見出し画像

Slay the Spireの世界に入門せよ(あごぶろぐ)

自分がアベンジャ^ズをすべて履修する終わりなき戦い(WAR)にいどみ、やがてアベンジャーズ・エンドゲームを視聴し終えて人里に帰ってきたのがついこないだのことだ。しかし離れているうちに世界は着実に変わっていっているようであり、今や地上の民衆はイートインするだのしないだので大わらわになっている。それは別にいい。だが問題は別にあり、知らぬ間にゲームが世に出すぎているということだ。平均的かどうかは知らないが自分は脳が一つ、目が二つ、手が二本しかないので同時にプレイできるゲームの数はかなり限られている。だが今はゲーム戦国時代なので人間のキャパシティをはるかに超える……おびただしい数のゲームが出てきて、こちらの頭を悩ませてくる。いったい、どれからやればいい? なにが正解なのか。アイ、ドントノウ……出口のない迷路に放り込まれた自分はすぐに酒場に逃げ込み、アルコールに頭皮した。そして幾ばくかの時間が経ち、酩酊状態のまま外の風に当たりに出てきたところで、ヤツに出会った。そいつは仮面の男だった。

画像1

(こいつ仮面の男)

仮面の男はひん死だった。腹に大穴が穿たれており、すでに剣をにぎれる状態じゃなかった。酒場の前にはカラカラの風が吹き、なんかよくある丸まった草みたいなのが転がっていった。自分は横たわった男に近寄ると水を一杯くれてやった。すると仮面の男はみじかく礼を言ったあとに震える指で自分が歩いてきた道の先を指した。そこには塔がある。バカでかく天に直立する塔だ。仮面の男はさいごの力を振り絞り、こう言った。「Ascension(塔を登れ……)」と。そして息絶えた。自分はヤツの仮面を身に着け、塔への道を歩き始めた。それがSlay the Spireとの出会いだ。それからあっという間に月日が経ち、今や塔の外に出られなくなって久しい。挑戦者の心を捉えて離さない、興奮する真の冒険がそこにはあった……。

・Slay the Spireが待っている

このトレイラーは英語版だがゲームじたいは日本語でできる。Switch版の日本トレイラーもあったがインディワールドの奴らの眠たくなるような声が入っていて臨場感に欠けるのでこっちをチョイスした。だが自分はインディワールドの奴らのことはどちらかと言うと良く思っチエル。やつらのセンスには眼を見張るものがあるからだ)

Slay the Spire(スレイザスパイア)とは? それはSTEAMとかPS4・Switchでプレイできるローグライク・ディジタル・カードゲームだ。カードゲームと言っても手札をパチパチしながらボソボソとやるやつではないし、トイレに行ってジャッジKILLされたりもしない。ではどんなゲームなのか。トレイラーを見れば分かるように生と死が絶え間なく交差し、なんとプレイアブルキャラクターの三人が三人ともトレイラーの中で無惨な死を迎えている。この時点でめちゃくちゃに死ぬゲームなのだと赤ん坊にも分かることだろう。今日はこのゲームを紹介する。自分が思うに今の時期は増税とかイートインのせいで餓えたハイエナみたいな精神性のやつらが増えていると思うのでちょうどいいはずだ。金がなくて良い肉も食えないし、なんかうまくいくことが少なくて荒野の中で毎日さまよっている……そういう奴らのためにこの記事を書いている。しびれるような成功体験が欲しいやつだけ、この道をたどってついて来い……。

画像2

カードゲームなのにローグライクとはどういうことか? こういうことだ。プレイヤーはMAPの下から歩み始め、道を選択しながら徐々に上に向かっていく。敵と戦うマス、休憩できるマス、商人がいるマス……色々なマスがあり、そして最後には章のボスが待っている。ボスはボスなので、ちょう強い。そして悪辣だ。だからそれを超えられるだけの強さを得るために道中でデッキを作り、レリック(宝)を集めていく必要がある。つまり一度のプレイで一つのデッキを構築して戦うことになるという寸法だ。DTCGと聞くとシャ丼バースや遊戯王デュエル・リンクスを思い浮かべるかも知れないがローグライクなのでゲーム性はダンジョンメーカーに近い。Slay the Spireではカードパックを引いていらないカードを砕いてデッキを作ったり、童実野町のゴミ箱を漁る必要はない。プレイヤーの選択次第でいくらでもデッキの強さは変動し、ワンプレイごとの道のりも違ったものになるからだ。そういう人生の縮図のようなゲームだということがやれば分かるだろう。このゲームはおそらく宅配ピザより安いからすぐさま買え。

