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【雑談】”竹弓”を学ぶ機会

竹弓の知識は口伝が多すぎ問題

全日本弓道連盟の実施する審査会では学科試験があります。
弓道教本第一巻で基本を勉強しましょう、という意図が込められてるのかと推察します。
一方で、本屋で売られている本には教本の解説というよりも弓道をしていくうえで自然と学んでいく知識がまとめられています。

しかし、自然と学び、レベルアップしていく過程で必ず壁にぶつかります。
そう、竹弓の使用が必須な大会に遭遇してしまうのです。
称号以上ともなるとが竹弓の使用が推奨される、とも言われています。(審査でも暗黙の了解になっているとも聞きます。)

それにも関わらず、竹弓に関する書籍は連盟から発刊されておりません。
審査の学科試験にも出てきません。
称号者には竹弓の知識が求められているが、それを学ぶ手段がないのが現状なのです。
合成弓の普及、カーボン内蔵竹弓の普及といった利便性に向上に伴い、
竹弓の知識の積み重ね、知識の継承が少しずつできなくなってきていると感じます。
人から聞いて自然と学んでいくか、自分で本を読んで学ぶの2択がほとんどです。

座学で勉強する、ということを聞きません。あっても講習会くらいで、プライベートで座学をしてる人たちは少ないのではないでしょうか?


というわけで、考えてみました!
もし竹弓についての座学をやったらどんな感じになるのだろうか?と。

竹弓講座 入門編

前提条件

対象
 ・竹弓に触れる機会がなかった人(経験有無問わず)
目標レベル
・竹弓とは何かが分かること
・張ることができること
・適切な形からズレているかどうかが分かること
どこがおかしいか、まで求めることは難しいので、まずはいつも見てる形とは違うな〜ということに気がつければ良しとします。

時間配分 

2時間程度(休憩10分)
 前半 座学
 後半 実践

講義の内容

 竹弓の材料
 竹弓の構造
 竹弓の作り方
 竹弓の取り扱い
〰休憩〰
 竹弓の張り方
 竹弓の弦通り
 竹弓の成り
 竹弓の癖

講義の詳細

竹弓の材料
 竹と木材と接着剤の説明
 カーボンを使うことと、ニベを使うことも説明
 純竹とカーボン内蔵もここ

竹弓の構造
 外竹と内竹と側木とヒゴの説明
 焦がし竹や煤竹の説明
 ヒゴの構造の説明

竹弓の作り方
 材料の準備を説明
 クサビを打って、曲げることを説明
 張り込んで、村取りを説明

竹弓の取り扱い
 裏反りと張り込み期間の説明
 弱点部位の説明

竹弓の張り方
 弓張板の張り方の実践
 床での張り方の実践
 持つ位置の説明

竹弓の弦通り
 入木と出木の説明(見てもらう)
 ズレてる時の対処方法を説明

竹弓の成り
 成りの見方を説明(見てもらう)
 矯正のやり方の実践

竹弓の癖
 個体差の説明(見てもらう)
 弦通りや成りは違うことの説明


このような感じどうでしょうか?
2時間もあれば説明できるでしょうかね。
素人である弓右衛門が人前で座学をやるなんてことはないと思いますので、
聞かれたら答えること、危なければアドバイスをあげること、判断材料を与えること、に尽くしていきたいと思います。


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