私は「ボーカロイドが好きだと言い続けている、昔ボーカロイドが好きだった人」になるのが一番怖い。2022.10.10の日記

・ボカコレ2022秋が終わりました。皆様いかがお過ごしでしょうか

・ボカコレ、今回も楽しかったね。ランキングがTOP100とルーキーで分離したことによりそれぞれで別の楽しみ方が出来たのも面白かったし、単純に初回のボカコレ2020冬から数えてほぼ「ルーキー」の層が入れ替わったんだ、ということをランキングを見ていて強く感じさせられた。

・投稿者もそうだけれど、視聴者も入れ替わっている。2020冬のときはTOP100ランキングの1位はボカコレ終了時5万再生だった。今回は15万再生で、もう「ボカコレ自体の期間が伸びた影響」なんて言ってられないくらい明らかに人数が増えている。2年なんて、歳を取った私にとってはあっという間に過ぎてしまう。だけれど、私がぼーっとボーカロイドを好きでいる間にみんなは新たにボーカロイドを好きになったり、離れたりしているのだ。そんなことを見せつけられた気持ちになった。

・今回のTOP100ランキング1位はいよわさんの『熱異常』だった。

・正直、「いよわさんならまあ伸びるでしょ~」と思いながら見ていたし、途中経過が発表された段階でも、どんどん再生数が回っていく様子を見ている段階でも、「まあいよわさんだから」と思っていた。のだけれど、最終結果を見てランキング形式で各曲が順繰りに流れて、ふと「この曲、好きだな」と思った。

・いよわさんに対して無意識に"すごい人"のレッテルを貼っていたのだと思う。なんというか…人間として見ていなかった。人気度がある一定のラインを越えると「良い曲を書く、伸びてほしい好きなボカロP」みたいな認識の上に「世間で話題のすごい人」が乗っかってきてしまい、それと同時にそれしか見えなくなってしまう。いよわさんが『水死体にもどらないで』を上げた時の衝撃を、そのとき抱いた好きを忘れてしまっていた。私はいよわさんの作る音楽が好きだった、ということを、ランキング発表の場で『熱異常』を聴いて改めて思い出したような。今存在しているいよわさんと2017年に好きになったいよわさんが私の中で繋がっていなかったのだと思う。それがふと突然繋がって、「いよわさんって、いよわさんなんだな…」なんてことを思って。なんだか心がぐちゃぐちゃとしてしまった。

・ということで、そのぐちゃぐちゃを整理するためにこれを書いている。

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