食っていくために身の回りをちゃんとしなきゃな、とか」

ーーアーティストとしての目標とか計画とか。

百々「まずモーサムはやりたいですよね。前みたいにしゅっちゅうライヴやってネンイチでアルバムリリースとか、それはさすがにキツいけど、年に1回ぐらいはツアーやって、何年に1枚かアルバム出してとか、活動をちゃんと決めてやれたらいいなと」

ーーその合間にソロをやって。

百々「そうだね。みんな音楽業界は大変だって言ってるけど、オレはそんなに悲観的じゃなくて。ソロに関してはなるべく会社の助けを借りず自分の手でやろうという気持ちが強くなって、そう頭を切り替えたら楽しくなってきた。曽我部(恵一)君とかすごいと思うよね」

ーー20年前から自分のレーベルを作って自主独立でやってますからね。

百々「そうだねえ。こないだオレの企画に出てもらって、その話をずっと聞かせてもらって。とにかく楽しいからやってるってスタンスだから。素敵だなと思いましたね。”仲間”って言葉もたくさん出てきて。オレがやりたいのも一緒だなと思って」

ーーそれが「取り急ぎ ギターと歌さえあればイイ / そのうち 仲間も 見つかるさ」(<鬼退治>)という歌詞ですね。

百々「そうそう。5年前に作った時は全然違う歌詞だったんだけど、このアルバムの1曲目に入れたいなと思って引っ張り出してきて、そういう歌詞に書き直したんです」

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ソロは自分の楽しみのためにやってるから、あんまり面倒くさいことやりたくないんですよ。でもそれを引っかき回してくれるような要素も欲しくて。

ーー今回はその”仲間”=ゲストも多いですね。

百々「そうそう。今回はゲストも頭に入れつつ曲も作ったからね。実際のレコーディングでビシバシはまっていく感じが面白かったですね」

ーードラムは有松(益男)さんと藤田勇さん、ベースは有江(嘉典)さんとウエノコウジさんが弾いてますね。その使い分けは?

百々「それぞれのキャラクターで分けてますね。プレイヤーとしての強みとか特徴を考えて。ウエノさんはエイトのビートの強さが天下一品だから、タテの突進力みたいなのがすごい。有江くんはもっと柔らかいし、ヨコの揺らぎをすごく上手に出す人。でも、ウエノさんは曲がハマりすぎて逆に物足りなかったみたいでさあ(笑)。せっかく百々のソロだからもっといろんなタイプの曲が弾けると思ったのに、みたいな(笑)。オレだって弾こうと思えば何でも弾けるんだぞってずっと言われてる(笑)」

ーーそこらへん、いろいろ気を遣いますね(笑)。

百々「まあ半分笑い話で言ってるんだけどね。でもしょうがない。そういうベースがカッコいいんだもん。ゴリッとしたやつ。基本、オレのソロのテイストって、サイケとかソフト・ロックとか、ちょっと様子のおかしいフォーキーなやつとかそっちの色が濃いから、アルバムの幅をもたせる為にもあえてプレイヤーの棲み分けを考えた」

ーーちょっと笑ったのは奥野真哉さんのプレイですね(<オーバーヒート49>)。一聴瞭然、誰が聞いてもすぐわかる奥野真哉の世界(笑)。

百々「はははっ!もうドはまりしたね。もうちょっとよそ行きな感じで入ってくるかと思いきや、もうど頭から全開で(笑)。奥野さんはすごい忙しくてスケジュール合わなくて、ステジオに来てもらわずデータのやり取りだけでやったのね。事前にメールで、エルヴィス・コステロ&アトラクションズの初期の性急な感じ、<Pump It Up>とか<Radio Radio>みたいなヤツで、ってオーダーして。本人はストラングラーズとXTCも入っちゃった、って言ってましたけど(笑)。まぁ、届いたデータ聞けばノリノリでやってくれたのがすぐ分かって、嬉しかったですね」

ーーヤマジカズヒデさんはライヴでは何度も共演してますが、音源上では初めてですか?

