対戦におけるタイムマネジメント

0.はじめに

はじめまして九州でDMのジャッジをしている鬼丸と言います。今回ははじめてnoteというものを触っています。拙い文章になるかと思いますがよろしくお願いします。今回は時間に関する内容で、競技度の高いイベントに出られている方向けの記事になります。

6/12古い記事なのでワンピースユーザー向けに加筆しました。

ワンピ用用語変換
マナ-ドン
タップ-レスト

1.時間切れ両者敗北

皆さんは大会などに参加していてで時間切れで両者敗北になった事はあるでしょうか。ルールとは言えお互いが不完全燃焼のまま試合の敗北処理をしなければならないのはジャッジとして見ていても悲しいものです。しかし、僕が見てきた試合のうち心の底からそう思えるのは数試合でしょう。多くの場合、そのような結果になる前に防ぐ事が出来たと感じるからです。

2.長考によるタイムロス

多くの場合、時間切れになるまでの過程に無駄があり、そのまま敗北しているように思える。特に多い無駄が長考である。カードをドローしてから黙って手札を見つめる。1分悩みマナチャージそこからまた手札と睨めっこ30秒後マナをタップしカードをプレイ効果起動。そして、アタックするかでまた長考•••

多くのCSでは予選は20分程度で行われている(ワンピースは30分)が、2分も3分も考える場面が互いに3回あったとすれば合計で約18分6ターンしか行えない。極端な例ではあるがそういった長考が増えれば増えるだけ勝ちから遠ざかってしまいかねないし、ジャッジとして試合を見ていてそのような手が止まっている時間が長いテーブルは時間切れになるケースが多くまた、その後も決定打がないまま延長時間も活かせず両者敗北なってしまっているように思える。

3.対処法

これを改善するにはやはりというか練習しなければならない。デッキの動かし方はもちろんのことこの場面のこの手札ならこの動きと言った細かな経験を蓄積していくことが重要である。直感的に正解の選択肢を選ぶトレーニング。これこそが無駄な長考を防ぐ近道であろう。少なくともCSやGPなどのイベントは無限の時間をかけて正解を導くイベントではない事を頭に入れておいてほしい。

CS-スタバやフラシ
GP-チャンピオンシップのような大型大会

基本的にプレイの速い人は時間切れが少ないですよね。特に強豪と言われるプレイヤーはその傾向にあります。配信でも上位の試合になるにつれて試合のペースってすごい速いんですよね。もちろん時間を使っている場面もありますがそれはだいだいここぞ!という勝負の分かれ目ですよね。毎ターン悩んでる人は少ないです。

ということは大なり小なり練習は必要なわけです。初見のデッキと100回使ってたことがあるデッキどちらの方が思考時間が短くなるかはお分かりですよね。

でも、そんなに多くの練習時間が取れない、難しいという方もいるだろう。その場合はデッキ選択を見直してみよう。慣れていないデッキよりは慣れているデッキを選ぶ事は言わずもがな、コントロールなど遅いデッキ(クイーン)よりはアグロやミッドレンジ系の早いデッキ(白ひげやゾロ)、ルートを多く覚え無ければならないループデッキ(ワンピにはループが無いのでナミとか)よりは並べて殴ったり決まったカードをプレイしていくような単純なデッキ(イワンコフ)。と言った具合にデッキ選びを気をつけるだけでも時間切れを避ける事を助けてくれる。

4.時間は共有物

ここまで来てどうしようもない事がひとつあります。それは試合時間すべてを自分1人で使う事は出来ない事です。相手と共有してプレイを進めなければならない以上、ライバルとはいえ相手と協力して対戦を進めなければならない。この時に気をつける事は相手に聞き伝える事です。ここは考えたいから時間をかけて良いか?そろそろプランを決めていただけないか?コミュニケーションをしっかり取って決着を時間内につけてほしいです。時間切れで負けるのはもったいない!!

5.おわりに

相手のプレイが遅い、長考が多い、けれども直接伝えにくい。このような場合は是非ジャッジを呼んで相談してください。多くの場合何かしらの対応を行って貰えるはずです。

もちろん自分から声をかけていくというのが基本的にはベストです。その時は高圧的なセリフ回しにならないように注意しましょう。みなさんが時間切れ両者敗北のフラストレーションから解放されることを期待しています。





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