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軽度知的障害のわたしによる映画感想文「同級生(1998年・イギリス)」


たしか15年以上前にはじめて見ました。
公開は98年。えー、もう20年以上前の映画なんだ…。と思いつつ、Amazonプライムで見放題になっていたのでもう一度見てみました。

ゲイである主人公の男子高校生がふとしたことから人気者のクラスメイトがゲイであると知り、徐々に仲を深めていくが、関係を隠したくない主人公と絶対に隠したい彼のあいだには次第に隔たりが…というストーリーです。

とにかく主人公のスティーブンが良かったです。
色白で細くて繊細そうで、アンニュイな表情がたまりません。
でもたぶん、見た目ほど繊細じゃないのかな。芯の強い印象です。ジメジメした雰囲気じゃなくて好きですね。友達もけっこういるし。
演じられたベン・シルヴァーストンさんを検索すると元俳優の弁護士と出てくるのだけど、その後弁護士になられたのか?!本人か?!

クラスメイトで恋人となるジョンは男らしく、運動もできてハンサムだけど、どうしても薄情という印象。
カミングアウトせよというわけじゃなく、いろいろ酷いやつと感じてしまう。
スティーブンとの約束をすっぽかしたり、ゲイであることを隠すために「学校では話しかけるな」と言って無視したりして、でも2人きりだとここぞとばかりに甘えてイチャついてきたり。うーん。
途中までは正直、本当はスティーブンを好きなんじゃなくてただ同じゲイだと思って一方的にスティーブンの好意に甘えてるのでは?と思っていました。
まあラストまで見るとスティーブンを想っていたのは本当だなと感じたので、ちょっと酷いやつ、と感じる部分も若さゆえなのかなぁとも感じました。

スティーブンの女友達のリンダとジェスも可愛くて魅力的です。
こういう映画で素敵な女の子が出てくるのはけっこう鉄板だと思うけど、それをさし引いても魅力的。
とくにリンダは好きな格好をして自由に振る舞っているけれど友情には厚かったり素敵な女性です。

スティーブンの母親も息子想いの良いお母さんです。
ラストも良かったけど、印象的だったのは寝ているスティーブンを心配そうに見つめるシーン。
本当にただただ息子のことが心配なんだなと感じたシーンです。

父親やクラスメイトたちと分かりあうシーンは描かれていませんが、気持ちのいいラストシーンでした。
ジョンについて文句いってますが、高校生らしい瑞々しさ、若々しさがあってとても素敵でした。

また何度か見たいのでDVD欲しい。
ゲイ映画好きならぜひ見ていただきたい映画です!

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