足りすぎたうえで欠けすぎる
バレリーナがお床のうえをくるくるくるくる回るとき
裏側で
空はもっともっと白いのか
手の甲に血管は青いのか
キーンという音が確かなら、それは飛行機の音か、はたまた野良猫避けのモーデムか
週一の恋人に果たす義務は権利を上回りゃあしないか
ずっと裏側が
裏側が気になるの。
だってコインの表が僕に見えたら
そりゃあ裏側だって存在するのでんし
ことばは指して指されて、片っぽなんてことは
許され得ない
その筋のひとには 話を聴くべきかしら??
気をつけるのだ少年
70歳の御老体がキミの横を通れば、それは風ながらの散歩に出た道祖神やもしれないし
キミの囁き声で空気が震えることがあれば、遠く砂漠で大雨が降るかもしれないよ
じゃあ何もできないじゃん
だからそうだっつってんの
それでも、
裏側が
裏側がずっと気になるの。
そして、
キミは僕と同じように、この世界を見て聞いて、そしていつか、時間の外に落ちるの?
ねえ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?