ニーゴに入って欲しい曲-強めの幻覚を添えて- & プロセカにおける「収録曲」の立ち位置と役割の考察……をしたかった跡地

どうもこんばんは、御丹宮くるみです。普段はバーチャルボカロリスナーと名乗ってVTuber活動をしています。

プロセカ、楽しんでますか~~~~~~~!?!?!?

音ゲーあるあるみたいなところがあると思うのですが、ゲームを楽しんでいるオタクなら誰しもが一度は考えることがあると思います。
それは、「自分ならこのユニットにこの曲を追加する!」……そんな妄想です。
ということで、今回のnoteはそんな妄想ゴリゴリでやっていきます。

先日、VRボカロ部等でお世話になっている強火ボカロオタクのB,Fさん主催の「ニーゴ曲ドラフト会議」という企画にお邪魔させていただきました。
以下のリンクからアーカイブが見られるのでよかったらこちらを見ながら読んでください。

流れた曲全体のマイリストはこちら▼

こちらに参加させて頂いた際のメモ書きが我ながらちょっと面白かったので、ここで公開しておこうかなという次第です。
ということで、以下8曲、私の思うニーゴ収録曲を書いて行きます。
私の世界線ではこれらが収録されている!!!!!というノリで進めていくので、どうかご了承ください。

あとストーリーのネタバレがあります。注意。

1.他人事の音がする / あめのむらくもP

ボーカル:初音ミク、朝比奈まふゆ
アナザーボーカル:朝比奈まふゆソロ、宵崎奏ソロ

マリオネットイベントが復刻されたときに収録された曲です。
それまでマリオネットイベントにおいて、マリオネットに自分を重ねたまふゆが書いた歌詞はジャックポットサッドガールだっていうのが公然の解釈だったわけですが、ここで他人事の音がするが入ったことで、もしかしてこっちなのでは…?という説が浮上しました。
ニーゴの収録曲はニーゴメンバーが作った曲、想いから生まれた曲、メンバーの誰かが好きな曲、の三種類があると勝手に思ってるんですが、これに対しては個人的に前2つの解釈で揺れています。マリオネットイベント中の「全部他人事みたい」っていうまふゆの発言が考察の上でのキーポイントになってきますね。
ただ、まふゆが書いたというには歌詞が客観視出来すぎてるんですよね。個人的にはまふゆは客観視が上手くできてなくて、これでいいんでしょ?みたいな態度でちょっとダサい歌詞を書くのが上手な作詞家だと思ってるので、まふゆが書いたには違和感があって。
「教えられたやさしさ 守ってるだけだからさ」「今もずっとどこかで鳴り響くこの音もいつかきっと僕らは忘れてしまうから」
と、状況に合いすぎてるのが逆に…。ってことで、個人的には想いから生まれた曲推しです。

2.モノクロアクト / doriko

ボーカル:初音ミク、東雲絵名
アナザーボーカル:東雲絵名ソロ

ニーゴ単体の絵名メインイベント、通称鏡イベントと呼ばれているイベント中に収録された曲です。こちらはメインの収録曲じゃなくて、これとは別に描き下ろしがあります。
歌詞中の「誰もいないこんな世界で私はなぜ泣いているの?」の通り、初音ミク視点で解釈するのが私は好きです。まふゆを叱れるのが絵名だけだったように、まふゆの鏡たる白ミクを叱れるのも絵名だけなんですよ。
まふゆだけによって構成されただれもいないセカイの白ミクという自我が、
少しずつ変容していくことを描くことによって、まふゆへの影響を間接的に示唆するんですよね。
そんな白ミクの独白、自分に依存するまふゆにただ都合の良い相手として在りつづけることへの葛藤。
……みたいな解釈で描かれた4P漫画がTwitterで300RTくらいされていて、個人的にすごく好きでした。

