関ジャニ∞に二度目の恋をした。
2014年7月10日、THE MUSICDAYという歌番組が放送された。そこで10代最後の夏を浪費していた私はとあるアイドルグループに魅了されたのを、多分一生忘れない。
そのユニットはV6。6人のキラキラしたおじさんたちだった。
二次元にしか興味のなかった私のような人間さえ魅了したのだから本当にすごいことだ。
そして数ヶ月しないうちに関ジャニ∞を布教され見事にハマった記憶がある。あるのだが、そちらに関して細かな記憶は正直ない。気がついたらどちらも、大好きになっていった。
関ジャニ∞は、V6に比べて少しだけ身近に思えた。だから寮暮らしで寂しかった自分にはとても暖かく眩しく思えたのかもしれない。
二十歳の誕生日を迎える頃にはコンサートDVDをほとんど揃えていたし、翌年に短大を卒業する時にも記念に追加したのをよく覚えている。
中でもパッチアッパーズは、別格にときめいた。あんなの好きにならないオタクはいない。
ちょうどハマったくらいの時に関ジャニ∞クロニクルが放送開始したんだっけなあ。いきなりドッジも英会話伝言ゲームもカメラ目線スポーツも大好きだった。
そう、だった。
2018年の春にそれらが重なったのだ。詳細という名の古傷は開かずにおく。
23歳、新天地で迎えた初めての春だった。俯いて歩いていたから、桜が綺麗だと気づくことさえできないような日々。
赤色が、褪せて見えた。
そこから怖くなった。3次元の推しというのを作ることさえも。
推してはないかけど好きでいた。大好きとはいえないくらいの熱量。何かあるたびに目で追って、一喜一憂をしていた。
好きだった人たちは気づけばほとんど全員が退所していた。新しい趣味の方で大好きなパッチアッパーズがモロパクリされた時は精神がめちゃめちゃになったものだ。いまだに許してないが。
数ヶ月前から、新しく知り合う人に、関ジャニ∞を好きな人が増えて来た。全く別のところから出会う人々なのに不思議なことだ。
MCをYouTubeで見かけた。変わらない彼らのやり取りにゲラゲラ笑った。5人になった彼らに向き合うのはまだ怖くて、新曲はたまに聴くようになった。
そんな2024年。私がV6に出会ったあの日から10年目の今年。
関ジャニ∞がファーストテイクに現れた。
動画を開いて驚いたのはいうまでもない。
確かに歌い方は変わったとは思っていたけれど、こんなにうまかったっけ。横山くん、ギターを持ったとは聞いてたけどすごく上手いじゃないか。
なんなんだ、関ジャニ∞。新たな魅力が増してるじゃんか!
ひどく驚いて、魅入られた。同窓会で好きだった男子に再会した気持ちだ。
やっぱ好きじゃん!って思わせられた。また、彼らの背を少しだけ追いたい、そう思わせられた。
次のCDを買おうとしたらamazonでも売り切れになっているという。さすがだ。
せめてサブスクの方を買おうか迷うところだ。
村上信五さん、お誕生日おめでとうございました。
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