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受賞当日に、社長が葛藤を告白。 カオスの中で北極星に助けられたお話

久しぶりの記事かつ、書くか少し迷った記事だ。

本日、弊社オンリーストーリーが、
働きがいのある会社ランキングで、21位を受賞した。

働きがいのある会社ランキング詳細はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000186.000015335.html
*PRチームのプレスリリース書く速度が速い。。


3年連続の受賞で、非常に名誉な出来事であるし、嬉しい。
ただその一方で、もやもやする感情があったのも本当なので、
今回急ぎ当日にこうして文章を書くことにした。

なぜモヤモヤするのか、それは

「自分たちがまだこの賞に値すると心から思い切れていない」

からだ。

特に、今の状態は良くなってきたが、"一年間という単位"で言うと
思い切れなかった、というのが本音だ。


もちろん、こんなことを言うと

『せっかくもらったんだから、喜ばないとダメだよ』とか、
『それだったらもらわなきゃいいじゃん』とか、
ツッコミもたくさんあるだろう。

ただそれでも思ってしまうものは、思ってしまうもので。
そしてそれは、今年だけでなく、
過去の受賞すべてで思ってきたことである。

毎年、『足りてない』と思うのである。
それが溜まって、今年記事にしたというだけのことだ。

モヤモヤの要素は多岐にわたっていて。例えば

メンバーで、日々悩み苦しんでいる人もいるし、
まだまだ制度や体制が整い切ってないところもあるし、
休職や退職だって、少ないもののあるし。
説明不足な部分や、リーダー力不足だってたくさん痛感した。

そう、いつだって、足りなくて、枯渇しているんだ。

ただ、そのうえで今年記事にしようと思ったのは、

特にその難しさを感じる要因があったからで。

それは"リモート×権限移譲×人数増加"
同時にやってきたからだった。


リモート×権限移譲×人数増加の難しさ


この一年で、メンバー数も1.6倍以上に増えた。
また会社も基本リモートで営業を行い、権限委譲もかなり進んだ。

ただ人数増加の中で、リモートの中で、
権限移譲を進めた分、弊害も起こった。

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・任せてほしいという意思を尊重し、任せると責任感でしんどくなる
・本人の意思と、純粋な能力不足のギャップ
・成長と、成果のはざまのバランス
・リモートと人数増加による、意思疎通の不足
・人数が増える中で、一人一人が存在意義を感じにくくなる
・3つが重なることによる、社長と皆の距離の増加

等々、とにかく色々な壁にぶつかり、難しさを感じた。



ただ、たくさんもがき葛藤する中で、
個人的に、言語化できて良かったのが、
権限移譲や自由と同時に生まれる5つの責任」だ

これがない状態での権限移譲は、とにかく失敗した。
*これは結構各社でもうまく使えるのではないかなーと思う。

権限移譲や自由と同時に生まれる5つの責任

1.達成責任
任されたからには、達成する責任がある。経営者として結果で見られる。
2.説明・報告責任
それでもできないときもある。
その時は、しっかりと説明する。任される以上、定期的に報告する。
3.改善責任
説明するだけでなく、今後どうするのか、
3倍学んで、改善する必要がある。
4.納得責任
それらができていないときには、色々言われたり、
制限加えられたりしても、受け入れる。
5.見えないとこでバット振る責任
自由を求める以上、見えないところでバットを振る責任がある。
塾が嫌なら、家で勉強を、理論。 
大学の自由さの中で頑張るのが難しいのとも同じ原理。

これらは、権限移譲を進める中で、すごく役に立った。

とにかくもがき、手を打ってきた。


ただそれだけで問題解決するほど、甘くない。
だからこの1年は過去最大に、改善の一手を打ってきた。
例えば

・有給休暇の取得率も大幅に向上した
・年間の休日も増えた
・フルリモートOK になった
・有給が細かい単位でとれるようになった
・全員に良いパソコンとセキュリティソフトが支給された
・ワクチンも早期で打てるように対応した
・メンバーの基本給与の上げ幅も過去最高にした
・ 要望のあった評価制度、ミドル制度もつくった
 →そこに手当がつくようになった
・ジム補助も出せるようにした
・社員からのフィードバックを回収した
・表彰での賞与の金額も昨年の2倍にした
・チームCHOを発足(ノー残業デー、メンタルヘルス補助金)
・産業医やカウンセラー等のサポート体制も完備
・ストレスチェック、サーベイ等の体制も完備
・家族に対しての食事の補助をするFamilystoryを実施、支給した
・取締役と僕がご飯をご馳走しながら語る会を、
 メンバー2名を誘って毎月欠かさず行った
・研修や教育システム、オンボード体制にも力を入れた

