「ガンダムSEED」放送当時の思い出 中編
ガンダムSEEDリアタイ勢の思い出話中編です。
全話ではなく、印象に残ったシーンをピックアップのつもりでしたが、この辺りが特にお気に入りで、ほぼ一話ずつ振り返っています。
※ネタバレありなので、ご了承ください。
前回の記事では、SEED1話から30話くらいまでの話でした。
キラとアスランのガチ戦闘までです。
今回は31話以降です。OPでネタバレされているので、いつどうやって新機体が登場するかが楽しみで仕方ありませんでした。
では、まずは31話。自爆に巻き込まれたキラ、無事脱出したアスラン、投降したディアッカ、残されたイザークの動向が描かれています。
・イザーク
「すぐに艦を戻せ!あの二人がそう簡単にやられるか!伊達に赤を着ている訳じゃないんだぞ!」
帰投を命じられた中、アスランとディアッカのことで激高しています。
もうすっかり中の人よろしく、熱血キャラになったイザーク。アスラン・ディアッカに対する仲間意識を感じられます。
(あと、この時はじめて赤服がエリートの象徴ということ知りました。)
・アスラン
「やっぱり変わってないんだな。昔からそうだ。あいつは。」
カガリ含むオーブに保護されたアスラン。ここでようやく二人がキラの関係者であることが分かります。
「殺されたから殺して、殺したから殺されて、それで本当に最後は平和になるのかよ」
これはカガリのセリフですが、アスランとカガリの一連のやり取りがとても良いです。こちらも新OPでアスランが味方になる可能性が高まっていることから、その経緯を逆算しながら観てましたが、ここがターニングポイントだよなぁと思わされました。
・ディアッカ
「泣きたいのはこっちだっつーの」
敵艦の捕虜になったディアッカのセリフ。次話含めて空気読めてないセリフのオンパレードです。
今後のディアッカの扱いどうするのかが読めないところはありましたが、トールの離脱とミリアリア・ディアッカの出会い見てちょっと感動しました。アスランとカガリみたいな、味方になるプロセスがディアッカにも用意されていたんだなぁと。
トールには申し訳ない考えですけど。
・キラ
「おはようございます」
!?
ラクスの声で目覚めるキラ。もちろん生きていました。傷だらけです。そりゃ、あんな爆発に巻き込まれたらね。
てか、視聴者からすると何でプラントにいるの!?という状態です。
地球にいたはずなので、どうやってワープしたか全然分かりません。
だって、脱出して吹き飛んだアスランは近くの海岸で漂着した描写があったばかりなのにですよ。
後でアストレイのロウが助けたことになっているみたいですが、当時は訳が分かりませんでした。
キラが目覚めたところで31話が終わります。
キラはラクス、アスランはカガリ、ディアッカはミリアリアによって今後の動きが固まるのだと感じました。
フレイの扱いどうするかは当時全然読めませんでしたが、今までのガンダム作品の流れから何となく察せられるところはありました。うん。
ふと、ロウで思い出したのですが、第1クールのOPのINVOKEでアストレイ2機がチラ見せされていたのですが、結局登場しませんでした。ずっと待っていたのになぁ。
リマスター版だと別のに差し替えられて、なかったことにされてました。
そして、アークエンジェルはアラスカへたどり着く、キラはラクスの元でしばらく療養、勲章を授与するために宇宙へ戻るアスランと激励するイザーク、ディアッカの空気読めない発言で死にかける&ミリアリアの内情を知る、など少しずつ物語は動きます。
で、ここから34話以降に話を移すのですが。。。
もう、大好きです。
34話「まなざしの先」から40話「暁の宇宙(そら)へ」
この7話の流れが好きすぎて、リマスター版見返してる今でもちょっと感動が止まりません。ピックアップと言いながら、一話一話書きます。
34話.まなざしの先
ここから物語は大きく動き、書きたいことも色々ですが、真っ先に書くべきことは
「フリーダム登場」でしょう!
最後にシーンなのに、先に書いちゃいます。
かっこいいです!
