第五回 I was bored

ある晴れた空に向かい

北風浴びて祝福たまうなり

齢は弱ひ 熟れひは憂ひとほざけども

別段と屑でもあるまいし

別段とめぐまれもしないけれど

だからって無為というのは

救いのように見えても

人に生まれてしまえば

それは狂気じゃあるまいか

それで

ただ 猫が猫であるように

歩くときも 眠るときも

触れ合う地面からの返事だけが

僕のすべてであればいいのにと







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