百々「初めてだね。……あ、やってるわ。豊田利晃監督の映画『クローズEXPLODE』のケンカのシーンのバックで、ヤマジさんとオレとベラさん(石塚“BERA”伯広)とMASATO(ASSFORT)で即興でやってるね」

ーー今回改めて参加してもらってどうでした?

百々「すげえなと思いましたね。ヤマジさんもすごく忙しくて、ライヴも一杯やってるし家でもずっと作業してるでしょ。ダビングでスタジオに来てくれたんだけど、こっちとしてはこの部分だけ16小節弾いてください、ぐらいのオーダーだったんだけど、いざ当日になったら、頭からすごくしっかり構築されたギターを入れてくれて。歌中のバッキングとかも。2曲お願いして、1曲につき30分で3テイク、ビシッと弾いて。あとは百々の好きなの選んでいいよって。全部いいんですけど(笑)」

ーーギターは百々君が弾けばいいから、もう1本必要ないと言えば必要ない。そこであえてヤマジ君にオファーしたのは?

百々「そうだね……やっぱ弾いて欲しいじゃん、間違いなくオレよりかっこいいギターを弾くからさ(笑)。ヤマジさん以外にギタリストで弾いて欲しいと思う人っていなかった。一昨年ヤマジ、ウエノ、益男の4人で初期パンクばかりやるライヴをやったことがあって、その感触がすごく良かったのでもう1回やりたいって話はしてたんだよね」

ーー彼のギターに何を期待したんですか。

百々「なんだろうね……オルタナの血かなあ……ソロで作る曲は自分の楽しみのためにやってるから、あんまり面倒くさいことやりたくないんですよ。小難しいことなんか絶対やりたくないし、自分が疲れたくないから、簡単で間違えないような、いわば手癖でいいと思って作ってるのね。ただそれだと音源になった時に若干の物足りなさを感じるわけよ。自分にとっては当たり前のことしかやってないから。リスナーにとっての評価はまた別だと思うけど。だからそれを引っかき回してくれるような要素も欲しくて、ヤマジさんに参加してもらったんだけど、それにしても予想をはるかに超えてかっこ良かったなあ……」

ーーそして藤田勇さんが2曲に参加してますね。

百々「LINEを送りまして。レコーディング手伝ってくれないかと。意外にあっさり”あ、いいよー”って返ってきたんです。でもその数日後の夜にいきなり電話かかってきて”いろいろ考えて、オレが参加するのってどうかと思うんだけど。いいドラム紹介しようか?”って(笑)。いや、そういうことじゃなくて、お前に叩いてもらうことに意義があると思うから誘ったんだよ、みたいなことを言ったら、”うーん、そうか”みたいな」

ーーあとから一呼吸おいて電話してくるのが勇君ぽいですね(笑)。

「(爆笑)そうそうそう。納得したのかしてないのかわからないけど、レコーディングはサクッと録れましたよ。特に曲の意図とか説明もしてないけど、その通り!という感じのドラムでしたね。面白かったですよ、益男と真逆だから。益男はもう、リズムマシーンかっていうぐらい正確だしブレない。逆に勇はすごく揺れるけど、それが気持ちいいという。だから今回もすごくハマりましたね。<H・A・K・A・K・A・BEN>とかね。参加メンバーが全員博多の人で」

