【雑談】竹弓と手の内★

弓右衛門は日々自分の骨格と戦っております。
骨格のせいで見た目にはよろしくない手の内の形となってしまい、それが竹弓に悪影響を及ぼしております。

今回はこういう手の内が正しい、という内容ではありません。
世の中の偉大な先生方を差し置いて、手の内の講釈を行うなど、恐れ多いです。
こういう手の内を作って、あるいは押し方をすると竹弓に悪いですよ、という内容になります。

上押し

上押しを極端に強くかけると、上成りがより膨らんでるのが分かります。
第3者の目線で会で引き成りを確認すると顕著に変化が感じられると思います。
上成りが膨らむということは弱っていくということです。相対的に下成りが立ってくる=強くなってくる傾向にあります。

ベタ押し

上押しの逆になります。下成りを膨らませる傾向があります。
節ではなく、節の下に力がかかることになりますので、成りを崩す原因になります。
反対に下が強い弓に対してベタ押しをすると、下の力を使うことができるので、矢は上に飛びやすいです。遠的には向いてますね。

捻り過ぎ

竹弓は捻じれに弱いです。
まず竹の繊維は縦方向には強いのですが、横方向には弱いです。
手の内にて捻じれを強くしすぎると、竹弓に力が伝わります。慢性的に捻る力を加えていると、竹弓の弦通りに変化を生じていきます。
弦通りが出木方向になったり、竹弓が入木方向に捻じれたりします。
入木方向に捻れることは非常に厄介です。
捻じれを掛けて真っ直ぐにするところが、最初から真っ直ぐになっていますので、そこから捻じれを力を加えても十分加わりません。
決して捻るな、と言及してるわけではありません。
角見を効かせると自然と捻られるのはご存知の通りです。大三→引分けと捻じれが強くなっていく分には問題ありません。
弓構えから受け渡しを行う時(=弓を十分に引き絞っていない状態)に強い捻じれを加えるのがNGなのです。捻じれを加えた状態で外竹の繊維が延ばされるとどうなのか?
そう、笄が起きるのです。

握り込み

これは捻り過ぎに関連してきます。
握り込むと意図せずに捻じれが強くなります。(やる人はいないと思いますが)弓構えの段階で握り込むと、弓は勝手に捻じれていきます。
引き分けでも握り込んだ状態(=角見を効かせない)だと弓は勝手に捻じれていきます。角見を効かせるのと捻じれを加えるのでは作用が異なります。
また、握り込んでると離れで捻った力の開放がありません。角見から加えられた力の反作用で弓返りは発生します。握り込んだ力の反作用はありません。途中で止まってしまいます(弓止まり)。これような手の内では弓の形は変わりやすいのです。

緩めすぎ

ちょうどいい表現が見つかりませんでした。
矢束まで引き切ったときに、竹弓に対してある程度の捻りが効いていない状態だと思ってください。
夏場に汗をかいて、ぬるっと滑った状態に陥った場面といえばわかりやすいでしょうか。
手の内が効いていないので、竹弓にとっては優しいでしょう。
しかし、そのまま矢を放つと途端に竹弓に悪影響を及ぼすことでしょう。
弓返りが伴わないのです。弦は関板にダイレクトにあたりますし、そこに衝撃が加わります。破損の原因です。

つらつらと書きましたが、射技はからっきしですしので、他にどんな手の内があって、どんな影響があるのかが分かりません。こればかりは自分の経験でしか語れないのが悔しいところです。
そのため、【雑談】になってます。

いろんなご意見をお待ちしております。

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