大事なことは後から気づく

G7から平和サミットへ。
大きく見ると世界が分断は加速している。
かと言ってここで団結しないわけにもいかない。
どこに向かうのだろう。
平和サミットという名前と現実。
そして続く平和の祭典。

僕が子供の頃には国際感覚を持つべきだと言われていた。
とはいえ中々多くの報道があるわけじゃなし。
限界もある中でどれほど意識できているだろう。
気づけばこの国は観光大国の入口に立っている。
日本に訪れた人たちのコメントに冷や汗をかく。
日本人の大人たちは島国ということもあるのか国際ニュースを知らないのは不思議だという言葉。
自分が世界史の一部であるという意識が日本まで旅をする人から見れば希薄なのだろう。

そんな言葉に冷や汗をかいていた矢先のMVの騒動。
創作の場に立ち、言葉を操るアーティストが差別のつもりはなかったとコメントをする。
そうだろうなあと思う一方で、世界に取り残されているかのような感覚。
コンプライアンスなんて言葉が飛び交っているけれど、表面的で本質なんか誰も観ていない。
炎上を怖がっているだけで、世界に開いた窓口であるインターネットということをどうしても忘れてしまう。

自分が生きる周囲の中で。
自分を中心とした差別には敏感で。
でもほんとうはさ、差別というのは世界中に生きるすべての人が対象で。
こういうことが起きて初めて、気づくんだ。

でも日本という国は植民地時代からずっとそれを問い続けている国なんだよ。
国際感覚が必要だといち早く気づいた気にでもあった。
国連で人種差別撤廃を最初に訴えたのは日本なのだから。
このギャップはなんなのだろう。
今、まるで徳を積むような時期なのかな。

もう少しだけ。
もう少しだけ鋭敏になるべきだ。
そんなことを思う一件だった。

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