VJ初心者に優しい初心者になりたい ver202408
VJデビューして気づいたら2年半経ってた、おのんです。
流石に初心者と言える立場ではなくなってきましたが
タイトルを変えるのもなんか違うなぁと思ったのでこのタイトルのままです。
以下の記事を書いてかなり経って考え方が変わったり伝えたいことも増えたので
今回は記事を改めて書き直すことにしました。
ちょっと被ってる内容もありつつ今後始めるVJさん達に言い残したいことを書き綴ります。
Resolume1年、そこからVDMXに乗り換えて2年くらいの人です。
レゾ初心者の視点の話は以下の記事に書いてるので
今回はVD視点寄りで書きます。
VJ始めたい人によく聞かれること
よく聞かれることがあるので先に書いて疑問をつぶしておきます。
・どれくらいのスペックがあればVJできるか
使うソフトにもよりますが
メモリは最低16GB、安牌取るなら32GB、今後も見据えるなら64GBあたりですかね。
VDMX使ってて16GBでも厳しいと思ったので積んでおくに越したことはないです。
Resolume使ってた時は16GBでも事足りてました。流石安定感あるソフト。
ストレージは最低1TBは欲しいけどケチらず2TB欲しいところではある。
ストレージって案外ケチりがちだけど実はケチらないべき。
映像だからグラボが最優先なのでは?と思うかもしれませんが
なんだかんだメモリが重要な気がしてます。
積めるなら64GB積もう(64GB積んでホクホクしてます)
あとはUSBのポートの数やHDMIが刺せるか等はちょっと気にするといいと思います。(充電ポート+HDMI出力+midiコンや外付けSSD用USBポート+α?)
自分の後輩でM1のMacbook Airでメモリ8GBのやつでレゾ+VirtualDJでVJしてる人もいるので超頑張ればやりようはあるのかなぁとも思う。(よく動いてるなぁと思う)(手の混んだことしなければ大丈夫なんだと思う)(動かないだろと思ってた)
・MacかWindowsどちらを買えばいいか
Windows→Resolume、VirtualDJ(アニクラ系であれば)
Mac→VDMXまたはResolume
という場合が多いと思います。
使うソフトが決まっていればそれに合ったOSを選んで、
決まってなくてVDMXを使う可能性があるならMacでもいいと思います。
MacでResolume動かしてる人も割といるので安心して下さい。
MV出しを中心にやる場合は、windowsにあるファイル検索優れたソフトが重要らしいので
それを理由にアニソン系の人はwindows選ぶ人もいた気がする。
Windows11の場合稀に不具合あるかもとかあるかもしれないのでそこは注意してください(前はレゾ入れたらバージョンによってはクラッシュした)
MacはMacでOSのバージョンに注意を払う必要もあるのでどっちもどっちです。
・何があれば最低限VJできるか
動くPC、ソフト、出す映像、HDMIケーブルくらいあればポン出し(映像ただ出すだけ)はできます。
ソフトに関してはResolumeなりVDMXなりVirtualDJなりGrandVJなりMotion diveなりTouch Designerなり色々ありますが好きなの使うのが一番だと思います。
どれも映像は出せるので。
正直どのソフト使うかはさほど重要ではなく、どんな映像出しをしたいかを模索していくべきだと思っています。
まずは体験版をダウンロードしてみてPCで動かせるかを確認して、
お金の余裕がある時or学生の時orブラックフライデーの時に買いましょう。
Resolumeは学割×ブラックフライデーで定価の1/4の価格で買えるらしいので
このタイミングで買うっきゃないと思います。(今その技が使えるかは知りませんが)
出す映像に関しては最初はフリー素材を漁ってみたり、Boothだとか色々映像を売ってるサイトを当たってみたり、クリエイター向けのサブスクサイトに契約して素材をしこたまダウンロードするのがハードル低いかなと思います。素材に関しては他の人が記事書いてたり、検索すれば出てくると思うので省略。
これで最低限映像出せるぞ!となったら次はソフトを操作しやすくするためにもmidiコンを買ってみたり、もっと映像素材を買ってみたり作ってみたり、と色々やりたいことが増えてくると思います。
まずは一歩ずつ着実にやっていくのがいいと思います。
・どうやって考えてどんな映像だすんですか
人によって様々なので色んな人のVJを見て真似していくのがいいです。
自分の場合はこういう思考回路に基づいて
映像を出してます。
超ざっくりまとめると音に合わせて空気読みゲームです。
・VJやってみたいです!
やってみましょう
・VJ始めました!
