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知的財産を吐く~知財がテーマのコンテンツ:川柳~【弁理士の日記念ブログ企画2023】

本記事は「弁理士の日記念ブログ企画2023」のエントリー記事です。今年のテーマは「知財がテーマのコンテンツ」ということで、知財川柳 について書きました。

5・7・5 の限られた文字数から醸し出される余韻。
奥行きのあるメッセージ。
要点がサクッと表される清々しさ。

川柳にはそんな魅力が溢れているのではないでしょうか。

以下、個人的にお気に入りの作品を紹介していきます。


印象が書面と違う審査官

第1回知財川柳入選句発表|ChizaiPro
日本弁理士会会長賞(金賞)
(投稿者:少数知財部929 さん)

あるあるですね…!中間処理実務の醍醐味かもしれません。

どういう方かを探るべく、拒絶理由通知に記載された審査官さんのお名前でWeb検索を行い、審査官さんの顔写真を探したりしたこともあります。あとは審査官面接に伺った場合、知財部同僚にも参考にしてもらうべく、審査官さんの雰囲気が伝わるようなイラストを描いてみたり・・・。

では、2件目です。

クレームと同等以上に練る川柳

第2回知財川柳入選句発表|ChizaiPro
第2回知財川柳 データサービス委員会委員長賞( 銅賞 )
(投稿者:弁栗鼠 さん)

弁栗鼠さん!大変お懐かしいお方。

クレーム作成と同等以上に練られたであろう本作品。不思議なもので、たった17文字から、普段のお仕事への真摯な姿勢も醸し出されている気がします。

3件目は、クレーム関係の ”あるある” ネタです。

クレームを職場でつくりうちで聞く

第3回知財川柳入選句発表|ChizaiPro
第3回知財川柳 佳作
(投稿者:かりゆし さん)

職場でもおうちでも、気が抜けませんね。

4件目は、法目的に関する一句。

産業の発達に寄与本当か?

第2回知財川柳入選句発表|ChizaiPro
第2回知財川柳 佳作
(投稿者:ニラたまご さん)

知財関係者が1度は通るであろう疑念がシンプルに表現されています。

特許等の制度を通じ、本当に産業が発達するのか?
明治時代に考えられたインセンティブ設計は、令和には通じないのではないか?

色々な問いが浮かび、気持ちの良い答えは得られないかもしれません。そんなときは、

・知的好奇心が満たされるので特許の仕事がスキ。
・堅苦しい公報の中で輝く可愛らしい特許図面がスキ。
・技術をお行儀よく開示して未来へとつなげる姿勢がスキ。
・産業を発達させるにはどうしたらいいのかを考えるのがスキ。
・先人が積み上げた知財情報を活用してビジネスを進めるのがスキ。

といった感じで、ポジティブに捉えて楽しく過ごしていきたいものです。物事には様々な側面があり、負の一面を過度に気にしていても仕方がないですから。

最後はこちら、商標に関して吐いた一句です。手前みそですが。

川柳で学ぶ商標とブランド -知的財産を吐く①-|Toreru Media

商標とは、人の知覚によって認識することができるもの(のうち、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合・・・略)であり、人の記憶の中で栞の役目を果たしているもの。

・・なんじゃないかな、と。

Uchida

記事をご覧いただき有難うございました!