【雑談】テレビに映らない裏側の話

弓右衛門は悔しいです。残念でなりません。
テレビ番組は編集しているとはいえ、伝えてほしい部分が抜けています。
今回は個人的に選んだ”テレビに映して欲しい工程”の3つをランキング形式で紹介していきます。


第3位 竹の削り

竹の接着面は削ります。
芯材とピッタリ合わせるために平らに削ります。
握りを中心にして、上下にいくほど薄く削っていきます。
節の部で浅く深くならないように削ります。
張り合わせる前に削り作業、ほんと重要なんです。ここにもっと注目してほしいです。

第2位 籐放しから張る前の削り

クサビがついた籘放しの状態から開放して、そのまま弦を張って張り顔を確かめると思ってる人も一定数はいるのではないでしょうか?

弦をかける部分がありませんから、弭を作ります。最初は角材なのです。

弓の側面を削ります。
厚みは上下にいくほど薄くなってますが、幅は一定のままです。このまま張るとバランスが取れませんから、細くしていきます。
最初は弓の幅は4cm程度はあります。上下を細くしないと力が抜けていかないのです。
日本弓は上下で細くなっていきます。その特徴はこの時から行っているのです。
もっと注目してほしいですね!

第1位 仕上げる前と後の比較


弦張って、調整して、張り込んで、籐巻いて、さぁ完成だ〰みたいな印象を与えるのが映像編集のダメなところです。

張り込んだら、弓を削っていくのです。
内竹と側木を削って、弭を整えます。
ヤスリで磨いて、イノシシの牙で磨いて、塗料を塗る。これが仕上げなのです。

この工程を紹介すると、
弓になった直後と仕上がった直後の弓がどれほど違うか知ってもらえます。
弓師の仕事の理解も深まります。
このアートな工程、もっと広まってほしいです!

番外編 竹の選定


弓はバランスです。それは内竹と外竹も例外ではありません。
外竹が7節、内竹が6節ですから、これがちょうどいい位置になる竹を選びます。
前後の節の位置が近すぎてもいけませんからね。

硬さも重要です。
狙った強さに合わせた竹を選ぶこと
前後でバランスを取ること

強い弓に柔らかい竹は適しません。
弱い弓に硬い竹は適しません。
内竹を堅くしたら、外竹も同程度の硬さの竹を選びます。でも内竹よりは硬くしてはいけません。
何十何百とある竹の中から組み合わせる作業、これは経験の為せる技だと思います。


テレビに負けないように動画編集でもしようかな。。。弓師さんに協力依頼をしてさ。

工程の話はここでもやってます!振り返ってチェックしてください。



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