神島観光汽船に乗ってみた
伊勢湾の入り口に浮かぶ「神島」は三重県鳥羽市に存在する有人島の1つで、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となったことでも知られています。
神島を含む鳥羽市内の有人島は鳥羽マリンターミナルから出航する市営定期船で本土と結ばれていますが、最も東に位置する神島は愛知県田原市の伊良湖港から直接アクセスすることが可能です。
この記事では「伊良湖〜神島」航路を運航する「神島観光汽船」の定期船を実際に利用した感想や注意点について書いていきます。
1.運航時刻
神島観光汽船の運航時刻は公式サイトから確認出来ますが、見ての通り便数はあまり多いとは言えません。
神島へのアクセスは鳥羽市営定期船がメインで、神島観光汽船はあくまでも観光客向けの航路なので仕方がありませんが、1本乗り逃すと予定が大幅に狂ってしまうこともあり得ます。
また、季節によって便数が変わったり曜日によって運航しない便があったりもするので、利用する際には必ず時刻表を入念にチェックして時間に充分な余裕をもって港へ向かってください。
なお、伊良湖〜神島間の所要時間は約15〜20分です。
神島は周囲が4kmほどの小さな島で、ありがたいことに島内には観光用の散策コースも整備されているので、3時間もあれば島の主要な観光地を全て巡ることが出来ます。
伊良湖港を早朝に出航する便で神島に渡り、3時間かけて島を一周して昼前に神島を出航する便(土日祝のみ運航)で本土へ戻る弾丸ツアーも可能ですが、急ぐ用事が無いなら島内でゆっくり食事をして午後の便を待つのがオススメです。
2.料金
2021年12月現在、神島観光汽船の伊良湖〜神島間の料金は片道1600円(子どもは半額)です。
日を跨がず往復利用する場合は3000円となり、200円分お得になります。
3.乗り場
神島観光汽船の乗り場は少し分かりにくい場所にあるので注意が必要です。
伊良湖港で最も目立つのは何と言っても伊勢湾フェリーですが、神島観光汽船とは乗り場が別れています。
神島観光汽船を利用する場合は、伊良湖旅客ターミナルの右手側に進み、階段を下りるか歩道橋を渡って伊良湖緑地(GoogleMap)方面に向かってください。
目の前に海が見えてきたら上の写真のような桟橋が現れるので、そちらに進みます。
乗船券の購入もここで行います。
また、付近には名鉄海上観光船(河和港・日間賀島・篠島行き)の乗り場もあります。
4.乗船時の注意点
注意点、というか自分のミスが原因の失敗談なんですが、船尾には乗らないほうがいいです。
理由は単純で、めちゃくちゃ濡れるからです。
伊良湖港を出航する前に「せっかく船に乗るんだから屋根の付いていない船尾から景色でも撮影するか〜」なんて軽いノリで右舷側に座っていたんですが、いざ港から離れると水しぶきがバンバン飛んで来るし激しい揺れで船内に入ることも出来ないしで身動きが取れなくなり、完全に“詰み”ました。
例えるなら海水版スプラッシュマウンテンです。
もちろん撮影など出来るわけもなく、結局20分近く海水を浴び続けてびしょ濡れになった状態で島に上陸することになってしまいました。
天気が良くて比較的すぐに乾いたのが不幸中の幸いでしたが……。
写真は復路で撮影したものですが、水しぶきで床が濡れて光が反射しています。
窓ですらこんな状態になるのに外に出ていて無事に済むはずがないですよね。
自分が乗った日がたまたま波が高かっただけなのか、それとも普段からこんな状態なのかは分かりませんが、とにかく濡れたくないなら素直に船内に入ったほうが身のためです。
改めて書きますが、このびしょ濡れ騒動は完全に自分のミスであって神島観光汽船さん側に落ち度はありません。
皆さんは正しく乗って快適な航海を楽しんでください。
5.リンク集
・神島観光汽船
運航情報
運航時刻(季節や曜日により変更あり)
料金
アクセス
・神島観光汽船 池田のブログ
6.神島のあれこれ
神島の話にも触れておきます。
神島の渡り蝶、アサギマダラ(上)。散策コース沿道で撮影。
神島カルスト地形(上)。直下には潮騒の舞台にもなったニワの浜がある。
神島の軽トラはほとんどがホンダ・アクティで占められている。理由は不明。
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