【コラム】習得したいスキル★

「握り革が滑るでしょ?交換したほうがいいよ」
「やり方わからなくて、、、まだ習ってないですし」

「竹弓買ったんですか!?」
「竹弓を貰ったけど、このまま使っていいかわからなくて、、、」

「待って、待って、その張り方だと胴が抜けるよ」
「今までと同じ張り方でやってるだけですよ」

こんなやり取りが全国各地で起こってると思うと、恒例イベントなのかな〜と哀愁すら感じます。しかし、こんなことではいけません。自分の道具は自分でメンテナンスをするのが基本です。

欲を言うと竹弓を扱っていくうえで、全部自分でできることが理想です。
ここでの全部は”購入してからの世話が自分でできる”こととします。
籐放しから削るとか、張り込みで変化を見る、などの手元に来るまでの内容は含みません。

習得しておきたいスキル

まずはリストアップしてみました。
◎必須、◯できれば、✘不要


◎張り方
◎見方(弦通り、成り)
矯正(◎手、◯矯正器、✘火入れ、✘村取り)
◎握り革の交換
✘籐巻き
◎弦輪の調整
◎仕掛けの調整

張り方◎

竹弓の成りを崩さない張り方を覚えることは必須です。
張り方1つで弦通りと成りに影響を与えることがあります。まずは合成弓と違うということを理解しましょう。

弓張板を使った張り方は基本なので覚えましょう。◎
床を使った張り方も壁が使えない時のために覚えましょう。◎
裏反りがある弓の張り方は任意です。そこまで放置しなければいいです。◯
弓師張りは難しいので不要です。✘

見方(弦通り、成り)◎

自分の竹弓がどうなっているかの状態を把握することは必須です。
普段との変化に気がつくことができれば、故障を予防することもできます。

自分の弓の弦通りの変化は必須です。◎
弦通りの良し悪しは分かるようにしたいです。◯
成りの変化は必須です。◎
成りの良し悪しは興味がわけば、、あとは購入するときの参考に。◯

購入するときはお店の人がよほど変な弓を出すことがないはずですので、その時の形を維持することに努めてください。
慣らしていくなかで、変化に気がつけるようにしたいです。
変化があれば、すぐに分かる人に相談しましょう。

矯正(◎手)

弦を張った後の形を見て、どこを押したらいいか、その時の力加減と押す方向は必須とします。
いきなりMAXの力で矯正すると思わぬ方向に動いてしまいます。弱くなります。見方を学んで、力加減を学びましょう。

矯正(◯矯正器)

竹弓には矯正器が欠かせません。
しかし、矯正器が効果を為さない場所があります。最大限の効果を与える場所があります。
それらを見極め、変な位置に矯正器をかけて形が変わることを防ぎましょう。
すぐには分かりませんので、分かる人に聞いてみるのもOKです。

矯正(✘火入れ、✘村取り)

全然要らないスキルです。なんならお店でもできないことです。
そのため、個人で習得する必要はありません。

購入時に良い形の竹弓を選ぶことが重要です。普段の張り方と矯正である程度は形を安定させることができます。
火入れと村取りは専門家に任せるのが一番です。
ただし、専門家とはいえど普段の貴方の引き方を熟知してるわけではないので、近くにできる人がいるのであればラッキーです。

◎握り革の交換

逆に他人に委ねてはいけません。
幅・太さ・材質は自分に合うものを見つけてください。
なにより汚い握りは見ていて残念な気持ちになります。
(そうそう、交換しない握り革はトイレよりも雑菌が多いとかなんとか…)

✘籐巻き

数年に一度しか交換しないこともあります。
この時をキレイに仕上げるために習得するのは時間が無駄です。
素直にお店に頼みましょう。
狙いが変わったり、竹弓の調整を頻繁に行う人にとっては何度か実施するので覚えておいても良いです。

◎弦輪の調整

必須です。弓把の高さを調整できないと弦と関板が触れることになります。首折れや弦返りを誘発します。
高くする、低くする、ことで矢を番える位置も変わります。的中にも関わってくるので、覚えてください。
長さだけではなく、弦輪の大きさも気にしてくださいね。

◎仕掛けの調整

空筈にならないように矢をしっかりと固定してください。
弦枕と触れる部分もしっかりと作ってください。弦が引っかかって変な離れ方をすると、緩み離れなどの悪癖を誘発します。結果的に竹弓への影響があります。
安全に直結するので、仕掛けの調整は必須です。

以上、習得しておきたいスキルのお話でした。
他にも、このスキルは必須だと思います、などあれば、コメントお待ちしております。



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