ロード・トゥ・ドラゴン コンプリートンデータブック発売&レビゥー
今回は4/24に発売された
「ロード・トゥ・ドラゴン コンプリートデータブック」
の内容に関しての個人的な感想を述べる記事を行う。
自分はまだるっこしいことを言うのが嫌いなのでまず一言いわせてもらうならロードラユーザーならば「買って損はないから買え」ということに尽きるが、世の中には数千円の買い物をすることを考えると足がガクガクして頭がぼんやりしてきて、いつの間にかやめてしまうやつが何割かいるからこれからちゃんとプレゼンテイーションする。今日はそのために来た。
ちなみに自分は物理書籍版と電子書籍版の両方を買った。個人的には物体として手に歴史の重みが伝わる物理書籍版がオススメだが、どちらか一つだけ買うとしたら利便性とか持ち歩けるという点で電子版を買うほうがおそらくは賢い。世界は広いので物理書籍版を持ってトレーニングがてら歩いたりしたいやつもいるかもしれないので、その辺はライフスタイルによって決めるのがいいだろう。
プレゼンテーションの前にまずはかんたんに自己紹介をさせてもらう。
自分は
⇒ろーどらおんりーあごぶろぐ
というブロゴ
で2013年5月頃からサービス終了日である2017年4月24日までロードラの備忘録を書いていた。その後、さらに一年間ほど残業めいてユニットの考察記事を書いていたので実質5年くらいブロゴを書いていたことになる。
つまり、そこそこ長くロードラをやっているので、そこそこに詳しい。
そして変なグッズ(光属性の男キャラが付いたシュシュとか。何だったんだあれは?)以外の大抵の重要グッズを持っている。
そういう歴史の生き証人じみたアトモスフィアを意味なく全身に立ち上らせているわけだ。
その自分から見てこのロードラコンプ本はどうなのか?
値段に足る内容で実際まんぞくできるのか?
そういうことを各項目ごとに見ていく。そういう記事となる。
勿論、重要なネタバレみたいなものに触れて台無しにしたりはしない。
前置きは以上。やっていく。
・ユニット図鑑(データ)
これは前日の発売記念生放送のキャプチャ画像だが、だいたいこんな感じだ。ゲーム内のユニット画面で確認できた内容の他にはカットインが見やすく並んでいるのが特徴的といえる。
自分が目を付けたのは背景が白く、これはつまりほぼ高画質画像ということだ。高画質画像とは? これは古のロードラ用語の一つであり、
ユニットの全身が鮮明に見える高画質の画像……そういうものはアップデートの折にニュースとともに公開されたりして、一部のユーザーを沸かせた。
こういうのだ。ファンピクチャを描くやつなんかは高画質画像を重宝したし、特に絵心がないやつもその細かさに感動して震えたりした。自分は後者だ。高画質画像はすべてのユニットのものが公開されたわけではなく、ごく一部に過ぎなかった。しかし、ごく一部に過ぎないからこそ価値が高かった。
しかしこのコンプ本はすべてのユニットを網羅しており、かつデカいサイズで見られるので当時せせこましく高画質画像を集めていた(韓国コミュニティとかには日本にないやつがあった)自分からすると宝の山……そういうことだ。
・ユニット図鑑(アプリ)
これはコンプ本にシリアルコードとして付いている「ロードラ図鑑(Win)」のことだ。
かつてサービス終了後にスマホに遺せたロードラ図鑑はそのユーザーが入手したユニットしか閲覧することができなかったが、今回コンプ本の付録となっているロードラ図鑑はすべてのユニットが網羅されている。
生臭い話だが、当時ガチャに使った値段を考えるとこのアプリ単体が1万だったとしても自分は即決で買うだろう。破格だ。
さらに生放送でも話題として上がった通り、
ゲーム内でお馴染みの10種類のBGMの中から選択して流すことができる。
自分のオススメは「SKY HIGH」だ。
これは確か最初に天界に行くときに流れたBGMで思い出深い。
・スキルデータ
生放送でも宮内Dが言っていたがサービス終了した今、スキルデータを見てなにかの攻略の参考にする機会はまずない。酒でも飲みながら推しのデリリアム・スキルなどの話をするのに使うのが良かろう。
・アクセサリー図鑑
アクセサリー図鑑の話をする。これは自分が待ち望んでいたデーターだ。
ロードラのアクセサリーには進化前・進化後で別々のフレーバーテキストが
付いており、テキストはWikiなどで補完されてはいるはずだが、自分が知る限りこれまで画像つきでは補完されてはいなかったはずだ。
サービス中、自分は一時アクセサリーを補完しようと考えたこともあるが、2,3枚のSSを撮影した時点で頭がぼんやりしてきて、見なかったことにした。そして寝た。
そういうことなのでコンプ本で完全補完されているのは非常に助かる。
・エネミー図鑑
ゲーム内に登場したエネミーの詳細が記されており、当然250万DL時点で発売された公式データブックに比べて膨大な数のデーターがある。
その種の名前や生態といったこれまで明かされていなかった内容があり、
読み応えは抜群だ。
・ストーリーアーカイブス
ここではストーリーの会話内容がアーカイヴされている。
範囲としては大災厄→メインストーリー→第二災厄→ラストクエスト。
v5.0.0前後からの大筋の流れが補完されているようだ。流石に他の細かいイベントやATSを全部入れていたらパンクするから妥当な範囲だと思われる。
それまでのイベントストーリーなどは
⇒ロードラ攻略ブログ=サン
などを見ることをオススメする。自分が書いたブロゴにも過去イベントはあるが会話内容がテキストでまとまっていないので読みにくい。
