2020年04月の本

2020年4月に読んだ本を備忘録的に紹介していきます。
4月はコロナ自粛ということもあり、自分と向き合うことをテーマにした本やフルリモートの中でどのように伝えると相手に伝わるかといったテーマの本を読みました。

ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力

組織心理学者のターシャ・ユーリックさんによると、人間全体の95%の人々は、自分に対して正しく理解ができていないという。一方で、客観的に自分を理解し、「自分がどんな人間」で、「何を大事にしているのか」を理解することは、仕事でもプライベートでも重要であり、変化の時代における羅針盤となる。

そこで、DaiGoが書いた本書では、客観力を構成する「自己省察」と「知的謙遜」を高めるワークを紹介している。いくつか実践したが、とくに自分の価値観を明確化する価値観ワークは生活の判断軸にもなっており、役立っています。

また、大抵個人の悩みというのは、自分の価値観からくるものだと思うので、その悩みの正体を自己省察を通して、輪郭をもった問題として扱うことができる「自己省察」のスキルはストレスをなくす上でも重要だと思いました。


人脈なんてクソだ

読書会で読んだ。その中で三浦さんがしていた話が面白かった。

時代が変化していくと、一度決めた志がブレてしまうこともある。ブレは悪いことのように捉えられるけど、実は悪いことではない。ブレている瞬間というのは、自分の本質が見える瞬間だから。積極的にブレを楽しんでいきましょう。

ぶれない気持ちや志を持つことが重要と思い込んでいたので、ブレこそが自分と向き合う瞬間という考えは新しかった。

なので、軸というものは一度決めて終わりではなく、成長していく中で見直されるものであるべきだし、決めきらなくても良いものだと感じた。


才能を伸ばすシンプルな本

自分のスキルや才能をどう伸ばしていくかをまとめている。これまで才能は、先天的に決まるもので、才能がある人・ない人といったように線引されるものだったが、最近の才能に対する考え方は変わってきている。

才能は「遺伝」よりもむしろ「行動」によって決定されるという新しい考え方が確立されようとしている。ここでいう行動とは、とくに脳の成長を促す徹底的な練習とモチベーションの組み合わせのことだ。

そして、才能を伸ばすためには、

1背伸びと繰り返し
2意識の集中
3明確な目的意識
4強力で迅速なフィードバック

の4つの要素が重要だという。1背伸びと繰り返しには、習慣化が重要だし、
意識の集中には、DaiGoの客観力で紹介されていたような、「自己省察」が重要だ。


捨てる力

瞬間的に打ち手を考え出し、意思決定をしていく将棋と今仕事で取り組んでいるマーケティングに共通点を感じて読んでみた。羽生さんの将棋に対する考え方や意思決定に関する考え方は、将棋ではなく仕事にも通ずるなと感じ、しびれた。たとえば、

山ほどある情報から自分に必要な情報を得るには、”選ぶ”より”いかに捨てるか”の方が大事。
新しい戦型は実践で試して一度負けないとマスターできない
才能とは10年、20年と同じ姿勢で同じ情熱を傾けられる力のこと

など。

イシューから始めよ

大学生の頃に一度この本を読んだが、あの時は文字面だけで理解してた気がする。社会人になって、仕事をしてから改めて読んでみて、イシューを選ぶことの重要さや考えずに始めることの危険さなどを身にしみて感じている分、この本の凄さがわかった気がする。

・体力戦で戦うことをやめる
・タスクの全体感を掴んでから作業に入る
・イシューを捨てる。選ぶ。

イシューの整理の仕方とか、深堀り方、見つけ方は参考にする。



「分かりやすい表現」の技術

もともと、人工知能の研究を通して、脳の学習をしていた著者がかいた、「わかりやすい表現」の技術。著者がいう「わかりやすい」とは、

・脳内の整理棚のどの棚に「受け取った情報」を入れればいいのかがすぐに分かり
・あとで脳内の整理棚にいれられた「受け取った情報」を取り出しやすい

という状態だ。

だから、情報を表現する側は、相手の脳内ボックスに入りやすいような形で情報を加工して届ける必要がある。事例がわかりやすいのは、受け取った情報を脳内のどの棚に入れればいいかが判断しやすいからである。

後半では、「わかりくい表現」の原因を16個並べ、それぞれに対して、「なんでわかりにくいのか?」を論理的に説明している。
たとえば、「受け手の熱意を読み違えている」「複数解釈ができてしまう」「ガイドの欠如」「大前提の説明もれ」などだ。

リモートワーク中は、文章や図で人にわかりやすい表現で伝えられるかが意志疎通の点では重要なので、書いてある「わかりにくい表現」をしないように、表現を磨きたい。


「分かりやすい文章」の技術

わかりやすいシリーズ第二弾。今回は、「わかりやすい説明」とはに着目して、

・自分の説明がどのように相手の脳内で処理されるか
・その処理に従ったわかりやすい説明とはどんな説明か
・わかりやすい説明するための注意リスト

などが書いてある。

脳の仕組みを踏まえながら、「わかりやすい説明」を解説しているので、納得がいく本。


わかりやすいシリーズ最後。

脳内の整理棚に入りやすい文章とはなにかに着目して、文章の書き方やコツをまとめている本。テクニック的なパートは他の文章本の方がわかりやすいかな。


わかりやすく<伝える>技術

池上さんは、ニュース解説の原稿を作成するとき、必ず図解してから原稿を作成するらしい。理由は図解することで、物事の本質があぶり出され、単純な仕組みとして理解が出来るから。

そして、解説の原稿は文章で書かずにメモ書きでフレーズだけを書き出す。これによって、本番で棒読みしなくなるとか。

普段、プレゼン資料を作成するとき、図に書いてから作成するようにしているが、原稿をメモ書きで作成する。できるだけシンプルに図解するはまだできていないなと思ったので、これを機に極める

ウェブ営業力

様々な事例やノウハウが載っており、施策出しが必要なときに、パラパラと読みながら施策を考えるのに使える。何度か読んで、アイデア出しに使いたい本でした。


哲学の先生と人生の話をしよう

國分先生が、人生の悩みレターに対して、哲学をもって回答していくという本。読んでいてドキッとするパートもあり、人間関係や仕事などでも転用できる話がされており、面白い。

また、國分先生が悩みに対してどう答えていくかはレベルの高さを感じた。

・文章の言葉遣いや悩みの書き方から相手の本音を見抜く
・ペンネームからも相手の性格を推察する

など。それは、國分先生の人生相談に対する考え方そのものでした。

人生相談は、書かれていることだけを読んでいてはダメである。人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない。


以上になります。

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