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FitBoxingがいざなう新たなるエクササイズ地平線inプロテイン(あごぶろぐ)

前回、自分はこういう記事を書いた。あれから早くも一月が経ち、値段が高めゆえにあまり売れないかのように思えたFitBoxingはエス・エヌ・エスなどの口コミ力もあってかジワジワと売れゆき、こないだSwitchソフトランキングの上の方で拳を振るっているのを見かけた。待望のスクリーンショット機能にも対応したのを知っているか? 苦楽をともにするインストラクターを着せ替えて写メとかを撮れる……そういう新たな楽しみが生まれたということだ。毎日叱咤激励してくれるインストラクター……彼らの楽しみはユーザのシェイプアップ・ビルドアップであり、洋服とかを買うのも惜しんで彼らは我々に付き合ってくれている。そもそも、自分が今まで一ヶ月続けてきた限りではFitBoxingを起動したときに彼らがいなかった試しがない。つまり24時間……常に画面の向こうで待機しているということだ。この献身に報いるには一つしかない。ボクササイズだ。一日千回、感謝のワンツー。それしかあるまい。

自分は止むに止まれぬ事情があって一週間ほど日を開けたりもしたが前の記事を書いた時よりも単純にかなりプレイしていることになるので断然慣れ、ベルナルドもサムズアップで称賛してくれた。最初は20~30分だったデイリーも今では40分になり、代謝が悪くてふだん出なかった汗がどこからか止めどなく流れ出るようにもなった。パンチや腰の回転からの筋肉痛は霧消し、どうやら肩こりにも効いてきているような気がする。無限のエナジー……それを感じ始めたところだ。今回は40日間以上に渡るFitBoxing修行の成果と気づいた点をまとめ、はっぴょうする。こちらは旧年からFitボクサーをしていて、つまり信頼度が高い。適当にネットで調べたレビューとかよりちゃんとやっているつもりだし、そもそもこのnote大陸でちゃんとやってないゲームの長文きじを書いてるほどこちらは暇じゃない。常に本気だ。組み上げたメソッドが何かの役に立つこともあるだろう。運動……それは当たり前のようでいて現代社会との共存が難しい野生の道。険しく細い旅となるがちゃんと付いてきてほしい。

・環境を整えろ
・最終的にはやりたいことをやれ
・ウィダーinプロテインゼリーが美味い

FitBoxingは普段運動の機会がないヤツが運動を始めるのにうってつけであり、恒常的にジムとかに行くヤツはそもそもジムに行けば話は済んでしまうということは少し考えればわかるはずだ。FitBoxingは家で……好きな時間にできる。そこに強みがある。自由な拳という強みがだ。ただし、ふだん運動不足だからと言ってガムシャラに長時間やれば良いというものでなく、会得していくべき幾つかのアティチュードがある。自分は慣れないパンチを打ちながらそれをズッと考え続け、この一ヶ月で試行錯誤を繰り返しながら身につけてきた。

・環境を整えろ

環境とは? いきなり言われて面食らったかもしれない。だが、改めて考えてほしいがFitBoxingを買った今、スペースとSwitchさえあれば我々はどこでもボクシングできるようになったということだ。しかしエクササイズができる=環境が整っている……というわけではない。広大なエクササイズの世界に放り込まれ、熟練のインストラクターが支えてくれるとは言えまだまだ足りないものが山程ある。いいか? 家でFitBoxingが出来るようになった所で家はべつにジムじゃない。設備も、備品も、何もかもが足りていない。無論、自分も最初はそうだった。だが……自分は少しずつ足りないものをかき集め、今では一国一城のジムの主として家で毎日しっかりやっている。では始めたてのFitボクサーに何が足りないのか? どうすれば環境が改善されるのか? 一つずつ説明していく。