ロードラをプレイしていた当時読み返すのに使っていたのは
実のところ自分のブロゴではなく攻略ブログ=サンだ。
・ラストカットイン集
これはラストクエストで各ユニットに用意された最期の一言。
最期のカットインだ。これらのカットインは有志がツイッターなどでハッシュッタグなどをうまく用いて補完しているのを知っているが、個人で集めるのはかなりむつかしいのでこうしてまとまって補完してもらえたのはありがたい。
・ビジュアル
ビジュアルの項目を開くと公式サイトなどのキャラクター画像や、超レアで自分がときどき話題にしていたファミ通のユーリカ立ち絵などのHOTなやつがいきなり飛び込んできて、めちゃくちゃ興奮した。
惜しむらくはサントラのブックレットが入ってない(たぶん)くらいで、後は完璧だろう。
見どころは……まあ、だいたい全部が見どころだが、
特筆すべきものを抜粋しておくと。
→ゲーム内ビジュアル
ローディング画面などの変遷が一気に見られるのはうれしい。あとは地味なところでは☆1や☆2の魔導書は懐かしみがある。見慣れないプレイヤーも多いかもしれない。
→公式データブック
250万DL記念で発売された公式データブックはおそらく絶版になっているため、中古以外ではまず手に入らない。その公式データブック内にある
世界地図やユニット設定画……そういうレアなものがぜんぶ載っている。
→ロードラ文字表
これはサントラに付属していたロードラ語を訳すための表だ。
基本的には一部のグッズ以外にはロードラ語はほとんど使われておらず、
ゲームをプレイする上でロードラ語を暗記する必要とかは特になかった。
ちなみにコンプ本にも少しだけロードラ語がある。表を使って読んでみよう。
(これは三周年時点の自分の画像だ。読めるかな?)
・ラフデザインワークス
ラフデザインワークス……略してラフデザとはなんなのか? これは
ロードラデザインチームの設定画などが詰まった夢のごとき冊子であり、
これまでの公式グッズの付録として第三弾までが世に出てきた。
ラフデザ1はサウンドトラック、ラフデザ2は公式グッズセット、
ラフデザ3はD-Clubグッズセットに付属している。
入手方法が限られていることや付録元のグッズがそれなりに値が張っていることでラフデザを所持していないユーザーも多いはずだ。そうしたユーザーにとってこの再録はかなり喜ばしいものではないだろうか。
生放送でもちらっと……いや、ガッツリと映ったがラフデザの新規の描き下ろしイラストもいくつかあった。要チェキだ。
・終わりの物語
これについては購入したものの特権なのでここには書かない。
が、いずれこのストーリーについて何か考えるときが来るかもしれない。
・総合的にアレするとどうなのか?
1700体を超えるユニットストーリー&ビジュアル、そして公式データブックやラフデザインワークスなどの貴重な資料が一冊に詰まっている。これらはサービス当時に全て揃えるのはかなり厳しいデーターであり、その辺りの価値は5ねん間ブロゴを書いていた自分が太鼓判を押す。物理書籍版しかなければ利便性に欠けていたところだが電子版があり、実際容易く持ち歩くことができる。家族や恋人、友人などに布教などをしてもよいだろう(ただし、なにぶんサービスが終わったゲームの布教なので、布教相手に狂人と思われないように注意したほうが良いだろう)
どれだけ熱意があっても、このゲームのストーリーを読み解くのはかなり難しいように思う。少なくとも自分はそういう見解を持っている。これは世界観やストーリー自体の複雑さは当然として、ユーザーごとに情報の格差が生まれることが一番の要因だ。
ロードラのゲーム内に歴史の積み重ねがあるように、リアルタイムの歴史の積み重ね……その歴史ごとの地層にしか無い情報が多すぎる。それは公式データブックだったり、サントラだったり、ラフデザだったり、イベントストーリーだったりした。しかし、途中から参入したユーザーが過去のアレコレを知る機会がないのはフェアではないし、何よりも勿体なかった。
サービス中に自分は常々そうした情報の補完(イベントストーリーなどのゲーム内アーカイブ)を公式に求めていたが、ついぞかなうことはなかった。しかし、コンプリートデータブックにはそれらの情報がすべて盛り込まれ、まさに完全版として生まれた。
ロードラはサービス終了したゲームのことをずっと覚えているような奇特なユーザーたちに支えられてここまできた。これは確かだ。
ぶっちゃけ自分はコンプ本が出る可能性について考えてなかったので、
出る! という話が出た時点で驚いた。そして、今こうして手にとって……あるいは電子手にとってコンプ本を読みながらしみじみと物思いにふけっている。
自分はロードラを支え続けてきた奇特なユーザーたちに感謝している。ドーモ、アリガトゴザイマス。
もちろんロードラ公式にも多大な感謝を。サービス終了時は虚しい思いもしたが、こうして確かな誠意を見せてもらった。
以前の記事に書いたように自分の記憶も不確かになってきており、昔はピタリと言い当てられていたはずのキャラと名前が一致しないことも珍しくはない。これまではそれを確認するたびになんとも言えぬ寂寥感をあじわってきた。だが今やそのポッカリと空いた穴にクソデカいコンプ本が横たわり、ビッグデーターの光ですべてを照らし出してくれている。これまでの道も、
これから行く道も。もはや喪失感を覚えることはないだろう。
ドーモ! ドネートは常時受け付けています。 ドネートはときにおやつやお茶代に使われます。