チェリまほ映画〜タイBL〜最近の日本BLのこと

チェリまほ見てきたよ!

ドラマの時から思ってたけど、これ本当に実写化大正解な設定だったと思うしキャスティングもはまり役だったと思う。

イケメンから自分に恋する心の声聞こえるなんて面白すぎるよね。

ただ、作風もはじめ4コマラブコメ展開だったから普通に楽しく見てたけれど、付き合った後や、魔法が使えなくなった後の話をあそこまで掘り下げて続けるとは思ってませんでした。

メインは心が読める→読めなくなることで、思ってるだけでなく、魔法に頼るでもなく言葉で愛する人に伝えることの大切さがテーマの話だと受け取っていましたが、新たに素敵な伝えたいことが増えていったように思いました。

皆も思ったと思うけれど、特に大切な人が事故にあっても家族ではないから連絡がいかない、親へのカミングアウトと承認、親や友人職場の人を招いての結婚式、結婚式で終わればまとまりが良いのに、あえてその後最後に人通りが多い公園を手を繋いで歩く二人の描写など、これら全てLGBTQへの強いメッセージ性を感じました。

作者は勿論全ての性に悩む人達、愛に性別は関係ないと感じている人達の望む"理想"を自分の作品(更には実写というより現実に近い表現)で表してくれたのではないかと思いました。

BLが好きな人ならきっと皆LGBTQ問題について考えたことあると思うけれど、パートナーシップ法からその先の同棲婚を認められるようになってほしいという願い。

でもまだBLは娯楽重視でライトな嗜好品のイメージが強いです。故かそれをBLで表現する人はまだ少ない気がします。その中でこの作品は、ライトな嗜好品から、メディア化を通してあらゆる人にLGBTQのことについて考えさせるものになった。

そして、それってタイBLの持つ役割と似てるなって。

チェリまほはとてもタイでヒットして、タイファンミが開かれるほどでした。そして作者の方もツイート見る限り大分SOTUS、2getherに触れて、大変ハマっておられた様子。これは完全なる勝手な想像どころか、好きなものと好きなものが繋がってたら良いなの妄想ですが、作者の方のタイ視聴時期とチェリまほの内容を見てると、タイBLの性関係なく愛し合ったり幸せになったり、性が障壁となり家族や友人との関係に支障が出悩み苦しんだりするドラマは、チェリまほのそういう"リアルな本質"のストーリー展開に影響をしたのではないかと思います。

影響というとどっちが先かみたいな変な感じするけど、正確には、元々そういう展開を求めていたけどあまりなかったところが、解放された感じで。

チェリまほに関わらず日本の実写化の風潮がそういう方向へ向かってる気がして嬉しいです。

同じようなことを「昨日、何食べた?」映画でも感じました。よしなが先生は元々割とリアル志向の作品を描かれることが多いですが、この話は同性+壮年だからよりこれからの人生の重みも強い。それでも愛し合っていく感じが良いですよね。

後少し前になるけど「おっさんずラブ」は初めて大衆受けする同性愛ドラマを描いた凄い作品だと思いました。基本ヒットするの明るい感じが多い気がします。シリアスとか仄暗いBL、私も漫画だと断然そっちのが読むこと多いんですが、コメディのが入りやすかったり誰でも見やすかったり。

「消えた初恋」も原作少女漫画のピュアきゅんBLだし。こちらはノンケ×ノンケの勘違いからだんだん…なところも可愛いなって。

「美しい彼」は、がっつりなのでBL好きな人向けかもだけど、逆に好きな人的にはあそこまで連続ドラマで描いてくれるとは…凄い!って思っちゃいました。こちらは中国で大ヒットでしたね。

今迄原作は大好きなのに、コアな映画館でしかしない低コストで正直質もどうなんだろうというBL実写映画が多かったので(個人の感想ですすいません)嬉しく思うと同時に、やっぱり"ドラマ"っていいなって思います。人を愛するとかハピエンになるにしたってそんな簡単じゃないし何ならドラマ終わったあとだって続いてく未来がある、それが短い映画に収まる方が無理があったかな、と(笑)勿論ドラマのその後の映画は最高ですが☺️

ここ数年タイBLのハピエンでリアルな恋模様と、中国の壮大な世界観の重い愛にハマってたんですが、日本も実写化近年少しずつ進化してきたのかなと期待しています。(エラそう!どの口!)

大分タイ沼に浸かってる人間なので、余計な部分もあった気がしますが思ったことまんま書きました失礼!


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