画像3

画像4

戦闘報酬のカード……イベントマスを踏んだときに起こるインシデント……どこを取っても選択が必須であり、慣れと試行回数が必要となる。目先の欲に駆られて超きょうりょくな宝を手に入れてもオマケに付いてきた呪いカードで間抜けな骸を晒すこともある。Slay the Spireは危険な冒険スペクタクルなので当然、運も必要だ。慣れてきてデータマンを気取り「このデッキで勝利する可能性は……69%」とか言い出すやつも運がなければ奈落の底に落ちていき、すぐに転がっている骸骨の仲間入りする。運、知識、けつだん力……Slay the Spireでは人生に必要なあらゆるエッッセンスが求められる。プレイヤーはときに激しく苦悩し、もだえ苦しむだろう。カードを見るだけでショック症状に襲われるものも出るかもしれない。だが苛烈な探索行が報われたときの喜びは言葉では表せないほどだ。黄金を掴み取るか、あほの腰抜けになって死ぬか。それはプレイヤー次第だと言えよう。

画像5

自分はいつものようにSlay the Spireをレビューする記事を書き、すべての戦いにケリをつけて酒場に戻るつもりだった。だが思ってた6倍くらいに面白いし、それ以上にむつかしいのでしばらく探索メモをこのNOTE大陸に刻みつけていこうと考えている。今回は初めてのSlay the Spireとなる者へ向けた入門編を書く。入門編……? 入門編だと? そうだ。普段自分はそんな手ぬるいものは書かない。戦って、勝つためだけの生地を書く……だがSlay the Spireはあまりにも危険すぎる。実際自分もはちゃめちゃに死に、頭がどうかなりそうになった。そんなゲームをやるにあたっていきなりデッキビルドの話や、キャラクターの話をするのは性急すぎると判断し、手始めに入門用のマインドセットをやる。いきなり「オススメのデッキビルド!」とか言ってやりだすのは赤ん坊にハルバードを握らせるようなもの。つまり、危険行為だ。赤ん坊のちっちゃな手にハルバードは、少々、重すぎる……NOTE大陸に棲まう者たちにそのりくつがわからぬはずもなし。真の戦士なら段階を踏み、強くなる。これは一つの真理だ。

だが同時に現代人は忙しいので買ってそうそうに「スレイザスパイア 最強 デッキ」とかでグーグル検索してしまうことを自分の鷹の目は見抜いている。あまりにもお見通し。しかし自分もあまりにも負けたとき、弱気になって一度だけSIRIに訊いてしまった。「SIRI、スレイザスパイアの最強デッキを教えろ……」と。だが、SIRIは答えなかった。逆に問いただしてきた。「なんとおっしゃったのですか?」と。自分はハッとして、手っ取り早く強くなろうとしたことを恥じた。ヘイシリは人間の弱さを見抜いた。だから、質問に質問を返した。お前はほんとうにこれで良いのか? そういう意味を込めてだ。この問いは自分の汚点として一生残り続けるだろう……だがこの出来事があったからこそ自分は着実に学んでいくことを覚えられた。一歩一歩、強くなることを。ゆえにこの記事では心構えを説き、精神面から強化していく。おそらく実際に塔を昇り始めるとプレイヤーは迷い、一つ一つの決断がグズグズになり、どこかで死ぬ。そうはならないための修練をこの記事で積み、実戦に備えろ。3人いるプレイヤブルキャラクター(STEAMでは4人目がいるらしいが知らん)の特色とかデッキ構築がどうのとかいう応用の話は基礎が完成してからだ。

・人間だからプレイミスする
・もっと脇を締めろ
・デッキが渋滞を起こすから死ぬ
・エリートボスはエリートだから強い
・Wikiに頼りすぎるな

とりあえず自分が危険の中で掴み取った5つの心構えを書いておく。おそらく増えないが、なにか新しく気づきがあったら追加するかもしれない。じゅんばんに書いていく。

・人間だからプレイミスする

画像6

プレイミスしたときにこう思ったはずだ。「こんなかんたんな算数なのにどうして!?」「画面に書いてあるのに!」その通りだ。実はSlay the Spireのダメージの計算とかは単純な足し算・引き算なのである程度は頭の中でなんとか考えられる。さらにキャラ/敵の情報はカーソルを合わせることで全て読むことができる。ではなぜ、息を吸うようにプレイミスするのか? 二つの理由があることを突き止めたのでそれぞれ明記しておく。