ようこそ、引き返すなら今しかありません
VDMXを触ってまず思ったこと
・映像の出し方最初分からない話
映像をアウトプットするには
Command+Shift+F
どのディスプレイに出すかとかは
Command+F
映像の出し方って案外最初分からないがちなので
これだけは知って現場に行ってもらえればと思います。
あと映像出しっぱにしたままHDMI引っこ抜くと同じ画面に映像出されちゃって閉じれなくてアワアワすることあると思うので、そういう時は迷わず
Command+Shift+F を押してください。閉じれます。
・ソフト開いた時正直何も画面出てこなくて何?ってなる
最初はMedia BinとかClockしか出てこないので、
Pluginsの項目から追加してきましょう。
画面や機能の構成については色々わからん!と思うこともあると思うので
他人のプロジェクトファイルを調べてみたりゲットしたりして真似したり勉強するといいと思います。分からないことがあったら即調べてみたり。
プロジェクトファイル組む配信をしていたVJさんもいるので見てみると参考になるかと思います。
少しずつ色々見ていって自分で手動かして実行していくうちにどんな構成がいいか定まってくと思います。
ちなみに表で配布はしてませんが自分に何かしらのSNSやメールでDM送ってもらえれば過去に使ってたプロジェクトファイルは参考程度にあげれたりもするので言ってください。(二次配布や実際に現場で利用するのはNG)
おすすめのmidiコン
いくつか触ってきましたが正直使いたいものであればなんでも良いと思うようになりました。
冒頭で触れた初心者向けの記事にmidiコンの紹介は書いてあるので今回はざっくり。
今現在の自分ではAKAIのAPC40mk2がなんだかんだ大きいけどなんでもできて便利だなぁと思ってます。常に使ってます。
ただ現在売ってないらしいので代わりを探しているけどなかなかない。
その次にTraktor Kontrol F1、そして持ってないけどnovationのlaunch control xl mk2がいいなぁ(エアプ)と思っています。
色々触った途中経過の考えがこれなだけなので、
midiコン高いし何がいいか分からないな、初期投資抑えたいし…という場合は
まずKORGのnanokontrol2を買ってみてmidiコンがどんなものか分かってから他のものを検討してもいいと思います。
フェーダー、ノブ、ボタンが揃ってコスパ良しなので
まずこれ触って自分に足りない機能が分かったらそれに応じて買い足すのが丸い気がします。
メルカリヤフオク定期的に見ておくとたまにいい機材落ちてたりするのでそういうのもアリ。
ハードオフは交通の便が悪い店舗にしれっといいものが残ってることがある(東京の店舗巡ってて体感そう思う)
midiコンpcに繋いだけど反応しない…という場合はmidiコンに対応したソフトを入れないと動かないよという場合もあるのでmidiコンの取扱説明書を調べて読んでみてください。
というかmidiコンの取説に色々大事なこと書いてあるので読んだ方がいいです。
VJ現場に備えてやること
・持っていく機材の確認
超最低限持っていくもの↓
PC、充電アダプター、midiコン、midiコンとPC繋ぐケーブル、HDMIケーブル、PC周りの変換ハブ(lan、HDMI、USB等の変換)、PCスタンド、電源タップ、少量の葉状テープ、バックアップ用SSD、クラブ用耳栓
必要に応じて現場に持っていくもの↓
lanケーブル、lanハブ、サブPC、PCクーラー、ビデオスイッチャー etc
PCスタンドは箱によって貸し出しがある場合もありますが基本無いものとみて持っていった方がいいです。
PC周りの変換は突然死んだり相性悪かったりトラブったりすることもあるので複数持ってくと吉。中華のやつは特に気をつけた方がいい気がする。
電源タップは箱のコンセントが足りないことや、
コンセントが近くに無いことがあるので必要。
長さは長すぎるとだるいので自分は2~3mくらいのものを使ってる。
個別のスイッチがついてないタイプがオススメ。
不慮の事故でスイッチがオフになって電力供給が途絶えてマズイ!という事故があるとよろしくないので。
葉状テープ持ち歩く時はそのままだと嵩張るので、pcケースの裏側とか剥がしやすい面にベーーっと貼って必要に応じて剥がして使ってます。
あれ嵩張らなくてオススメ。
音楽用の耳栓は、絶対にあった方がいい。(激押し)
大体2000円~で買える物であり、スポンジみたいな安いやつは避けましょう。
VJのスペースがモニタースピーカーの真横だったりと耳によろしくない場所でやることもあるので、買いましょう。
場所が悪いと片方の耳だけ聴力落ちる可能性もあります。
疎かにすると生活に支障が出ることもあるので、買いましょう。
体を守るためにも、買いましょう。
私はモニタースピーカーの真横で照明のオペを続けたら片耳だけ気持ち聴力が落ちました。本当に気をつけましょう。
バックアップ用SSDについては色々書きたいことがあるので下の方で項目立てて触れます。
サブPCは場合に応じて持っていきます。
持ってなくても何とかなるので買わなきゃ!というわけではありません。
ワンオペでメインPCが死んだら終わるのを避けるため
別の役割を果たすためのPCが必要な時(配信とか?)
