秘境駅?に行きたくて230km,獲得標高4000mを自転車で走った話
初投稿になります。
なんとなく文章を書きたくなりました。
自分のことで話のネタになることは何があるだろうと考えた時、やっぱり自転車しかないと思ったので書いてみようと思います。
今回のライドのそもそもの発端は、のんのんびよりという漫画の帯にあるイラストの背景が、岡山にある木造駅舎であることをツイッターで知ってしまったからです。
知和駅というその駅は岡山県の北、津山の近くにあります。
もともと自転車で山を登ることは好きなので、トレーニングも兼ねて行ってみようと思いました。
早朝6:00、ジャージのポケットに財布とカロリーメイトを詰めて出発しました。8月中頃だったので朝から蒸し暑く、始めから体力をゴリゴリ削られていたことを覚えています。
というのも総社から第一目的地の津山までは山々を突っ切るルートを選んでいたためきつかったです。
鴨川円城の近くの道の駅でコーラをガブ飲みしつつ、頑張って漕いでいました。
津山に無事入り、人通りも多くなって心細さも薄まった矢先
気づいた時にはこの森の入り口に立っていました。
マップ上ではこんな感じ。
マップでまともに表示されない細い道を通りました。写真の地点から一気に500mを駆け上がりました。平均斜度は6%を超える程度ですが、やたら細い道と頻繁に出現する激坂区間が僕の心を折ろうとして来ます。この頃から急に雲行きが怪しくなり始めたのと、尋常ではない虫の大群がきつかったです。
頂上から下を見た時の図。
写真以上に景色が良くて感動しました。何よりそこまで鬱蒼とした山をひたすら無心で登っていたので、開放感がすごかったです。
なんとか険道を抜け、そこからは走りやすく、交通量も少ない道をひたすら北上しました。
そんなこんなで知和駅に着きました。
誰もいないし、電車も通っているかよくわからない駅でした。
しかしとても古風で趣のある駅でした。
秘境駅とか、古い建造物は好きな方なので楽しかったです。
ベンチで少し休憩した後、知和駅までの道がとても走りやすかったので、もう少し北へ走ることにしました。
面白がって山を登っていると鳥取県との県境に着きました。
さすがに帰ろうと思い、来た道と別ルートで津山まで戻ったんですが、思いの外足が回るので、ついでに真庭の方に行ってみました。
そしてなんとなく高梁の方までぐるっと回って総社に帰って来ました。
高梁から総社までの30kmは何度も走ったことのあるコースだったので、安心して走ることができました。
このライドで一番きつかったのは68号線の山ですが、真庭から高梁までの何にもない山道も大概精神的にきつかったです。
当時はめちゃくちゃキツくて、嫌で、帰りたくなるような辛い状況でも、思い出になってしまえばまた行きたくなる不思議。鳥取から下ってきて、入ったコンビニで飲んだプロテインミルクが最高に美味かった。
大学2年の夏休み中で一番思い出に残るライドでした。
終始山ばっかりで足がもげる。
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