3.晴天を穿つ / 傘村トータ

ボーカル:初音ミク、宵埼奏
アナザーボーカル:無し

イベント絡みとかじゃない収録ですね、バンドリに追加されるタイミングでこっちにも来たみたいな、そういう流れの収録曲です。レオニードじゃないの!?ってTwitterで話題になりました。
ボーカルが奏とミクなのが完全に解釈一致。強すぎる。
奏の救う相手はまふゆじゃなくていいじゃないですか。しかもそれに自覚を持ってる。ただ、他人を救うこと。それによって自分は生きてていいって自己承認すること。それらだけを目的としていて、なのにも関わらずあれだけ本気が出せる。それって自己承認に対する強烈な、がむしゃらな、
パワーがないと出来ないと思うんですよね。
奏は強烈に、デフォルトの自分はいつだって死ぬべきだと思っているし、生きてていいって思う為のことなら手間を惜しまない、なんだってする。
そういう女の歌う、
「晴天を穿って 払って
ぶち抜いた空の裏側の
一番綺麗なとこを君にあげるよ」

の必死感と恐怖感!これぞ傘村トータ、って感じで完全に解釈一致です。
ちなみに「約束だよ、僕は一生味方だ」をミクが、「共犯者になろう」を奏が歌う歌詞割りになってるので、ミクと奏に左右からこのセリフで詰められるさすがにちょっと引いてるまふゆ、って構図のファンアートをいずれ描きたいなあと思っています。怖い。

4.君の神様になりたい。 / カンザキイオリ

ボーカル:初音ミク、宵埼奏
アナザーボーカル:宵埼奏ソロ

ニーゴ単体の奏メインイベント中に収録された曲です。
さっき晴天を穿つで話た話まんまですけど…、奏ってそういう、自分の救いたいって気持ちはエゴだってことに自覚があるくらい、まふゆとは対照的に客観視と自己分析がすごく出来る女じゃないですか。
私的には、そんな奏が……このイベントのストーリー中に、自分が介入しなくても勝手に救われていくまふゆに対して複雑な気持ちを抱く描写があるんですが、その日の夜にこの歌詞書いてたらいいなって解釈してます。
ちなみにCメロの「君は君が勝手に君のやりかたで幸せになれる。」は音ゲー版のショート版だとカットされてます。なんでだよ。YouTubeへのフル版の投稿が待たれますね。
あとこの曲、バーチャルシンガーバージョンでいつものように新調教ミク単体が聴けるんですが、カンザキイオリみのないミクの声で聴く「君の神様になりたい」、あまりにもボーカロイドイメージソングでめっちゃいいので、その視点でもぜひ聴いてみてください。

5.ルマ / かいりきベア

ボーカル:初音ミク、暁山瑞希、東雲絵名
アナザーボーカル:無し

かいりきベアさんは当然入るでしょ。まふゆはこういう歌詞書きそうなのでまふゆが書いたんだと思います。
ボーカルは瑞希と絵名とミク。まんま「我を貫き通してて」「全然染まんない」ふたりなのがいいですね。
3DMVが付いてるんですが、「ワオーン!」のところで遠吠えのしぐさをするのがめちゃめちゃかわいくて推しです。ふたりが交互にワオーン!するのが、イイ…。全体的にツンツンしつつも仲のいいふたりが前面に出されたMVで、みずえな推しがTLで阿鼻叫喚していました。
あと無表情のまふゆにワオーンさせるのと、司と類で躍らせるのが個人的にオススメです。沢山スクショを撮ろう!

6.サイノウサンプラー / 電ポルP

ボーカル:初音ミク、東雲絵名、朝比奈まふゆ
アナザーボーカル:東雲絵名ソロ

まふゆのことは好きじゃない、そう公言するし本人に言うけど、でもあんたの作るものがもっと見たい、才能があるあんたは生きなきゃいけない!って言っちゃう、コンプレックス丸出しの絵名、かわいいですよね。大好き。
絵名は学歴でも家庭環境でも才能でもなんなら顔面でもまふゆにコンプレックスを持ってると思うんですよ。でもって生理が重い。絵名は絶対生理が重い女です。それでまふゆに思った以上の攻撃をしちゃったりする。
でもいい子だから、でもって自分が努力不足なことを自覚してる程度には賢いから、致命的にまふゆを嫌うことはできないし、あと単純に、まふゆに対して強いコンプレックスを持っていて……。そのうえでまふゆの作るものが大好きな女の感情、百合ですよね。えなまふが好きです。
脱線しましたが、サイノウサンプラーはMVも3DPVも現状無いので、えなまふなMVの追加を待ってます。

