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Episode 1: Time × Chance

"One Today is worth two tomorrow"  ー Benjamin Franklin ー

0. 大学入学の原点

大学生活も分岐点に差し掛かりつつある今現在、改めてなんで大学入学を決めたかを原点に戻って考えてみる。

そもそも高校時代に自分が大学をどのようにみていたか。
方程式:「大学 = 絶対に行く所」                   

大学に行くことがどれだけ素晴らしく実りのあるものだということ。当時は学際的領域にも関心度は非常に高く、大学で会う人との議論を楽しみにしていたが、もしかしたらそれは虚像だったのかと。

大学選びはとてもシンプルに「Liberal Arts Education」という「多岐に渡る学問に触れることで自分の興味を主体的に決める=Later Specialization」に魅せられ、大学も2校しか受けなかった。その選択は後悔していないし、よかったと思う。

しかし、大学に入学して日々様々な人達と出会う中で気づいたのが、「大学に何しに来たんだろう?」というシンプルな疑問。「Why University? Why Liberal Arts?」という疑問がずっと自分の中に引っかかり続けてきた。

じゃあ何かしらの結論を導けたのか?結論から言うと、答えは見つかってない。

でも、少しずつ見えてきたものがある。

1. 大学での学び

1) 人間としての成長の場

 最もオーソドックスだけど、人として成長できる要素は無限に転がっている。それは協調性と孤立化の両方を天秤にかけた形で存在しており、何よりも大学はそのバランスアウトを学ぶ良い機会だと思う。

2) 自分を知る

 「私はこんな人物です」と言うことは簡単だが、果たして本当に自分=自分ということができるのか?大学生活を通じて自分の知らない側面を学ぶことができるのだと思う。

3) 考える

 近年流行ってる言葉「クリティカルティンキング/ Critical Thinking」「ロジカルティンキング/ Logical Thinking」。これらの本質的な部分を包むように大学のすべての事柄(授業・行事)が行われていると思う。授業やサークル活動を通じてその「本質的な部分」に触れることがミソだと考える。

2. 大学じゃないといけない?

じゃあこれらは大学でしかできないのか?と言われると、大学に行かなくても経験できると思う。だからこそ「Why University? Why Liberal Arts?」という難題にぶつかってしまったのだと思う。

勿論シンプルに学問の追求をするのが一般的に大学生のするべきことなのだけれど、僕自身は非常に弱い人間なので、シンプルに学問の追求だけをすることはできない。また、周りで働いて生計を立てている友達などをみていると、「大学は本当ならば必要ないのではないか?」と思ったりもする。

さらに突き詰めていくと、大学生としてのインセンティブは、4年間の授業終了の証としての学位だが、大学側としての学生に対する要求は主に「優秀な頭脳」or「学費」の2つだから、僕は相対的に考えて「学費」が理由でこの大学に入ったのだろう。別に将来的に大学に学際的な貢献をする予定もないので、「学費」で間違いなさそうだ。このように考えると、「4年間で約600万円の支出をして何も生み出さないという非生産的行動=大学」は必要なのだろうか?

3. 「大学=人生の夏休み」

では、大学生活は必要?
多分答えは、「必要ないけど、あれば得する。」

今までの流れを見て、「大学に行く必要がない」という結論にたどり着くのも一つの答えだと思うが、一概にも大学に行かない方が良いということもできない。

なぜかというと、大学生活は自分を現実世界から引き離した場で大人になる前に成長することができる環境(現実逃避しながら俯瞰的に物事を見る環境?)だからだ。これは、大人になる前に経験することができる唯一の機会である。

勿論何度も言うように、大学生活は不可欠ではい。なくても成長する機会は何度もある。しかし、大学生活中の方が「物事の本質に触れる機会」が圧倒的に多いこと。それは「大学生=暇」という方程式が存在するからだ。

圧倒的多数の大学生は確実に暇だ。だからこそ、何かに挑戦したり学問に触れたりしながら「教養人」と呼ばれる人に近づこうと努力する。リベラルアーツ教育の根幹に「大学は人間を成長させるための場」という概念が存在するように、現代の大学も確実に「人間としての成長を促進させる機会」を多く提供している。だからこそ深く思うのは、

本質に触れること。

4年間600万円の学生生活を生かすも殺すも自分次第だと思いましたとさ。          
おしまい

ono_shima

>>> 次回「Episode2: 本質とは?」

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