→JOYCON

自分のJOYコンは右側だけパンチの直後に振動がゔゔゔゔゔう! としつこく鳴り、その間つぎの判定を受け付けなかった。それはコイツの個性なのかと思っていたがインターネッ王で調べた結果、初期生産のSwitchのJOYコンのVerは古く、これらは手動更新しなければならないことが判明した。実際に更新した後は反応が良くなり、長振動はただの不具合だったことがわかった。本格的にエクササイズする前にJOYコンのVerは一応Switchの設定側から確認しておくべきだろう。こういう何でもないところに落とし穴がある。常に気を張り、クリアリングしながら進んでゆくのが真の戦士だ。

→スペース

要するに場所だ。肩幅くらいに足を開き、パンチが打てる広さがあればそれだけで良いので意外とハードルは低い。庭とか公園でやってるヤツの話は知らない。これは屋内でやる場合だ。TV画面でやってるヤツはTVの前にスペースがあれば良いが、なければSwitchにはテーブルモードがあるのでSwitchを持って別の安住の地を探すことになるだろう。一番ダメなのが何かにぶつからないように体を縮こまらせてパンチしないといけない場合だ。これでは完全に運動ができる環境にない。左右のフック、ストレートができるだけの面積を確保しろ。言うまでもないがスペースのあるなし以前に人に迷惑を掛けない範囲での話だ。持ってけるからと言って電車の中とかでやり始めたらおそらく大変なことになるからやめておけ。迷惑だし、おそらくネットとかで拡散されて一生フリー素材として扱われるかもしれない。危険だ。

また、慣れてきて調子が上がってきた頃になると「ステップ」が出てくる。これは左右とか前後に動くやつであり、反復横跳びみたいなのをしながらパンチを繰り出さなければならないボクササイズの究極進化系みたいな動きをやることになる。ここにきてスペースがないとステップを踏むことができない。ステップはすごい消費カロリーを持ち、デイリーコースなどで過酷な試練として立ちふさがってくるだろう。なのでやらなければならない……だがスペースもない……視界は歪み、涙が止めどなく流れ出てくる負け犬気分になるかもしれない。

だがハッキリ言っておく。ステップなど別にやらなくても良い。自分はステップをやるスペースがないので基本的にやらないし、ステッピウしない前提でスペースを確保している。この辺りは後で詳しく書くと思うが、ステップする場所がなければそもそも無理にやらなくてもいい。他のエクササイズで補えば良いからだ。まずはその場でパンチできる面積だけ確保することを考えろ。どうしてもステップしたくなったら何か手を講じなくてはならないだろうが、それまではあまり気にしなくていい。

→Switchを置く高さ(テーブルモードの場合)

テーブルモードの場合にSwitchをどこに置くか? これはかなり重要だ(ちなみにTV画面でやってるヤツには関係ないので読み飛ばしていい)。これは自分の経験則だがSwitch画面が視界の下の方にある場合、それを見ながらやっているとすぐに首が痛くなる。さらにSwitch画面と自分の見据える目線を同じ高さにしないと、次第にパンチのフォームなどにも影響してくる。目線を下げてお手本を確認し、またパンチを打つ時に真正面を見る……これでは効率がすこぶる悪いことがわかるはずだ。テーブルモードは確かに便利だが置く場所を適当に選んでしまうとエクササイズの効率はどん底に落ち、首が疲れたなどの理由で長時間できなくなり、FitBoxingをやめてスプラトゥーン2を起動してシャケと延々と戦うバイトなどに行き……帰って来なくなる。。そういうことが起こる。

このシリアスな危機への対抗策は……たった一つだ。Switchを置く場所の高度を上げる。自分は思索の末に机の上に週刊少年ジャンプを積み上げ、その上にSwitchを載せることで微調整を可能とした。この歴史的発明に関して特許は申請していないので気軽に真似をすれば良いと思う。ジャンプ電子版を買ってるヤツに関しては物理ジャンプの代わりの別の手段を講じてくれ。