7.うつしあそび / 稲葉曇

ボーカル:初音ミク、宵埼奏、朝比奈まふゆ
アナザーボーカル:初音ミクソロ

これ奏とまふゆとミクで収録されてるんですけど、個人的にはまふゆと瑞希で聴きたいんですよね……。。。アナザーボーカルでワンチャン瑞希ありませんかね。
パート分けは携帯恋話と同じような、ほとんどミクが歌わないスタイルになっています。ニーゴの子たちは明らかに家庭環境に問題を抱えていて自我が揺らいでる子が多いから、うつしあそび含めて、正しくしようとしすぎて窮屈になってしまうとか、縛られた人生とか、そういうテーマの曲が欲しくなっちゃいますよね。
でもみんなそこまで自覚的じゃない故に、例えば鎖の少女とかは個人的に違うなって思うんですよ。その点でうつしあそび、めちゃくちゃちょうどいいなと思って。だってうつしあそびの語り部は、その不自由を自分で選んだものだと思っているから。……で、そういう点でやっぱ、奏じゃないなーって気が…するんですが…公式はかなまふ推しなので…。
あ、バーチャルシンガーバージョンは歌愛ユキちゃんなので、アナザーボーカルに初音ミク単体があって、これの調教がめちゃくちゃ新鮮なので聴いた方がいいです。

8.あめふるはこにわ / 逆衝動P

ボーカル:初音ミク、宵埼奏、朝比奈まふゆ

いや、ニーゴの世界観にキューティカ絶対会うと思いません?
なんだろう、世界観というか、ビジュアル的な……。儚げで真っ白な、左右の結び目がズレてる初音ミク、めちゃくちゃキューティカ歌ってそう……。
あめふるはこにわで私が一番好きなのが、Cメロの歌詞。
「生まれた事が暴力で、過ぎ往く事が苦痛でも
嘲笑えがおを浮かべていられるよ!
なんてかたるのが人間ひとなら
それなら、私は機械がよかった。」

ってところなんです。
ニーゴって鬱歌詞は鬱歌詞でも恋愛絡みの曲は入らないし、あと、ミクのことを機械だと強調する選曲もしない傾向があるんですよね。例えば命に嫌われているでも
「生きる意味なんて見いだせず 無駄を自覚して息をする」
「少年だった僕たちはいつか青年に変わってく。
年老いていつか枯れ葉のように
誰にも知られず朽ちていく。」

…みたいなパートをわざわざミクに割り当ててる。直後に奏が
「不死身の身体を手に入れて、
一生死なずに生きていく。
そんなSFを妄想してる」

って歌い始めるの、毎回笑っちゃうんですけど。そんな感じで、ミクの機械性を意図的に無視してるように感じる。プロセカ全体でそうなんですかね。だから、あめふるはこにわのCメロをもしミクが歌ったら面白いな~って思って待ってたんですが、収録では前半が奏で後半がまふゆでしたね。
その歌詞割りは露悪的すぎるというか、あまりにもしんどいでしょって思うので、いっそCメロ無しくらいの方がよかったかもしれない…心にダメージを受けました…。
3DPV,MV無しの収録なんですけど、白ミクさんに踊ってほしすぎるので3DPV出ませんかね?出てほしい…。ループループ、のところでくるくる回っててほしい。バレエ風の振り付けがいいです。