とかに使います。
PCクーラーはPCの冷却が追いつかないよ!という人は必ず持っていった方がいいです。
PCが熱々すぎて上手く動かなくなるとまずいので、
スペックに余裕がないとか排熱が弱そうなPC、ファンレスの場合は買っておくべきだと思っています。これあるだけでかなり変わります。
本当にPCクーラーがないけど排熱何とかマシにしたいよっていう限界民は
ペットボトルキャップ2つ持っていって、PCの裏側(右奥と左奥側)に敷いて若干浮かせるとほんの少しだけマシになります。一番安い誤魔化し方です。
でもPCクーラーは買ってください。
ビデオスイッチャーに関しては、お高い買い物になるので後々どうしても必要になった場合に購入するのがいいと思っています。まずは他の人が持ってたりするので頼み込んで持参してもらうのがいいと思います。
最初に奮発して買うなら他の面にお金かけたほうが良さそうと思っています。映像揃えたりソフト買ったり、必要なものを買い揃えたり。
・映像が出せる状態か
本番使う予定のプロジェクトファイルがちゃんと開けて映像を読み込めて
カクついたり落ちずに映像を出力できるかを事前に確認しておくと安心です。
現場直前にソフトやPCのアップデートをかけて確認せずに現場に行くのは避けたほうが吉です。どんな不具合が起こるか分からないので。
もしアップデートかけなきゃいけない場合はしっかり動くか確認すること、不具合があれば前のバージョンに戻せる状態にしておくこと、
急いでなければ現場終わった後まで待つのがいいと思います。
・細々としたこと
現場近くに電気屋があるかのリサーチをしておくと何か忘れ物した時に駆け込めます。
VJツーオペ以上の場合相方がビデオスイッチャーを持っているか、誰が持っていくかの確認は大事です。
箱にスイッチャーがある場合や、イベント側で用意したり借りる場合もあるので主催に確認が必要な場合もあります。
またアーティストロゴを渡されて出す必要もあったりするのでロゴが存在しそうな場合は事前にもらって出せる状態にしましょう。(当日もらっても作業するのだるいので)
ロゴサイズ合わせたりガビガビ感を取り除いたり黒を白にしたりモーション作ったり、ちょっとした単純作業が案外大変なんですよね本当に。
ギャランティや交通費などお金回りの確認は文面に残しましょう。
連絡は早めに返しましょう。
当日絶対疲れるので睡眠と食事はしっかりと取りましょう。
ケーブルなど持ち物には名前を書きましょう。
撤収の時楽になる上に忘れ物しても助かります。
充電アダプターとか無くすと嫌なので自分はTwitterのID書いておいてます。
当日はPC起動させたままにせず一度再起動かけてからVJしましょう。
マシになります。
バックアップを取ろう
バックアップを取ろうマンです。
このPCが死んだらもう何もデータ残らないんだ!人生終わり!
となると本当に終わりなので取りましょう。
まず最低でもSSD1台、保険かけるならSSD追加したりHDDも持っておくと良さそうと思っている。
HDDの方が安くていいのでは、とも思いますが
現場に持っていくことを考えると振動で壊れにくいSSDの方が優先度高いです。
HDDは家での保存用みたいな立ち位置で使ってます。
自分はSSDにデータ移して、同じデータをHDDに入れる形でやってます。
SSD最近高いですがちょっと頑張って2TBのもの買っておくと後々後々に助かるかもしれません。どうせ映像は増えていくので。
元々映像は外付けSSDで管理してるよ!という人はもう一つSSDを追加して丸々コピーしておくと安心だと思います。
現場でSSDが突然死した事例もあるみたいなのでSSDで保管してる人はSSD2つ持っていくとトラブルに対応しやすいと思います。
何をバックアップ取るのか
・持っている映像
これ死ぬほど大切ね。無くなったら出せる映像が消えてしまうので。
PC内に保存しているものをフォルダそのままコピーしたりしてます。
・人のロゴ
これも映像のうちみたいなところあるけどこれもデータ吹き飛んで出せなくなったら終わるので取っておきましょう。
・プロジェクトファイル
もし自分のPCが死んだ時、他のPCで出せる可能性を期待してバックアップ取っておきましょう。これあればなんとかなるかもしれないので。
・自分の使ってるVJに関するソフトのインストーラー
VJソフトやエンコードソフト、midiコンのエディタ等
普段使ってるソフトを他のPCにインストールできるようにしておくと、
自分のPCが死んだ時に人のPCにソフト入れて動かせる可能性が出てくるのでいつか助かるかもしれません。