→水

水……水分だ。30分とか40分のエクササイズコースをやりっぱなしにすると自分の口内はカラカラのガルダ砂漠と化してしまう。そのためエクササイズの合間で水分が摂れるよう、冷茶とかをコップに入れてそう遠くない位置に備えている。記者会見とかでもペットボトルがそこかしこに置いてあるのを見たことがあるだろう。あれはいつでも拳で対抗できるという意思表示だ。どんな状況でもいざというときへの備えをしておけ。あと、今は冬なのでさほどではないが夏が来た時のことも考えると今から水分補給習慣を付けておく方がいい。これからも戦い続ける意志があるのならば損はないはずだ。

→足元

自分はフローリングめいた床の上で素足、あるいは靴下みたいなものを履いてやっている。だが……そこには無限の選択肢がある。室内用シューズを買うとか、ヨーガマットとかを買ってその上でやるだとか……畳の上はどうなる? 試してないので分からない。ともかく、これはそれぞれの家の床やユーザー自身の足の問題で色々と変わるだろうから一概には言えない。とりあえず自分が試した限りでは滑り止めみたいなのをしっかり敷いてしまうとストレートなどでの後ろ足で地面を蹴る動作とかがやりにくく、ツルツルの靴下だと逆に大地をしっかりと踏みしめられない問題が発生した。おそらく、この場合の最適解は「フローリング+室内用シューズ」だ。だがカーペットや畳の場合は分からないし、これは完全にそれぞれのユーザーの環境に因って異なる結果を生むだろう。またエクササイズの中で足首への負担が特に気になる者もここを意識することをオススメする。大事になってからでは遅いからだ。

どんな環境だとしてもやる続けることが大事……!! みたいな気合の精神と少年漫画の修行とかに感化されて熱された砂の上でやろうとしたり、重力の負荷がぜんぜん違う場所とかでやろうとするのは完全にあほの所業だからやめておけ。健康のためにこのソフトを購入したのなら尚更だ。スマホとかPCブラウザとかでこの記事を読めるヤツは既にかなり賢いのでそんなことを言うまでもないと思うが、勘違いするマゾやろうがいると困るので一応言っておく。

この他にも環境には色々あると思うが、とりあえずは自分が改善して正解だと思った部分についてのみ触れた。モチベーションを上げるために視界に扇状的なポスターを飾ったり、天井からミラーボールを吊るして部屋をライトアップするなどの環境効果をプラスすることも人によっては選択肢に入るだろう。「ストイックに体をいじめるのが……フィットネス……!」みたいな偏った考えを持つ者もいるかもしれないが、それは大きな間違いだ。少しずつでも続けていけるように体と、何よりFitBoxing購入までの意志力をひねり出し、間違いなく前に向かって進んでいる自らの心を思いやってほしい。せっかく家でできるのだから家にあるもので工夫し、フィットネス環境を思いのままにする……それは軟弱な選択か? 否、断じて違う。古びた精神論とかでは喉の渇きや足首の痛みをどうにかすることはできない。

・最終的にはやりたいことをやれ

何の話か? と言うと先ほども触れた「ステップ」の話の続きとなる。FitBoxingではコースごとにプレイ後の評価が決まり、高得点を出すことで次のコースが解禁されてゆく。そして最終的には「前後ステップコンビ」「左右ステップコンビ」「ダブルコンビ」といった高難易度エクササイズコースが姿を現す。これらは素早く前後や左右にステップを踏んだり、移動した直後にパンチを打たなければならないので判定的にも厳しく、最も慣れない動作となるだろう。そして運動としての消費カロリーが高いからか様々なデイリーコースに含まれている。特に「ふくらはぎ」「ウエスト」などの目的別では幾度となく自分の前に立ちはだかった。