他にも書ききれないくらい、ほんとうに色々と改善をしてきた。
ここについては人事が本当に頑張ってくれた。

ただ、それでもこの問題は、そう簡単に解決しなかった。


不満や悩みがつきることはないし。
何より新しく入ったメンバーにとっては、それは当たり前になるし。

改善をするほどに
『ベンチャーならではの、良さがなくなって、大企業病みたいになるね』と言われ、

改善をしないと
『ブラックだ、ベンチャーを言い訳にしてる、大人の会社にならないと』と言われる。


このはざまは中々に難しくて、苦労した一年だった。


そうしてたくさんの一手を打つ中で、気づいた。

僕は船に空いた穴を1つ1つふさいでいたんだと。
大切なのは、北極星を見失わないことなんだって。


北極星を見失わないこと


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ここで言う北極星とは、その会社にとって一番大切にしているもので。

例えば会社によってはそれが理念であったりするのかもしれない。

僕たちオンリーストーリーにとっては、
『つよいい会社をつくる』
『1人1人のONLY STORYを実現する』
ということだ。


船に例えると、

平時には、快晴時にゆっくりすすむ分には、北極星は誰にでも見えていて。

ただ、有時には状況が変わる。
その北極星を動く船の中で常に見続けることは、
思っているより困難で。

・雲がかかって、星が見えにくくなったり。
・嵐が来て、星の位置がぶれぶれになったり。
・最短な道に障害物があって、遠回りをしているときだったり。
・シンプルに速度が速くなり、上を眺める余裕がなくなったり。

こういったことが、北極星を見えにくくする。

何が難しいかって、
そうして北極星が見えづらくなってきたときに、
僕らの行く手を阻む甘い誘惑がやってくることで。

・そもそも、もう北極星ないんじゃない?
・その北極星より、別のあの星のほうが近いし、良いのでは?
・みんなあっちの星いってるよ

もう少し具体的に言うと、大事マン問題があって。

『平野さんの負担を任せられる人の育成、採用が大事だね』
『型化、マニュアル化、教育体制が大事だね』
『改めて何者であるか、どこを目指すか、言語化、定義化が大事だね』
『組織図つくって、評価制度つくって、そこと連動させるのが大事だね』
『売上が大事!成長がすべてをいやす。マーケ戦略見直そう』
『PMFが大事!カスタマーサクセスが大事だ。すべてはそこからだ。』
『開発が大事!いつまでも労働集約だとスケールしないよ』
『セキュリティが大事。ガバナンスが大事!』

前提、それらすべてが正論で。それらすべてが大事で。

ただ、船の穴を正論で指摘されるごとに、いつの間にか、
北極星を目指すよりも、船の穴をふさぐ時間が増えてきたのもまた事実で



大事なことが増える中で、何が北極星なのかを示し"続ける"のが、経営者の大事な要素なんだなと感じた。

逆に言うと、

経営者としての僕が死ぬときは、
北極星を示さなくなった時なのかもしれない、と。


特に最近でその重要性を感じたのが、年に一度のサミットの時で。


『未来は、明るい』というテーマで、久しぶりに、
ちゃんと準備して、自分の言葉で、
どうしていきたいのか、どこを目指すのか、
話した時に、すごく良かった声が多くて。

キャプチャ

話してみて感じたのは、北極星は変わらず、いつも変わるのは僕らだということで。


リモートで、権限移譲が進んで距離が遠くなり、人数が増えたからこそ、北極星を見失わないように、仕組化と同時に、伝達を継続していこうと感じた。


*誤解してほしくないのは、 きれい事だけ言うつもりはないということで。
   上述してきたような、現実的な改善の一手を打ちまくることと、セットでの北極星だから、良くなってきたんだということは、補足して伝えたい。

そういった意味では、船の穴をふさぐことの目的は、北極星を見る時間をつくることなのかもしれない。


最後に

改めて、思えばこの一年、思っていた以上に、濃く、充実した一年だった。
←毎年言っているらしい。。

幸いなことに、最終的に、今期の数字は大幅に伸び、チームも強くなった。
課題はあれど、チーム状態もだいぶ良いんじゃないかなと思う。

本当に有時な中、線路がない中、
頑張ってくれたメンバーには、感謝しかない。


ということで、これが今期の僕のしくじりで、葛藤で、
こうして僕たちは過去を乗り越えましたとさ


・・・





・・・




といいたいところだが、


それでもカオスは止まらない。

船の穴をふさぎ続けても、それでも穴は開き続けるんだ。

挑戦する限り、永遠に。


そういった意味では、

afterカオスでなく、withカオスで。


社会情勢の変化、会社のフェーズの変化、色々とある中で。

ビジネスは、"形を変える悩み(船の穴)と、並走(with)する種目"なのかもしれない。


そういった意味でも、今回、権限移譲と、リモートと、
人数増加の壁に悩んだけど、これを解決しても、
きっとまた新しい悩みと、並走していくんだと思う。

だから、船の穴がふさぎ切ることは、ないだろう。
僕らが挑戦を続ける限り。


ただ、それでもこれは僕が決めた道で。

僕は、学者でもなければ、コンサルでもなく、経営者だ。
それは、"説明するのでなく、証明する生き物"だということで。


だから、最後にエモいことを言うかもだけど、

僕たちの北極星を、証明しようと思います。

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