麻雀の点数計算を覚えたい(第二十二回)

前回はちょっとした点数計算の練習方法について触れました。

さて、点数を出す際に便利、有用だとされるものに点数表、あるいは点数早見表があります。ある符と翻数の時の点数の一覧で、見たことがある人は多いと思います。いわゆるチートシートです。

子の点数
親の点数

点数計算のやり方といった題目なのに、最初から点数表を示して「まずは30符、40符、50符の部分を暗記しよう」などと解説しているものをいくつか目にしたことがあります。

しかし先に述べたように、この表は「ある符と翻数の時」の点数の一覧なので、何符で何翻なのかを把握できなければ使いようがありません。点数についての知識があってはじめて意味をなすと思います。

今なら僕たちは点数を出す仕組みと方法を知っていますから、点数表、点数早見表がなぜこのような形や値になっているのかを理解できます。そういう理由で点数早見表の話題は最後にもってきました。基礎を身につけたので、あとは暗記するなりして役に立てていきましょう(注1)。

この表をおさえたら、翻数と符がわかれば今までよりも素早く点数を出すことができるはずです(注2)。僕は点数計算を練習する際に、答えを出したら表と照らし合わせるようにしています。そのような適当なやり方でもなんとなく覚えてくるものです。

スプレッドシートで作ってPDFにしたものを載せておきますが(注3)、点数早見表を紹介しているWebサイトはたくさんあります。そうしたところを見てもらえればいいです。また、自分で作るのもいいと思います。むしろそちらがおすすめです。

ところで点数計算表がどれも110符までなのが気にならないでしょうか。これは120符以上の場合は、手牌の構成上満貫が確定してしまうためです。よって載せる必要がないのですね。ついでに、110符1翻は連風牌の雀頭を4符とするルール下でしか実現できないそうです(注4)。

今回は点数早見表についての話でした。これで麻雀の点数計算を覚えたいの第二十二回を終わります。

注1: 友人同士で遊ぶのだったら、表を見ながらでもかまわないと思います。どんどん見ながら遊んで覚えましょう。
注2: あがりと同時に点数申告をする人は、表の暗記とは異なる方法をとっていることがあるようです。どうやら手牌全体の形を見て取って、それが点数に直結するといったものらしいです。残念ながらそこまで解説する力はありません。
注3: 切り上げ満貫(30符4翻と60符3翻を満貫とみなす方式)を採用していない表です。実際に遊ぶ際はその場のルールを確かめて、それに合わせてください。
注4: 自風かつ場風の牌(東南戦であればダブ東、ダブ南)を雀頭にした場合に4符とするルールです。

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