ステップは・・・目まぐるしかった。JOYコンは反応をやめ沈黙し、足はヨタヨタの棒きれに、拳は飾りと化した。ステップとパンチの兼ね合いが……連続……ケイオス……汗……それまでのコースを筋肉痛の波をサーフしながらも乗り越えてきた自信は一瞬で打ち砕かれた。ステップはパンチと違い、どこに判定があるのか、どうやって踏むのが適切かの判断が難しい。さらに即座に移動した後にパンチを打たなければならず、一つの行動がズレると全てが破壊されてしまう。ステップが登場して三日間のデイリークエストの後、自分は……狭く汚らしい路地裏で酒を呷り、冷たい雨に打たれていた。弱音が止めどなく出てきた。野良犬に突進されてゴミ袋の中に埋もり、今にも落ちてきそうな鉛色の空を眺めた。誰にもかえりみられることなくここで朽ちていく定めなのだと思った・・・だがそのとき、路地裏に大柄な影が立った。暗くてよくわからないがそれはたぶん、ベルナルド(CV:大塚明夫)だった。逞しい腕が、自分を助け起こした。記憶はそこで途切れているが、気づいたら自分は玄関で寝ていた。そして両の手にはJOYコンが握られていた……。

この一件の後で自分が改めて理解したのは「FitBoxing」はあくまで健康のための運動であり、こなさなければならないゲーム的試練も競ってレートを奪い合うネット上の敵も存在しないということだ。躍起になってステップに掛かりきりになっていた期間の自分の運動効率はひじょうに悪く、モチベーションもいつの間にか路地裏で倒れているくらいの低い程度となっていた。要するに無駄な時間だった。だからステップを無くせ……という話ではない。そもそも自分が引き締めたい部位は肩から腹回りであり、足ではない。つまり必要なのは足の動きよりもパンチ数だ。そして自分がやっていて一番楽しい動作もパンチであり、前後左右のステップではない。ステップをやっている間を思い返してみるとパンチはボロボロであり、フォームもろくに取れていなかった。ステップに慣れるのはもちろんアリだが、それよりもステップが出ないエクササイズコースを恒常的にやっていくほうが良い運動になることが分かった。これは自分の話であり、へたれの足をなんとかしたくてこの世界へ来た者はステップをやる以外に選択肢はない気がするがそれは知らん。

長々と書いたが簡潔にまとめると「楽しくないと続かないので楽しいコースをやれ」ということだ。これに尽きる。運動はラクだと意味がないと一般的には言われているがラクと楽しいでは意味合いが違う。ラクでない運動を続けた挙げ句、楽しくなくなってやめてしまい自堕落な生活が始まったらどうする? それは完全なマイナスだということが乳幼児にでもすぐにわかる。そんなしょーもない終わりでグローブを脱ぎ捨てることがないよう、自分をなんとかコントロールしろ。ではどんなコースをやるべきなのか? これは人それぞれなので解説できることはないが、「デイリー」と「フリー」の二つのモードについて軽く触れておく。色々なエクササイズを試し、自らの剣を掴み取ってから旅立っていってほしい。

→デイリー

デイリーというのはいわゆる日課……デイリークエストだ。このモードの良いところは先以て設定しておくことで毎日やる度にあのコースを一本、そのコースを二本……などと一々細かくいじくる必要がないところだ。30分やりたければ30分のコースを設定しておけばインストラクターが勝手にその日のメニューを組んでくれる。フリーモードで目的別にコースを選んでも最大で15~20分くらいにしかならないはずなので最初からボリュームのあるコースがやりたい場合はデイリーを使うことをオススメしたい。だが・・・Fitボクサーの大半はおそらく人間なので日毎のCONDITIONというものがある。

酔い過ぎて視界が回っているとき、気圧とかがものすごいアップダウンヤバいとき、学校・カイシャ帰りとかに肩を狙撃されたとき……おそらく人はいつもと同じパフォーマンスを発揮できない。これはもう避けようのない問題だ。インストラクターはデイリーを用意してユーザーが帰ってくるのを待っているが、だからと言って身体が辛いときは無理をするな。あいつらも歴戦の戦士だ。察してくれる。毎日のコンディションが割りと安定しないヤツはフリーモードをやるといい。フリーモードでもスタンプが捺されることを知っていたか? 別にデイリークエストにこだわる理由は皆無ということだ。

