声のこもる人へ・扁桃腺のでかい人へ(1)

口腔内で音が十分に響いてる方、鼻の奥の方へ引っ張る感覚というのを実感できている方には、多分効果がありませんので話半分に読んでいただけたらと思います。


ここ2~3ヶ月で発見したのですが、扁桃腺を鼻と口の合流地点の方(水平方向・奥)へ吸い込む時の喉の形で声を出すと、とても響く事に気付きました。

まず、舌を扁桃腺の高さまで引き上げて息が通らないようにします。その状態で無理に呼吸するとイビキのような音がすると思います。小さく息の通る場所を空けて、ずごごーっと扁桃腺を真後ろに向かって吸い上げます。で、その喉の状態を維持しながら歌うとすごい変な声なのですが、高い響きになっている筈です。

恐らくその状態が鼻の空間を狭めた状態です。その状態では複数の理由によって高い音が響きやすくなります。多分、扁桃腺が大きい人は下方向へ引っ張られる力が強い為、鼻の空間が広がりすぎています。多少力を入れたくらいでは鼻の空間がきちんと狭まらずに音が濁ってしまうのです。ですので、そこを「一度は」思いっきり動かしてやって、動かし方を学ぶ必要があります。一度高い響きが出る事を学んでしまえば、後は極端に変な歌い方をしなくてもある程度は調整が効くようになってきます。

いくつか注意点がありまして、別に鼻にかける訳ではないという事です。かけても良いですが、全く別の動作なのでかけなくても大丈夫です。2つ目の注意点はエッジを強くする必要は無いという事です。これも同様にエッジをかけても良いのですが、それよりはエッジ無しで高い響きを引き出す方を優先して練習した方が良いような気がしています。(私の場合、エッジをかけるとおいしんぼの課長だとかジャパネットタカタの社長みたいな声になるので、余計に避けています。ただ、極端に避け過ぎるとそれはそれで駄目なのかなあと悩んでいます)

余談ですが、仰向けに寝っ転がって声を出すと少ない力で同じ事ができます。扁桃腺の吸い上げでできない方は寝っ転がって同じ事をやってみたらできるかも知れません。その際、顔の前に手を出して自分の声をよく聴く事で響きの変化がダイレクトに実感できます。

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