→脳が興奮するのでよくわかんなくなる

まず想像してほしいのは学生のテストだ。用紙が配られ、無機質に問題を解いていく。物音はあまりしないし、用紙は白いので落ち着く。だがそのテストがSlay the Spireの危険な塔の中で行われれば? そこは阿鼻叫喚の地獄と化すだろう。あほが缶のペンケースを落としたものならその音を聞きつけてヤドカリパラサイトが現れ、持ち主の喉元に齧りつく。学生たちは震え上がり、失禁する者が出るはずだ。つまりSlay the Spireの最中ということは危険な状況と隣り合わせということで、落ち着いて計算などできるはずがない。

魔物が画面右で蠢き、死の感覚が身近に迫り、すごいバフとかやばいデバフとかがお互いに掛かり合っている。殴り合いでアドレナリンが噴き出し、とても冷静ではいられない……だからプレイミスする。たんじゅんな足し算ができなくなる。そうした複合的な要素がプレイヤーの思考力を奪うということだ。これに対する手段は一つ。状況を整理しろ。カーソルを合わして、一つずつのカード効果を読み、敵の情報を丸裸にする。時間制限はないのでじっくりと計算し、答えを出す。それが正解だ。

→そもそも寝てない奴は死ぬ

もう一つの要因は寝不足だ。あまりにもSlay the Spireがしたすぎるため人間に必須な睡眠時間を削り、塔に昇り始める……それが全ての敗因であると言えよう。「ゲーマーは寝不足でもゲームする、それがストイック」そういう勘違いの思い込みをしてしまったがために脳が悲鳴を上げているのに気づけない。これは嘆かわしいことだ。

寝ずになにかを成し遂げているのがストイックでいい、みたいなイメージは所詮ダミーデータ……フェイクニュースに過ぎない。よくイマジナリ苦学生がハチマキして徹夜で机に向かっているのは、ハチマキして徹夜で机に向かうやつを増やすことでそいつを寝不足にし、効率的に蹴落とすための卑劣なイメージ戦略だ。何だかんだで成功しているやつはちゃんと寝て良いものを食って、筋トレしている。Slay the Spireにおいても同じことが言える。肉を食って、ちゃんと寝てからプレイしろ。そうするとあほな見間違いや計算間違いのおよそ80%くらいを無くせるだろう。大体、ふつうに考えてリアルに寝てないやつは3日くらいで死ぬのに寝ずにSlay the Spireがクリアできると思うな。

・もっと脇を締めろ


Slay the Spireはターン制のゲームだ。プレイヤーがターン終了するとすぐに相手のターンが回ってくる。奴らは狩られるためにメシを食べて生きているわけではないので当然猛反撃してくる。そういう生存競争に打ち勝っていくには相手のターンを凌ぐことが必要不可欠だ。もちろん、モンスターのターンが回ってくる前に先手でたおす……そういうスピード勝負のデッキを作ることもできるが、はっきり言って初心者には難しいと自分は思った。それはなぜか? わかりやすく言うとカード知識とワンプレイの中の舵取りスキルを求められるからだ。そういう研ぎ澄まされたセンスは一朝一夕では身につかない。べつに付け焼き刃でそういう攻めたプレイをするのをやめろとまでは言わない。なんでも試してみるといい。だがたぶんしばらくは会得できないのでまずは守備を固めることを覚えろ。

画像7

「防御」のカードはどのキャラクターでも初期デッキに入っている、基本中の基本だ。だがこんなカードのしょぼいブロック値ではいずれ食い破られるときが来る。こんなティファールの鍋より脆そうな盾と心中する間抜けは塔の外側ではなんとかなっても内側では生きてゆけない。ここでは各キャラクターごとに「防御」よりも性能が高いブロックカードを何枚か紹介する。

→アイアンクラッド

・受け流し(1コスト 8ブロック+1ドロー)
防御と同じコストだがブロック値はさらに3高く、さらに1ドローが付いている。レアリティも低いのでよく見るし、ピックしない手はない。

