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マーク・フィドリッチという男

割引あり

今日、取り上げるのは、
メジャーリーグ史に残る一発屋の代名詞、
マーク・フィドリッチです。

1954年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に
生まれたフィドリッチは、
アルゴンキン高校時代から
野球のほか、アメリカンフットボールや
バスケットボールでも才能を発揮、
20歳の時にデトロイト・タイガースから
MLBドラフト10巡目指名を受けました。

しかし自分がプロに行けるほどの実力があると
思っていなかった
身長190センチ、体重79キロの長身右腕は
ドラフト(Draft)が徴兵を意味する言葉でも
ある事から「兵役に就かなければいけないのか」
と勘違いしたほどでしたが
入団した初年度からルーキーリーグで
23試合、34回を投げて40三振を奪うなど
すぐさま頭角を現したのです。

スライダーとツーシームを武器に三振も
多く取れたほか、緻密なコントロールと
手元で急激に変化するクセ球で打たせて取る
グラウンドボールピッチャーとして
2年目には3Aまで昇格すると、
190センチの身長から伸びる長い手足に
加えて、もじゃもじゃの長髪が、
子供の教育番組セサミ・ストリートに出てくる
「ビッグ・バード」に似ている事から
コーチ陣に「ザ・バード」と
呼ばれるようになりました。

プロ3年目の1976年4月20日、
投手の人員不足のためにメジャー初昇格を
果たして中継ぎ投手をやっていましたが
5月15日のインディアンス戦を前に
先発投手が風邪のため、急きょ代役として
スターターに抜擢されたのです。

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