VJソフトもたまにアップデートくるのでバージョンごとにインストーラー持っておくとたまに人助けができるのでオススメ。
様々なトラブルに対処できるよう、色々な起こりうることを考えては潰していくと良いです。現場でトラブルはつきものなので。
VJに限らず何事においてもこの考えは大事。
現場着いたらやること
・挨拶
人間として大事。
・設営して映像を出す
VJの場所を確認して、物を広げます。
最終アウトプットのHDMIケーブルがどれかを確認して、ビデオスイッチャーなりに繋げます。
ソフトから映像を出力してちゃんと映像出るかを確認します。
出なかったらソフトやPCを再起動して様子見、
あとは他の部分を疑うなりなんなりします。
プロジェクターとか箱の設備の問題であれば箱のスタッフを呼びましょう。
あとは映像がどんな感じで映るか確認したり。
コントラストとか明るさとか。
映像出れば勝ちなのであとは頑張って乗り切ってください。
・イベント開始したら
あとはTTに沿ってVJするorVJ同士で打ち合わせた時間に沿ってVJしましょう。
どんな映像出しをしたらいいかわからなかったら相方に聞いたり、
先に譲ったりして見て学ぶのもいいと思います。
イベント中は何でも実践できる最強の場なので、学びつつ吸収したことをその場でやってみてください。
持ち帰って今後生かしたいことがあればメモしておくと助かると思います。
自分はVJメモ帳を作って何か思いついた瞬間アイデアが逃げないようにメモしてます。
ツーオペ以上の場合、自分が担当してない時でも映像1つは出しておいて
相方の映像に不具合があった場合自分の映像に切り替えてくださいと言っておくと多分助かります。もし自分の映像が出た時は何かあった合図となるので駆けつけられます。
逆に自分の映像やPCに不具合が生じた場合はすぐ相方の映像に切り替えてPCを再起動しましょう。カクついたりソフト落ちることもある話なので。
あとVJ中突然トイレに行きたくなることもあるのでそういう時はVJの持ち時間外でもちょっとの間代わってあげたりすると大変喜ばれます。
・イベント後
忘れ物せずに全部荷物をぶち込んで帰りましょう。
あと箱のスタッフや演者など挨拶は忘れずに。
箱借りてる時間に限りもあるので撤収はパパッと済ませてケーブル巻きとかは家でゆっくりやろうね!
何気に便利なソフト達紹介
以前どれかの記事で紹介した気もするけど改めて紹介。
Macs Fan Control
Macのファンの回転数を上げれたり、PCの温度がわかります。
PC熱々になりがちなのでこのソフトでファンをフル回転させておくと
マシになります。
Beat Link Trigger
CDJの情報をlanケーブルとかで引っ張ってきてPCで見れるようになります。
曲情報や流れが知りたい場合やMV出しが必要な場合にめちゃくちゃ助かります。
HID接続の場合は情報が見れず、USBやProlinkの場合しか使えないのでそこだけ注意。
Touch OSC
スマホやタブレットがmidiコン代わりみたいになる。
画面に仮想ボタン配置するので自分好みにレイアウトできるのが良い点。
有線でも無線(ネットワークが必要)でも使えるので、環境があればスマホで遠隔VJ的なこともできます(若干の遅延あり)
midi patchbay
midiコンを複数個繋ぐ場合、それぞれのmidiのチャンネルを変更したりして信号の干渉を防げます。(誤作動の防止になります)
1個しか使わないなら別に、という感じですが複数個使うなら入れておいて損はないです。
困った時は
まずはVJソフトの取説や公式フォーラム、先人の残した記事を読み漁りましょう。あとTwitterで検索かけたり。
日本語の記事がない!なんて言ってる暇はありません。
英語でも躊躇せず読みましょう。困ったら翻訳かければ一発解決です。
あとはそこら辺にいるVJを虫取り網で捕獲して聞いてみると答えが返ってくることもあるのでそういう手もありかもしれません。
色々調べても分からないようなことがあれば私で良ければ聞いてください。
初歩的なことでも気軽に質問して欲しいので常にTwitterのDMを開放しています。
おのんのSNSはこちら⬇️
https://www.instagram.com/ono_h3/
mail: ono.alpha.h3lixx@gmail.com
DJVJのブッキング受け付けております(関東だと尚嬉し)
最後まで読んでくれてありがとうございます
皆様のVJ活動を応援しています
んでは