ちなみに自分がここのところ毎日やっているのはデイリーの「ダイエット-バストアップ-」コースだ。色々と試した結果、このコースがシンプルにたくさんパンチできるという結論へたどり着いた。足にあまり関係していないのでステップも出ず、ダッキング&ウィービングも過剰には出ない。とにかくワンツーとフック、アッパー……スタンダードなパンチを愚直に打っていくコースとなっている。ちなみにデイリーには「健康維持」「ダイエット」「体力強化」の三種類があり、段階的に難易度は上がっていっている。自分は全部やってみた。そして全部やった結果、難しければ良いというものではないことが判明した。

ハードワークになればなるほど消費カロリーの数値は大きく見えるが、パンチが正確なフォームで打てているか? 前後の重心移動はちゃんとできているか? というのがそもそもエクササイズの基準だ。ゲームとしての判定の基準はJUSTが出たかどうかだが、ヘロヘロのテレフォンパンチで出たJUSTと美しいフォームから繰り出される黄金のJUSTではエネルギー消費効率が違うのは一瞬でわかるはずだ。体力強化のコースは曲のスピードも早く、フォームが崩れがちになっていて逆に運動として不安になったので自分はダイエットコースに戻ってきた。そして着実に安定したフォームでパンチを繰り出すことに慣れていっている。余裕があればあるほどフォームは正しくなり、判定も定まっていく。要するに少し余裕が持てる程度の難易度がちょうどいいということだ。

タイミングに合わせてJUSTを出すかどうかはある意味ではオマケだ。要するに判定を生むのはただのセンサーの動きだからだ。猫が適当にJOYコンを叩いて遊んでいてもいずれ100点が出ると自分は思う。そんなことに執心するよりも綺麗なフォームを維持できているか? インストラクターのお手本に近づいていっているか? それを意識してやった方が何億倍も有意義だ。この辺りがわからずに常にスコアばかりを気にしているヤツはもうドンキーコンガでもやっていろ。

これだ、というコースをデイリーで掴み取り、日毎のコンディションにも対応していける場合はその設定を大事に胸に抱いて進んでいくのが良い。自分は40分の「ダイエット-バストアップ-」コースをやり始めてから毎日練度は上がり、気づけば平均スコアも高みへと昇っていた。結果は後から付いてくる。

→フリー

フリーモードでは目的別のエクササイズが提供されている。好きな曲や鍛えたい部位ごとに小回りの利くコースが楽しめるという寸法だ。デイリーのところにも書いたがフリーモードでもスケジュール帳にスタンプが捺されるので無理に毎日デイリーをしなくても良い。やりたくなった時に、やれ……そういう懐の深さをこのゲームは見せている。フリーはデイリー後もまだまだやりたいヤツとか、一日のペースがまだ掴めなくてデイリーを設定し辛い、設定を変えるのが面倒というユーザーにオススメだ。フリーではコースごとのスコア実績が確認でき、星が埋まっていないコースなども一目瞭然だ。Fitボクサーはふつうのボクサーではなく、そもそもSwitchとかを最初から持っていたゲーム畑の者も多いので星を埋めたくなるはずだ。自分もかつてはそうだった。しかしあまり固執しすぎると膝とかを炒め、エクササイズから遠ざかる……そういう本末転倒が起こる。特に判定が難しい動作ほど身体への負担が掛かることを忘れてはならない。

また、一つ前の記事でも触れたように思うがダッキング&ウィービングは膝と腰に的確にダメージを与えてくる。腰の筋肉痛は慣れればなくなると思うが、体重によっては膝への負担はかなり深刻なものになる。膝への弱点特効ダメージだけで言えばダッキング&ウィービングはステップの比ではない。ダッキングから逃げるとか逃げないみたいな話ではなく、日常生活を守るために膝を酷使しない選択をせねばならない時が訪れるかもしれないということだ。膝に矢が刺さった状態でふつうに買い物に行ったり、出勤したりできるか? 人間はだいたい毎日足を使って歩くので膝を壊すのは腕や肩の筋肉痛とは段違いのヤバいリスクだ。少しでも膝が悲鳴を上げたら使わないようにフィットネスするか、もう休め。だが膝に負担を掛けなければまだやれる……まだやりたい……拳がそう騒ぎ立てる場合に下半身を使わないコースを適切に選ぶにはフリーを活用するのが手っ取り早い。

