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【雑談】竹弓失敗談〜油断大敵〜

弓右衛門の竹弓失敗談の第二弾になります。
写真を取っておけばと、今更ながら後悔。

お店で購入した竹弓の村取りができるようになり、入木・出木の矯正を少しばかり習得しました。時間もかかりますし、一発で矯正することもできない勉強中の身でした。
射手村をして、弓の端にいくほど細くすることもできるよう挑戦中のことでした。
レベルアップのために新しいことにチャレンジしようと思った弓右衛門がおりました。

張り込みして裏反りを落とし、弭の形を整えて弦がかかる状態の新弓。
弓右衛門の挑戦が始まりました。

まずは弭の形を整えていきました。
小刀を使って削り、金属ヤスリで大胆に削り、紙ヤスリで細部を整えること1時間。ようやく見慣れた弭の形になってきました。
これを上下で行うので、2時間はかかりました。

知っておられますか?
電気の力を借りずに手作業で削るのは握力をもの凄く使います。
鉋を使うこともできないので、頑張るしかありませんでした。
(といっても、鉋を使う腕前はありませんけども。。。)

他の弓もあったので時間が足りず、弓の幅を30mmまで削ってもらって、あとは自分で作業することになりました。

さて、あとはひらすら削るだけなので、
小刀と金属ヤスリでひたすら削りました。
ノギスで幅を図りながら太いところがあれば削ります。
張りながら成りと弦通りを見ながら、入木・出木を調整していきます。

ときおり、巻藁をやったり、重たい矢で的前で引いたりと、引きながら試行錯誤していました。
周りからはいろいろ言われましたが、勉強のためというと納得してくれました。

何度目かの削りを終えて、その日の作業を終えようと弦を張りました。
入木が強かったのです。
これはまずいと思い、姫反り付近を捻って矯正しようとしました。

その時、弓がひっくり返ってしまったのです。
衝撃で側木が割れてしまい、、弓として終わりました。


削ってる最中だったので切詰め籐を巻いていません。
それにも関わらず紐で巻くこともせず、むき出しの状態で扱ったことが原因の1つです。
矯正器を使って一晩掛けて調整すればよかったのに、横着してすぐに矯正しようとしたことが原因の1つです。
”今までは大丈夫だった”、その油断が生んでしまった失敗でありました。

この反省を活かして、次の弓はしっかりと紐で縛る、矯正器を使う、などをして細心の注意を払いたいと思います。



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