ーー全編博多弁で通した<H・A・K・A・K・A・BEN>の歌詞は、東京者にはよくわからなかったけど、わかんなくていいんだよね(笑)。

百々「うん、わかんなくて大丈夫(笑)。博多のFM局でかかることだけを考えて作ったから。冗談だけど(笑)」

ーー武井靖典さんが「ジャグリNUパー」という曲でトランペットを吹いてます。

百々「なんかこの曲は混沌した感じにしたかったんですよ」

ーーこの曲が一番モーサムに近い気がします。

百々「あ、近いかもしれないね。ノイズ・ギターも大友(良英)さんがやるみたいに六角レンチでキュッキュやって。それと武井のトランペットでバトルみたいなイメージで」

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自分には仲間がいるんだなって気づいた

ーーコロナをテーマにした「コロちゃん」という曲もありますね。意外と曲にしづらいテーマだと思いますが、軽い感じで取り上げてます。

百々「そうね。ワクチン接種率も上がってきたこのタイミングだから、そろそろファニーな感じで歌っても許されるかなっていう。カッコつけて”オピニオン申し上げる”みたいな感じでもないからさ。そんなのオレには無理だし(笑)。最近はロック・バンドやっててもなんかそういう人が多いじゃない? 社会や政治と深くコミットする傾向が強くなってる気がするよね。特に震災以降」

ーー今の社会や政治を見ていて何も感じないほうが難しいけど、それを音楽や発言として表明するかどうかはまた別ですからね。

百々「難しいよね。それを全部引き受けちゃうとさ、そこに使う労力がハンパないじゃない? 特にSNSとかでヘタに出しちゃうとさ、関係ないところから矢が一杯飛んでくる(笑)。それでも自分の意見をちゃんと伝えようとしている人もいる。だからゴッチ(後藤正文)はえらいなあ、すごいなあと思うけど」

ーー私もツイッター上では政治的なこととか言わないようにしてます。フェイスブックではよく書くけど。

百々「そうだね。オレもライヴの時とかでは言うよ。MCとかで。でもSNSは信用してないから。あんな薄っぺらいところで意見を戦わせることになんら意義を感じない。すごい時間の無駄だと思う」

ーーミュージシャンの本分は音楽を作ること、ではあるけど。

百々「まあね。でももはやそれだけで逃げるような時代でもないとも思うんだよね。モーサムだって、はっきりそう歌ってるわけじゃないけど、そのつどの社会や政治の動きに対する”コンチクショー!”って気分で書いてる曲は一杯あるしさ」

ーーこうやってみると百々和宏のいろんな面が素直に出ているアルバムですね。アルバムを作って、改めて気付いたことはありますか。

百々「……仲間がいるんだなっていう。はははっ!」

ーーモーサムの活動が以前ほどコンスタントじゃなくなった分、ソロを含めいろんな課外活動が増えて付き合う人も増えて、世界が広がった感じはあるんじゃないですか。

百々「そうだね!基本的に人と会って、ああでもないこうでもないと言いながら一緒にやるのが好きだから。それを再確認したね。<CRY GUITAR CRY>でギターをヤマジさんに頼んだんだけど、歌詞を読んで”これ、オレのことを歌ってるな”と気付いたらしいのね。それでレコーディングに赤いジャズマスターを持ってきてくれて(注:歌詞に”真っ赤なマッチングヘッド 悲鳴を上げる”というフレーズがある)。そういう気分で曲を作ったのが伝わったわけよ。その時ヤマジさんが”(人から)触発されたいんだよね”って言ってたけど、オレはヤマジさんに影響を受けたことを言いたくてこの曲を作ったし、ここでゲストで弾いてくれた人たちにはみんな影響を受けてる。それがつまり、仲間ってものなんだなと思った」(2021年10月14日 下北沢・UKプロジェクトにて)(取材・文 / 小野島大)

百々和宏オフィシャルウエブサイト

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【CD 商品情報】
アーティスト:百々和宏
タイトル:OVERHEAT 49
品番:MOMO-0001
価格:3,300円(税込)
レーベル:FUZZYPEACH
流通:UK.PROJECT
形態:CD
JAN:4514306018837

