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【パソコン】やばい人に絡まれた!どうしたらいい?【インターネット】

誰でもインターネットで発信したり、意見を言ったりすると変な人に絡まれることがありますね(現実でもそうですが)。中には極端に攻撃的な人がいて、怖くなって発信することをやめたり、何も言わないようになってしまう人も少なくないと思います。

攻撃的な人に遭遇したらふつうの人はびっくりして傷つきますし、その責任は傷ついた人にあるわけではありませんが、いくつかのことを知っておけばこういう人と遭遇したときに冷静に対処できるかもしれません。

そこで今回は、ネットにいる攻撃的な人は何を考えているのか、どうしてほしいのか、詳しく掘り下げてみたいと思います。



1.そもそもなんで攻撃するの?


大前提として知っておくべきなのは、「攻撃的な人」とは「精神的に不安定な人」だということです。ネット上にはよく、色んな人にけんかを売ってまわって、そのようにしている自分を「強い」と勘違いしている人がいますが、このような人は強いのではなく、むしろ些細なきっかけで精神的に不安定になってしまうがために、他人に攻撃を加えたりして安定を図ろうとしているのです。次の引用は、岸田秀「幻想の未来」の一節ですが、とても分かりやすい説明になっていると思います。



攻撃欲の強い者とは、攻撃本能とか破壊本能のエネルギーを大量に持っている者ではなく、自我の不安定の原因を、他人の何らかの「不当な行為」に帰し、(「あいつがおれを侮辱したから」など)、その人を攻撃し、懲罰しさえすれば、自我の安定が得られるという物語を信じている者、その自我の安定が「おれに敵対する奴は一人残らず罰を受けるのだ」という物語に支えられている者である。したがって、彼に対して何らかの敵対行為をなし、彼の懲罰を受けるべきなのに免れている者が一人でもいると、彼にはそれが彼の自我の不安定の原因と映るのである。(幻想の未来)



ネット上では、現実では見も知らない人どうしが刹那的に交錯することになりますが、「攻撃的な人」は自分が精神的に不安定になっている理由をその見知らぬ人たちのせいだと考え、攻撃することで安心しようとします。ところが、このような人たちはいったん自分が不安な理由を他人のせいにしてしまったがゆえに、今度は自分を不安にさせるような他人を探し出して、いなくなるまで攻撃を加えなければならないという強迫観念に囚われ、かえって自分を「不安にさせる人」を血眼で探し回るはめになります

このように、自分を不安にさせるものを探して、しらみつぶしに攻撃を加えるというのは、はたからは自分の首を締めているようにしか見えませんが、本人はそのような繰り返しで自分の精神を安定させなければならないと考えているのです。

攻撃的な人は結局のところ、相手が自分の不安を解消してくれるのではないかと期待しているのですが、実際には相手はその期待に答えてくれず、そのような義務もないので、このような試みは常に失敗に終わります。この人が、他人に不安や怒りをぶつけるときに望んでいるのは、相手がその負担をいくらか共有してくれることです。そのため、怒りを怒りで返されたり、言いくるめられることよりも恐ろしいのは、何の反応ももらえず無視されることだと言えます。

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