【大西健丞が歩んだヒストリー】これまでの経歴と取り組み~今後の展望について
はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。
この度、ピースウィンズ・ジャパン代表理事である大西健丞の考えを発信するため、チーム大西事務局としてnoteを始めました。
大西の思想や人物像を理解いただけるよう、これまでの経歴や取り組みについてご紹介していきます。
大西健丞とは
大西は現在、自身が立ち上げたNGOであるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)の代表理事を務めています。PWJは災害支援から保護犬保護、地方創生まで、複数の事業を運営。社会課題の解決に向けて邁進しています。
大西は、ピースウィンズ・ジャパンの他にも、複数の団体を立ち上げています。
今回は、大西が立ち上げてきた団体をベースに、これまでの経歴と活動について時系列でご紹介します。
ピースウィンズ・ジャパンの設立まで
大学・大学院での学び
大西は大学時代に国際関係について興味を持ち、イギリスの大学院に進学。「戦争と平和」というテーマについて学び、イラク北部のクルド人居住地での“人道介入”をテーマに研究を進めていました。
卒論に四苦八苦していた中で、大学院の関係者は現地へ赴いていなかったこと、教官に「あまり考えないで、海外を歩いてみたら」と言ってもらったことなどをきっかけに、実情を学ぶため、イラク・クルディスタンに向かうことを決意します。
クルディスタンでの支援活動
クルディスタンの訪問中、大西は、大規模な支援活動を展開する欧米のNGOを目にします。過去に東南アジアで見たNGOの活動ぶりから”NGOは小さくなくてはならない”と考えていた大西は、何百人ものスタッフを抱え、一つの事業体として責任を持って活動をするNGOに衝撃を受けます。
そこからNGOに興味を持ち始め、卒業後「アジア人権基金」への就職を決めました。
就職後「アジア人権基金」での活動として、イラク・クルディスタンでの支援を実施。寒さに凍え、食事も十分に摂れない中で、現地スタッフと協力しながら簡易道路の整備や薬の提供などを続けました。
大西は当時「自分にジーンズを買う金があったら、地雷で足を無くした人に義足を3,4本買える」と答えていたほど、自身を顧みず支援活動に注力していました。
1996年|ピースウィンズ・ジャパン設立
ところが、資金不足により突然撤退を余儀なくされ、基金での活動は停止。
支援を続けるため、同基金の仲間とピースウィンズ・ジャパン(PWJ)を設立しました。団体名は、クルディスタンで食料配給をしていた際に感じた、争いを忘れさせてくれるようなさわやかな風・平和の風をもとに付けました。
クルド人居住地の支援を続けながら、モンゴル・インドネシアへも活動範囲を拡大。その後もコソボ、東ティモールなどの紛争地や自然災害の被災地で支援活動を展開しました。
大西の活動の中心となっていたPWJでの活動の詳細は、追ってnoteでご紹介していきます。
複数のプラットフォームの立ち上げ
大西はPWJのほか、国内外を問わず複数の団体を立ち上げてきました。
本項目では、大西が立ち上げた3つの団体についてご紹介します。
2000年|ジャパン・プラットフォーム設立
大西は、アジア人権基金やPWJでの活動を通して「日本のNGOは資金的な制約から緊急的な活動を十分に担えない」という課題を実感します。
“課題解決のためには新しいシステムが必要である”と考えた大西は、政府や企業、民間財団、マスコミ、大学等の異なるセクターを結ぶ新しい組織づくりに奔走。ジャパン・プラットフォーム(JPF)を設立しました。
複数のNGOが連携して活動しつつ、それらを政府や民間企業がバックアップしていく体制を実現する組織です。海外での大規模災害発生時に日本のNGOがスピーディに活動にあたるための道筋を開きました。
2008年|Civic Force(旧災害即応プラットフォーム)設立
ジャパン・プラットフォームは当時、海外での災害対応のみを対象としていました。外務省や他企業との関わりがあった手前、十分に国内のサポートができなかったため、日本の災害支援のための団体「災害即応プラットフォーム」を設立しました。
設立直後に発生した東日本大震災の被災者支援活動にもあたり、その後も各地の豪雨支援等を行ってきました。
現在は公益社団法人Civic Forceに名称を変更して存続しています。
2012年|アジアパシフィックアライアンスの設立
続けて立ち上げたのが、アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)です。
Civic Forceの取り組みを踏襲して、アジア太平洋地域での災害発生時に各国・地域のNGO、企業、行政が組織の壁を越えて連携するための組織です。それぞれの持つ人、資金、モノなどのリソースを共有することで、迅速かつ効率的な支援を可能にします。
今回は取り上げませんが、このほかにも瀬戸内海の町づくりのための「風の音舎」や、新潟中越地震の対応も行った「国内災害タスクフォース」など、ジャンルを問わず複数の組織で社会課題の解決に向けて取り組んできました。
“立場を問わず、積極的に公益の実現に参画する社会をつくりたい”
今回ご紹介した組織に共通しているのは、NGO・企業・政府がパートナーシップを組むことを実現したプラットフォームであるという点です。
社会の「公益」を担うのはいったい誰なのか?
大西は、これまでの経験をもとにしてこの問いに辿り着きます。
政府が公共サービスを一手に引き受けるのではなく、NGOも企業も個人も、それぞれの立場でもっと積極的に、公益の実現に参画する社会をつくりたい。そんな「参加型社会」の構築を目指して、支援活動や組織の立ち上げを行ってきました。
紛争地での難民支援も、国内の災害支援も、過疎地のまちづくりへの貢献も、すべて一つの糸でつながっています。
「民」の頑張りが、社会を変革し新しい時代を拓く原動力になる。その力を最大限に引き出す仕組みづくりに大西はチャレンジし続けています。
おわりに
大西健丞の人物像について、ご理解いただけましたでしょうか。
今後もnoteを通して発信していきますので、大西と、彼の活動について知っていただけたら嬉しいです。
書籍のご紹介
いくつか書籍も出版していますので、詳細を知りたいと思っていただけた方は、ぜひお手に取ってみてください。
ご支援のお願い
ピースウィンズ・ジャパンでは、様々な形態でご支援を受け付けています。賛同いただけた方は、ぜひ以下よりご支援いただけますと幸いです。
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