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米油に含まれるトランス脂肪酸の含有量は?加熱したらどうなる?

健康志向が高まりつつある中で注目されている米油。健康を害するといわれているトランス脂肪酸が含まれているとは気になる話である。そもそもトランス脂肪酸とは何なのか。ここでは、米油に含まれるトランス脂肪酸の含有量やトランス脂肪酸とは何か、加熱したらどうなるのか解説していく。

1. 米油にはトランス脂肪酸が含まれる?

・米油とは?

米油とは、玄米を精米してできた米ぬかからとれる植物油。γ-オリザノールが含まれる。強い抗酸化作用があり熱にも強いので、調理時に過酸化脂質が増えるのを防いでくれ、臭いも気になりにくい。ヘルシーだけどオリーブオイルよりもクセがなく、使いやすい。揚げ物に使うとカラッと揚がる。

・トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸の説明については前回の記事を参考にしていただきたい。

2. 米油とマーガリンどちらがトランス脂肪酸が多い?

米油とマーガリンのトランス脂肪酸の含有量はどっちが多いだろうか?ほかの食品とも比較。

食品100gあたりのトランス脂肪酸の含有量

  • 米油0.3g

  • オリーブオイル0.1g未満

  • アマニ油0.3g

  • ごま油0.6g

  • サラダ油1.2g

  • マーガリン1.1g

  • バター1.9g

マーガリンの食品100gあたりのトランス脂肪酸の含有量は1.1g。かつては7.0gもあったが、健康思考への高まりから企業努力によるトランス脂肪酸の低減化が進み、いまやバターよりも少ない数値を実現している。しかし米油はその半分以下の0.3gで、さらに圧倒的に少ない数値である。

3. 米油を加熱するとトランス脂肪酸が増える?

米油を加熱するとトランス脂肪酸が増えてしまうのだろうか。有害物質やトランス脂肪酸は高温加熱に弱いため、米油に限らず他の油でも高温加熱が続くとすると増えてしまう。

4 . 「トランス脂肪酸ゼロ」「トランス脂肪酸フリー」どっちが安全?

実は、「トランス脂肪酸フリー」と表示されている食品でも0ではない場合がある。トランス脂肪酸は、含有量が食品100gに対して0.3g未満である場合は「ゼロ」、飽和脂肪酸の量が1.5g未満の場合は「フリー」と表示できる。油を脱臭加工する過程でどうしてもトランス脂肪酸が生じてしまう場合もあるので、全くの0のものを探すのは容易ではないだろう。
基準としては、トランス脂肪酸ゼロ>トランス脂肪酸フリー の順で安心と言えそうだが、他の油と健康面で比較する際の参考指標にはなるものの、表記があるからといって摂り過ぎていい訳ではないので注意が必要。

まとめ

健康によいといわれる米油にもトランス脂肪酸は含まれてるが、ほかの油よりも含有量が少なく、熱に強く抗酸化作用があり、クセがなく使いやすいなどメリットが多い。
値段が張ることもあるが、健康面ではおすすめ。

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