・アイアンウェーブ(1コスト 5ブロック+5アタック)
攻撃しながらブロック値を稼げる。攻撃と防御を兼ねた優秀なカードだ。モンスターの中にはたまにこちらがスキル札を使うことをトリガーに好き勝手してくるやつがいるのでそういうやつの対策としても良いと思う。

・ゴーストアーマー(1コスト 13ブロック エセリアル)
エセリアルなので手札に回ってきたターンが使わないと廃棄され、使えなくなる。基本的に長期戦をやるなら使っておけばいいし、問題なさそうなら使わずに廃棄すればデッキが圧縮できる。どう使っても強い。

→サイレント

・足払い(2コスト 11ブロック+脱力2)
デバフを掛けながら高防御を稼げるので序盤が安定する。

・ダッシュ(2コスト 10ブロック+10ダメージ)
アイアンクラッドのアイアンウェーブのコスト・効果が二倍になったようなカードだ。結局の所、耐えてるだけじゃ泥仕合が始まりかねないので防ぎつつ殴るカードは使いやすい。

→ディフェクト

・充電(1コスト 7ブロック+次ターンに1エナジー取得)
防御しつつ次ターンにエナジーを得る。完全に防御よりも高性能なので選ばない手がない。

・均衡(2コスト 13ブロック+次ターンに手札を持ち越し)
コストは高めだが手札を保留できるので凌ぎながら優秀な攻撃札を次ターンに持ち越すことができる。ディフェクトの場合はこれらに限らずフロスト生成系のカードが優秀なのでさらに防御自体の価値が低い。


・デッキが渋滞を起こすから死ぬ


やった、敵を倒すたびに強いカードが増えるから最強デッキ完成!」そんな風に言って自撮りするような間抜けを塔はいつでも手をこまねいて待っている。その末路が知りたいか? やがて冒険者はデッキ枚数の罠に気づき顔面蒼白になり、壁のトゲとかに引っかかって死ぬことだろう。理由は明白で、デッキの枚数が多すぎるからだ。単純な話だがデッキのカード枚数が多ければ多いほどに状況に適したカードを引けなくなり、カード同士のシナジーがうまく機能しなくなる。そしてジリ貧になって体力を削られ……一つの終わりを迎える。もちろん物凄く運が良いやつは引きたいときに引きたいカードを引いて勝ちまくるかもしれないが、そんな奴はそもそもSlay the Spireの塔を登ろうとか考えずに毎日プールの中で女とかとつねに遊んでいると思う。勝ちたければデッキを静かに最適化しろ。ぜい肉を削れ……。

画像8

デッキを最適化する方法はいくつかあるが、もっとも現実的なのは商人のマスを踏んで「カード除去サービス」を利用することだ。利用するごとに価格が上がるのがネックだが確定でカードを除去できる。初期のデッキに入っている「ストライク」あるいは「防御」を消していく、あるいはいつの間にかイベントとかで手に入っている呪いのカードなどを除去していくのが基本だ。イベントマスとかでもカード除去の可能性はあるから狙ってみるのも良いと思うが、何が起こるかわからないのであまり期待はするな。また、デッキ枚数が多くてもドローソースがあれば回転率は良くなり自ずとやりたいことができるようになる。その辺は実際のTCGと同じなのでノウハウがあるやつは思い出すと良い。

・エリートボスはエリートだから強い


MAPの中には角の生えた魔物のマークがあり、これはエリートボスの印だ。エリートボスは筋肉ムキムキかつ極悪非道の特殊能力を持つ者が多く、興味ホニで近づいた冒険者がズタズタになるのはもはや日常茶飯事すぎてネットニュースにもなりはしない。エリートボスを倒すとレリックが手に入るので大抵の攻略ではエリートボスを踏むのを前提にしている場合も多い……だが、はっきり言っておく。エリートは強い。PROであればあるほど当たり前に倒すかもしれないが、そもそもエリートはエリートなので強い。生まれながら強靭な肉体を持ち、良い大学を出て、暇があればジムで汗を流している。だから強い。そんじょそこらの魔物とは比較にならない。そういうやつの尾を踏んで安定すると本当に心の底から思っているのか? 自分はレリック欲しさに戦いを挑み、普通にやれば最終局面まで行けたであろうデッキが塵になって溶けていくのを何度も見てきた。その上で言う。いつでも覚悟はしておけ、と。

画像9

(ちょっと怒っている)