以下雑記

以下は完全に雑記であり、結論の出ていないチラ裏文章です。

これらの妄想を練るにあたって、先ず初めに考えたこと。
それは、プロセカにおける「収録曲」って何なんだろう?ということでした。

プロジェクトセカイというゲームにおいて、我々プレイヤーはセカイの狭間のミク――観察者たる初音ミク――に手を引かれる形でゲームの中に混ざっています。
狭間のミク(初めてすぐ、チュートリアルで我々に話しかけてくる初音ミク)から「色々なセカイの色々な子たち、色々なミクたちを一緒に見守って欲しい、応援してほしい。」……そんなお願いをされるところからゲームが始まります。
つまり、我々プレイヤーは神の視点であり、直接ゲームキャラクターに関わることはできません。それを証明するように、プロジェクトセカイの目玉機能であるバーチャルライブにおいて、キャラクターたちは我々の応援を視認しておらず、例えば「きらきらとした光が見える」「私達を応援してくれている人たちの光が!」のように、サイリウムの光だけが彼ら・彼女らに届いているとして描かれています。また、キャラクターたちが我々に話しかけてくることも一切ありません。一部ライブにおいて、「みんなー!」……なんて煽りをすることがありますが、その場合もよく流れを確認すると、本番さながらの練習をしているという描写があったりと。

徹底して、キャラクターたちには、我々プレイヤーが見えていません。

(反面、バーチャルシンガー単独のバーチャルライブでは明らかに我々プレイヤーを視認し、我々に向かって話しかけてきます。プロセカのそういうところが大好きです。)

しかし、そんな認識の外側にある神たる我々プレイヤーがキャラクターたちに干渉できる箇所がゲーム内に一か所だけあります。それが音ゲー機能です。
音ゲー機能、プロセカ内では「ライブ」と表記されています。収録曲と呼ばれる楽曲群から曲を選び、編成を選び、リズムに合わせて叩く。そしてその上手さによって、ライブが成功したり失敗したりする。まあ、スマホ音ゲーっていえばこのスタイルが普通です。
……これ、我々は一体なにをやらされているんでしょうか?

また、収録曲についても正体がよくわかりません。例えばレオニやモモジャンはおそらくカバーライブをすることもあると思いますし、ビビバスもストーリー中にクラブハウスで劣等上等を流している様子がありますから、ボカロ曲、掛けたりするんでしょう。歌って踊るかは置いといて。
でも、ニーゴがカバーライブをやっているのはヘンです。そもそも歌って踊ってるのもややヘン。しかも音ゲー中は編成をこちらで勝手に組み替えることも出来ます。こいつらどういうシチュでこの曲一緒に踊るねん?なんてシーンも多々あります。
更に言えば、ゲームテーマソングに据えられているセカイとワーワーワールドが既に立ち位置不明です。この2曲は歌詞に我々プレイヤーを認識している様子があるところもあり、やや他の曲と立ち位置が異なる気がしますが。
ともかく、我々は一体なにもやらされているんだ!?…そして、この収録曲っていうやつは何なんだ!?と、私は気になってしまいます。

例えばこの分野の大御所たるアイマスでは、タイミングよくアイドルに指示を飛ばす、応援をする、それによって良いパフォーマンスをさせる。そういった説明がされていました。この解釈は凄く優秀で、プレイヤーが神ではなく人である場合はこうした解釈がされることが多いように思います。
また、広く音ゲーと言ったときに最もよく採用されている解釈は、プレイヤーが主人公を操作しているというものかと思います。元祖音ゲーと呼ばれるパラッパラッパーにおいても、主人公を操作しラップを行うことでゲームを進めていきます。音ゲーに限らず、キャラクターが登場し、主人公が居るゲームは大概この乗っ取りスタイルが採用されています。
他にも色々なパターンがあるとは思いますが、あいにく私はゲームに詳しくないので……こういうのがあるよ!というのがあればコメント欄で教えてください。

多分、正解は無いんだと思います。
公式の用意してる答えはあるかもしれないけれど、まあ、プロジェクトセカイは初音ミクの冠に据えたゲームですから。プレイヤーの解釈を優先していいと思うんですよね。

(色々散々考えたけど答えが全く分からなかった故の逃げとも言う)

なので、私は全くてんで分からなかったので。
良かったら皆さんも考えてみてください。そして、たくさんツイートしてください。たくさん悩んでください。解釈をしましょう。

音ゲー中、我々は一体何をやらされているんですか!?

誰か教えてください!!!!!!!!!!!


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この記事は #プロセカ応援大使アドベントカレンダー 企画の16日目です。
アドベントカレンダーの一覧はこちらからどうぞ▼


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