1)鬼退治
2)ロックンロールハート(ア・ゴーゴー)
3)H・A・K・A・T・A・BEN
4)OVERHEAT 49
5)ハルノハクチ
6)CRY GUITAR CRY
7)見習いスーパーマン
8)コロちゃん
9)ジャグリNUパー
10)サルベージ

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【書籍 商品情報】
アーティスト:百々和宏
タイトル:泥酔ジャーナル4
品番:MOMO-0002
価格:2,200円(税込)
レーベル:FUZZYPEACH
流通:UK.PROJECT
形態:書籍
JAN:4514306018844

「OVERHEAT 49」ツアー

2021年10月29日(金)鹿児島・Live HEAVEN
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年10月30日(土)福岡・黒崎LIVE HOUSE MARCUS
出演:百々和宏withウエノコウジ
OA:上野滉太(rococo)

2021年10月31日(日)福岡・UTERO
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年11月2日(火)東京・下北沢シャングリラ
出演:百々和宏
ゲスト:有江嘉典(VOLA&THE ORIENTALMACHINE/杉本恭一/MOON・BEAM/the pillows)、有松益男(BACK DROP BOMB)、ウエノコウジ(the HIATUS/Radio Caroline)、武井靖典・藤田勇(MO’SOME TONEBENDER)、ヤマジカズヒデ(dip)

2021年11月6日(土)長野・北志賀高原ホテルタガワ
出演:百々和宏withウエノコウジ、Luta bleeder、せいら、STRUM、ハイニナル
DJ:和田タカヒロ

2021年11月7日(日)埼玉・東松山レトロポップ食堂
出演:百々和宏withウエノコウジ
OA:みのる(サニークラッカー)

2021年11月13日(土)茨城・水戸VIBES
出演:百々和宏+武藤昭平withウエノコウジ

2021年11月14日(日)栃木・宇都宮 Coffee Rumba
出演:百々和宏+武藤昭平withウエノコウジ

2021年11月20日(土)群馬・前橋Drumkan
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年11月21日(日)埼玉・秩父ちどりSTUDIOお座敷
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年11月23日(祝火)北海道・札幌 SUSUKINO 810
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年11月27日(土)愛知・名古屋sunset BLUE
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年11月28日(日)愛知・豊橋FreeStyle BAR? 輪-RiN-
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年12月3日(金)広島・音楽喫茶 ヲルガン座
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年12月4日(土)岡山・蔭凉寺
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年12月5日(日)大阪・cafe Room
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年12月11日(土)青森・八戸Patrie
出演:百々和宏withウエノコウジ

2021年12月12日(日)宮城・仙台 HA’PENNY BRIDGE
出演:百々和宏withウエノコウジ

[WEBで読める、過去に執筆した百々和宏関連の記事] text by 小野島大

◎MO'SOME TONEBENDER ついに帰還!2年の"葛藤"を経て得た答え(2010/12/8)


◎初ベストで振り返る波乱のモーサム史(2011/4/27)

◎百々和宏 タナカカツキと異色対談 初ソロアルバム「窓」(2012/4/23)

◎MO'SOME TONEBENDER 「Strange Utopia Crazy Kitchen」やりたい放題!自由からもはみ出た爆発炎上アルバム完成(2012/7/17)

◎MO'SOME TONEBENDER『Baseball Bat Tenderness』インタビュー(前編)「手抜きなしで、常にエクストリームでありたい」百々和宏がバンドに求める衝動とは?(2013/12/10)


◎MO'SOME TONEBENDER『Baseball Bat Tenderness』インタビュー(後編)「バンドは効率を求めると長く続かない」モーサムはこうして危機を乗り越えてきた(2013/12/11)


◎MO’SOME TONEBENDER、約6年ぶりのオリジナル・メンバー3人だけでのライブは「偏屈で片寄った」初期楽曲オンリー (2016.11.14)

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◎MO'SOME TONEBENDER 1年ぶりの帰還で打ち鳴らされた、“100% Junk”な音(2017.12.7)


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