劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 感想


劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト見てきた。
Show Must Go On.

 少女☆歌劇 レヴュースタァライトのテレビ版は正直面白くなくて、そこまでピンと来なかった。その後の2ndスタァライブ "Starry Desert"があまりにも素晴らしくて、本編で不十分なところを十二分に補完し、ああ、こういうことが制作陣はやりたかったんだなと感じ、それ以来追えるところは追っている作品である。

 ただただ圧倒的に映像で殴られる。曲が流れ、歌い、踊る。そしてまた次のレヴューが始まる。今のシーンの意味は? 映像表現の解釈は? と落ち着いて考えている暇が全くない。舞台は始まってしまっている。2時間の間夢でも見ているよう。タチの悪い悪夢としか思えない表現がそこかしこにあり、アニメ表現でそこまでする? というラインを越えようとしてきて脳が混乱する。それはきっとファンも望んでいるシーンなんだけれど、薬も過ぎれば毒になる。止まらない列車に乗車している。

 この映画は何だったのか。一つ言えることは、レヴュースタァライトという物語はここで終わることになるだろうということ。しかし本編中に示されていたように、続編を求める観客がいる限り、舞台を望む観客がいる限り、新たな燃料をくべられ、舞台は再生産される。
 レヴュースタァライトという作品の幕引きに、こういう映画を持ってきてくれたことに感謝しかない。これでどうだ! と言わんばかりの、製作者の矜持を垣間見た気がする。ありがとうございました。また次の舞台で。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?