結論から言うと奴らとの戦いを完全に回避することはできない。トイレの個室で震えながら引きこもっていても壁をぶち破って怒れるグレムリンが乱入してくる可能性がある。そもそもマス目の上に絶対にエリートがいて避けられない場面もあるし、イベントの中で唐突に出てきて殴りかかったりもしてくるからだ。自分から言えるのはただ一つ。覚えろということだけだ。

エリートボスは章ごとに違う種類のヤツが生息しているので行動パターンなどを覚えておき、今のデッキで勝てそうになければ避ける。勝てそう、あるいは前後に休憩マスがあるなら当たってみるのも手だ。「エリートに勝てなきゃボスにも勝てないから一か八かやる」みたいな極端なことを言って挑んで死ぬのは完全に時間の無駄だ。デッキごとにエリートやボスへの相性は違うので今のデッキで対処できるかどうかだけ考えて動くのがベストOFベストと言える。奴らより狡猾な戦士になっていずれ復讐する……そのためにいまは雌伏して時が至るのをトイレで待て。

・Wikiに頼りすぎるな

WIKI……それは集合知。Wikiを読むゲーマーは惰弱みたいな決めつけを聞いたことがあるかもしれないが、それはあほが言い張ってることだから相手にするな。Wikiはすごい。先駆者たちが命を懸けながら集めてきた情報が共有されライブラリされているからだ。だが頼りすぎは良くない。なぜか? ニュービーはカードの絵柄と名前が合致してないので突然Wikiによって脳に情報が詰め込まれると混乱状態に陥ること請け合いだからだ。まず「怒り」「憤怒」「激昂」の三枚のカードがぜんぶ違うカードな時点で頭がおかしくなって死ぬ。

そもそも自分が買って気づいた事だがSTEAM版とSwitch版ではカード名が気まぐれに違ったりするので名前が一致しなくて頭がふわふわしてきたりも多々あった。Wikiは便利だ。しかし結局は自前の脳でカードを覚えないと話にならないので自分でプレイし、使った感触を叩き込むほうが早い。塔の入り口の壁に、死んで戻るたびにナイフで彫り込む一つのアティチュード……それが経験となり、血肉になり、やがては勝利への鍵となる。近道はない。戦い続けろ……。

・また、塔に昇り始める……

画像10

5つのマインドセットすべてを理解したことでまた一人、真の戦士が生まれたはずだ。体に活力が溢れかえるのが感ぜられるか? 今言った5つの心構えは日常生活にも使えると思うから積極的に使っていくといい。心構えをちゃんと魂で理解できたら文を読むのをやめ、肩をほぐして(肩甲骨を引き上げろ)今すぐに塔に向かえ。そもそもまだ地獄の塔への片道切符がないやつは今すぐに2500円・・・? くらいで買えるから買え。正確な値段は知らないがセールしていたらもっと安いかもしれない。自分はこのゲームでびっくりするほど死に、その間はよそ事に金を使ってないので実質ものすごい額の貯金をしていると言える。つまり2500円払ってもそれ以上の金額がどんどん返ってくる計算なので買ったほうが総合的に考えて得になるという結果が出ている。おそらくアメリカの研究機関とかも研究したら同じことを言うとおもう。

この記事でSlay the Spireをやるやつが増えるかどうかは知らない。その結果がどうあれ、自分はまたしばらく塔に昇って怒れるグレムリンとの殴り合いを再開する。またいずれ勝利に味をしめたら今度はキャラごとのデッキビルドの記事を書く予定だ。そこにはカードやレリックといった、この入門用の記事では取り扱っていない魅力的な要素をじゃんじゃん出していく。そこはここよりもさらに血なまぐさく、危険に満ちた記事になるだろう。アイアンクラッド、サイレント、デぃフェクト……三人の戦士についてさらに深く知り、いずれまた戦いの歴史を綴るときが来る。だが……確約はできない。Slay the Spireは刺激的なゲームなので記事を書く前に自分が戦死する可能性もある。トイレの個室に入っていたらトイレごとヤドカリパラサイトに食われて死ぬかもしれない。しかしそうなっても代わりの者が現れて、そうして連綿と戦いの歴史はつながっていくことを信じている。自分が仮面の男に後を託されたように。FUTURE……。

#ゲーム #レビュー #Switch   #スイッチ #STEAM   #カード #slaythespire    #スレイザスパイア #あごぶろぐ #怒れるグレムリン


ドーモ! ドネートは常時受け付けています。 ドネートはときにおやつやお茶代に使われます。