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バナナマンの思い出

その昔、なんか気分が優れないという理由で
お笑いライブを月2で観に行っている時期があった。
中でも渋谷のラ・ママ新人コント大会と
新宿のホリプロお笑いライブに足繁く通っていた。

なぜ吉本のルミネや、人力舎のバカ爆走じゃないのかというと、
当時聴いていた伊集院光の日曜昼のラジオのアシスタントの
クワバタオハラを見に行ったのがきっかけだった気がする。

ライブのトリはバナナマンが務めることが多かった。
もうほとんど覚えてないがいくつか印象に残っているネタを紹介する。

設楽さんが旅行でハワイに行ったことを日村さんにただ言わない話。

日村さんが実は女でトイレットペーパーをめっちゃ使う話。

夏休みのこども向け人生相談みたいなネタでは
客席の1人を相談者と見立てて語りかける形式で話が進み、
舞台上の2人がガッツリ俺のことを見ながら
話してくれた体験は今でも覚えている。
何人かの人生相談に答えた後に、設楽さんがなぜか客席に向けて
思いきりサッカーボールを蹴り込もうとするオチのくだりで、
「嘘だよ、ハハッ」といって実際には蹴らずに
暗転して終わる姿もカッコ良かった。

環境の変化でお笑いライブも観に行かなくなったし、
今となってはバナナマンのネタを見る機会もない。
当時はライブの香盤表でトリがバナナマンなのを見ると、
ヤッターという気持ちより、あいつら長尺でネタやるから
帰りにドリンク飲もという気持ちが勝っていた。
(一度ライブ中にどうしてもお手洗いに行くのを
 我慢できなくなったときに、客席が混みすぎて下手後方の
 トイレまで辿り着けなくて、仕方ないから会場出て
 裸足でマークシティのトイレまで走ったことがある)

過去の自分に対して、お前が観ていることは贅沢なのだから
もっと享受せよとか、もっと毎日真剣に生きろとか言うつもりはなくて、
ただなんとなく生きている日々の、積み重ねではなく、
延長にしか自分という存在が出来上がらないことを振り返ってみた。

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