まずはOSの起動から
GENERATUIN
UNSUBDUED
NUCLEAR
DRIVE
ASSAULT
MODULE
いいですよね。縦読みで「GUNDAM」。
そして少し独特なコックピット描写から
「すごい。ストライクの4倍以上のパワーがある」
フェイズシフトで少しずつ色がついていく機体
「思いだけでも、力だけでも」
という機体のすごさ、キラの心の移り変わりが分かる描写と共に背後に流れる超かっこいいBGM「STRIKE出撃」
地球へ向かう途中でジン2機を一瞬で無効化し、後にアスランの乗る艦とのすれ違い。
もう、すごすぎです。当時はビデオテープで録画していたのですが、次の週になるまでこのシーンを何回も巻き戻し再生しました。
そして、そのビデオテープは巻き戻ししすぎて壊れました。。。泣きました。
いきなり最後のシーンから語りましたが、この話の見所は冒頭からあります。
本部からの指示で異動命令が出ているムウさん、ナタル、フレイの三名。
当時は優秀と判断されたクルーを引き抜いたのかな程度に思ってました。フレイは家的関係かと。
でも、今思うとノイマンが引き抜き対象に入っていないところに、若干節穴感があります。
そして、キラとラクスとマルキオ老師のやり取りを挟みつつ、連合とザフトの新たな戦いの準備が着々進んでいきます。
重要なのは、ザフトの標的が「アラスカ」であることがキラに伝わったこと。つまりアークエンジェルがいるところです。キラの復帰理由が出来上がってきます。キラがプラントにいたことは唐突でしたが、プラントにいるからこそ、裏の事情が分かるしフリーダムもゲットできるんですね。
あと、細かい描写ですが、ムウさんと行先が違うと分かったナタルさんの寂しそうな顔。マリューさんは分かりやすかったですが、ナタルさんも好意を向けていたことをこの時知りました。
いよいよアラスカに向かうザフト軍、独自行動を取るムウさんとフレイ、地球に戻る意思を固めるキラと恐らく次週にくるだろう盛り上がりに向けて動き出します。
途中、ムウさんはサイクロプスのことが分かり、フレイはクルーゼに連れされられる。
そしてラクスの手からフリーダムが渡されるという流れ。
次話の展開が楽しみで、わくわくが止まりません。
35話.舞い降りる剣(つるぎ)
ついにこの話がきました。タイトルから何が起きるか察せられるのに楽しみで仕方がなかった35話。
この話が一番好きという方も多いのではないでしょうか。
私は前話からの一週間が待ち遠しすぎて地獄でしたよ。録画したビデオテープ壊れるし。
この話は、捨て駒にされたアークエンジェルが奮闘する中、駆け付けるムウさん、そしてアークエンジェルの最大のピンチを助けるフリーダム!
このフリーダムが登場するシーンが神がかりすぎ。
アークエンジェルを狙うジンのライフルを上空からビームライフルで撃ち落とし、そのまま突っ込む形でジンを首ちょんぱ。
その後に、徐々に浮かび上がりつつ羽を広げるフリーダム。
背後に流れる神BGM「Meteor-ミーティア-」。
もうね、完璧すぎてやばいです。ロボットアニメって、新機体お披露目が見所だと思うのですが、舞い降りる剣は一番好きです。
そしてフリーダムのはハイマットフルバーストで次々とザフト軍を撃ち落としていくシーン。感動です。
新機体がどういう性能か、一発で分かります。
その後に襲ってくるデュエルを一瞬で戦闘不能に追い込みます。
デュエルと確執があるのに、胴体を狙わず足を狙う。キラの心境の変化も分かります。
最高。
キラが生きていると分かった時のサイの喜びも良かった。フレイのこともあったのに聖人です。ほんと。
盛り上げるだけ盛り上げた後は、サイクロプスから撤退するアークエンジェル陣営と、巻き込まれてレンジでチンされる人達。エグい。
最後にアスランの場面。ラクスの手引きがバレます。
キラが次のステージに進み、次はアスラン。この熱はまだ終わりません。
36話.正義の名のもとに
今回はアスラン回です。
34話のキラ復帰回と対になる話です。
といっても、キラとアスランそれぞれの場面が入れ替わります。
まずはキラサイドから。
キラの側はようやくアークエンジェルの面々と再会。
クルー全員が生存を喜んでいるのは本当に良かった。この空間だけはコーディネーターとかナチュラルとか関係ないって感じで好きです。
そしてキラとサイの会話。サイがキラへの劣等感をぶつけた際の
「僕には出来ないことが君には出来るんだ」