・ウィダーinゼリーが美味い

ここらでFitBoxingの数値的な成果を書いておくが自分は40日間でだいたい5kg痩せた。あまりこれを前面に出してアピールするとYOUTUBEのフェイク動画みたいになるので今言った。5kgだ。これは大きい。だが一つ言っておくとエクササイズだけで痩せたわけでは断じて無い。これも前の記事かなんかで書いたように思うが、自分はFitBoxingを始めてから間食をほとんど摂らなくなった。ドラゴンポテトもだ。ドラゴン……ポテトも!? そうだ。あのドラゴンポテトも食べなくなった。少しでも食べればこれまでの運動が全て無に帰す……そういう考えが働きかけ、手に取らなくなったのだ。食事制限をしているわけではないが間食をやめる……それだけで人はかなり痩せることを自ら実証してしまった。そこまでは健康的な話だが、あまりにも間食を食べないので常に飢餓状態になり、飢えた獣として巷では恐れられるようになった。だいたい、運動はしているのに間食も摂らないので腹は空いていく一方だ。このままではベルナルドみたいな筋肉になる前に枯れ木みたいになって死ぬのでは? そういう考えがよぎり、自分はエクササイズしながら食べるに相応しい戦士のための糧食を探す旅に出た・・・。

運動しながら摂取するものと聞いて真っ先に頭に浮かんだのはやはりプロテインだ。自分はでかい薬局とかに行き、詰替え用シャンプーみたいな袋に詰まっているクソでかいプロテインを矯めつ眇めつした。これを……何だ? どうすればいい? その場でスマッフンで調べたところ、プロテインは粉になっていて溶かして飲むらしい。そのためにはプロテインシェイカーが……プロテインシェイカーにはおしゃれなカラーリング?……LEDで光る……? 配合……分量……ホエイソイカゼイン………………? 自分は唐突にすべてがどうでも良くなり、棲み家に戻った。そして一心不乱に拳を振るい、何も考えずに……寝た。次の日に目覚めた自分は砂漠を70分歩き、酒場を通り過ぎたところにあるコンビニへ入店した。そしてそこで「inゼリー プロテイン」と「inバー プロテイン」を幾つか手に取り、レジへと走った。そしてエクササイズ後に袋を開け、シンプルに食べた。けっこう美味かった。さて、これらの綿密な調査から分かったことが幾つかある。


エクササイズの直後ははっきり言って汗だくかつ生まれたての子鹿のようになっている。窓ガラスを割ってミュータントとかが現れたらまず勝てない、それくらいの疲労度ということだ。喉も乾ききっている。こんな状態なのでプロテインゼリーはスッキリと食べられるがプロテインバーはモソモソしていて中々食べにくい。そこで自分が考え、導き出した答えが「運動後はゼリーをすすり、寝る前にバーを齧る」……これだ。

プロテインを摂るのに最も適しているのは運動後と、寝る前だという。つまりゼリーとバーを1SET用意しておき、それぞれ摂ることで飢餓状態にもならず、かつ糖質や脂質の少ない間食なので心も体も傷まない……完璧な作戦だ。どうせどこかの時間で何か食べたくなるなら、逆に先に食う。ゼリーとバーはそこらへんのコンビニにある一般的なヤツを食っている。つまりプロじゃない者にもすぐ手に入るということだ。何種類か食ってみて気に入った味があればAMAZONSとかで箱ごと買うのも値段を抑えられて良いだろう。大体そんなにマズくはないと思ったが中には合わないヤツもあるだろうから箱買いする前にまずいっぺん食ってみることをオススメする。自分はココアのグラノーラのヤツは鳥の餌味だと思ったし、もう食べない。上にリンクで張ってるバニラのヤツは超うまい。

FitBoxing自体についてもそうだが運動の世界は奥深く、筋肉がどうやって付くのかとか効率とか言い出すとキリがない。はっきり言って詳しい者から見てゼリーとかバーのコストパーフォーマンスがどうのこうのみたいな見解みたいなのもどこかにはあるだろう。脂質とプロテインの配分がどうとか比較とか……たぶんある。情報は無限にある。だが気にしないことにした。

そもそもFitBoxing自体が本格的にジム通いとかせずに一人で楽しくやるために買ったソフトなのに、面倒くさいことを言い出すと面倒くささの小宇宙に巻き込まれて細切れになって死ぬ。何かの記事を見て考えを改めたり、また別の記事を見て……これはナンセンスだ。三叉路の前に立っている自分を想像してみろ。そしてAの道に進む……だが「Aの道はダメ」とかいう看板を見てBに進む。だがBの途中でまた「Bの道はクソ」とかいう看板を見て引き返す……そんな自分を俯瞰して見るとどれだけ無駄なことをやっているかがわかるはずだ。ネットとかで調べてる限り、完全に正しい答えにたどり着けることはまず少ない。これはどんなことにも起こりうる問題であり、結局は合ってるか間違ってるかともかく道をちゃんと選んだ人間だけが前に進める。自分はプロテインゼリーとプロテインバーが群生する森の向こうに、こちらに手を大きく振っているベルナルドの姿を見た。だからその道をまっすぐ進む……。

・ベルナルドになりたい

記事を書いて一ヶ月……再びこのゲームについて書こうと思ったのは単なる経過報告だけではない。ここに来てFitBoxingはジワ売れし、DLランキング上位に入り界隈は賑わっている。そんな中でステップやプロテインに悩まされたり、自分自身をコントロールできずにくじけてしまうヤツが出てくると思ったからだ。FitBoxingは孤高の戦士の道なので横から出てきてとやかく言うヤツはあまりいない。だが自分が自分に厳しすぎると運動にならなくなり、錆びついたグローブは土に埋められ・・二度と日の目を見れなくなる。

バトル漫画で己の敵は己とかいうヤツがいると思うがアレは所詮まやかしだ。鏡の中から暗黒面が出てきて剣と剣で本物の自分を決したりなどの試練は現実にはない。自分は自分の味方だ。だいたい、ただでさえ世界には敵ばかりいてやるせないので自分だけでも自分の味方をしてやれ。ストイックにやって体を痛めつけても何も良いことは生まれない。ステップが面倒ならやめてもいい。プロテインとかの勉強をするのが面倒だったら簡易的な物を摂ればいい。FitBoxingはゲームだから楽しくなるように遊ぶ努力をし、それ以外は適当に流せ。戦いをやめるな。戦い続けたヤツだけが強くなれることは人類の歴史が証明している。楽しくなるように戦え。戦いが楽しくないヤツはいずれ死ぬ。これも歴史が証明してきた。

かつてステップの闇に呑まれかけた自分をベルナルドは引き起こしてくれた。毎日のエクササイズが楽しいのはひとえに彼のおかげだ。ゆえに今の目標はベルナルドだ。ベルナルドになれるかどうかということにはまず声などのハードルや肩幅からちょっと難しいとされているが、肉体とかではなく精神的な麺でベルナルドに近づきたい……やはりそれはボクササイズでしか叶えることのできぬ道。パンチを打ち続けることでしか見えない、遥か先遠き未来……そういうことだろう。あの鋼鉄のような真の男はいつでも画面の向こうで待ってくれている。今もSwitchを起動すればあの頼もしい声を聴かせてくれるだろう。そう考えるだけでがぜんやる気になってくる。文章はもうこのくらいにしてここからはパンチで語ることにしよう。今日はもう終わりだ。次があればまた会おう。

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ドーモ! ドネートは常時受け付けています。 ドネートはときにおやつやお茶代に使われます。