というキラのセリフ。好きです。
当時は何となく良いこと言ってるなという感じでしたが、エンジニアとしてチーム組んでシステム開発している今の自身には沁みります。
やっぱりサイの聖人ぷりはすごいなぁ。
次にアスランサイドサイクロプスやフリーダムの件で慌ただしいプラントで、色々な情報を聞かされるアスラン。
実の父とニコルの父といった色々な角度から期待というか、新しい任務を与えられ正直大変。まだ左腕骨折してまっせ。
そして、アスラン側はラクスと再会。ハロのおかげです。
ラクスの歌を背景にキラとのオーブとの会話、激闘のシーンが流れます。
そしてカガリのあのセリフ。
「殺されたから殺して、殺したから殺されて、それで本当に最後は平和になるのかよ」
アスラン、色々揺れ動いていますが、既に天秤は傾いていってますね。
その後のラクスとの会話で、キラがフリーダムを受け取り地球へ戻ったことが分かります。
で、その後のラクスからの言葉。
「アスランが信じて戦うものは何ですか。いただいた勲章ですが、お父様の命令ですか。そうであるならば、キラは再びあなたの敵となるかもしれません。そして私も。」
あんなにキラには柔らかい態度だったのに、アスランには厳しいのね。。。
と思っていました。
アスランははっきり言わないとずっと揺れるので、正しいっちゃ正しいのですが。
その後はザフトの介入で襲われ、ダコスタ君達の援護で無事退けます。
見返すとダコスタ君の言葉から、ラクスがギリギリまでアスランを待ってたんことが分かります。
婚約者としてはあれですが、戦争をなくそうとするアスランの姿勢は信頼しているんですね。
「キラは地球です。お話されたらいかがですか?お友達とも。」
そしてラクスのこの言葉。これでアスランの地球行きが決まりました。
そしてジャスティスの登場と発進。
すごく流れが綺麗です。
37話.神のいかずち
アークエンジェルがオーブに入り、ついにキラとカガリが再会します。
泣きながら喜び抱き着くカガリとそれを倒れつつも受け止めるキラ。
やっぱりこの二人、とても仲が良いです。
そしてカガリからアスランのことを聞きます。アスランがキラの現状をラクスから聞いた様に。こうして場所は違いつつも朧気ながらも状況を掴んでいくのは面白いなぁ。
ディアッカとミリアリアの関係が軟化しているシーンが入るのも良いです。
キラとアスランに比べると尺は少ないですが、ディアッカサイドも描写を挟みつつ物語を進めているのはサイドストーリー感があり見逃せないです。
でも、今話の主軸はタイトルにある「神のいかずち」。
パナマを舞台として、ザフトの反撃です。連合がサイクロプスを使ってきたら、ザフトはグングニールを使って連合の初登場MSダガーを行動不能にした上でぼこぼこにします。
「ナチュラルの捕虜なんかいるかよ」
投降する連合に対するザフトのモブの言葉。CE世界を象徴するえげつない一言で当時もドン引きでした。
これに対してのイザークの
「動けない敵を撃って何が面白い」
という言葉。イザークの考えが既に他のコーディネーターと違う重要なセリフです。
ちなみに当時、パナマ攻めはアラスカ戦での報復と思っていたのですが、重要なのはマスドライバーの破壊です。
地球に閉じ込めておくという意味もありますが、物語的にはここでマスドライバーを失ったことで、オーブのマスドライバーを連合が狙うという流れにもっていけるんですね。
オーブの戦場化待ったなしです。
最後にストライクの復活。パイロットはムウさんです。カガリはむくれていました。これで、アークエンジェル組の戦力がほんの少しずつ整いはじめました。
38話.決意の砲火
序盤はオーブを戦場化するための準備がちゃくちゃく進められます。
パナマのマスドライバーが破壊されたことで、オーブが標的に。ここで初登場のアズラエルさん。
今では有名人ですが、いきなり登場の当時は誰この人状態でした。
オーブを守る決意を固めるアークエンジェルの面々、カズイの離脱、ディアッカの解放と戦闘前の諸々が進みます。
そして登場する新キャラ三人。現在三馬鹿の愛称で親しまれる三人です。
間違いなくフリーダムとぶつかるので興奮が止まりませんでした。
アスランの描写もあるのでジャスティス参戦もあるでしょうし!
ムウの初ストライクでの戦闘やディアッカのことも含めて、ここまで数話かけて散りばめられた物語的な準備がついに実る時です。
戦闘開始!
オーブ側はフリーダムとストライクが発進
続いて
連合側はカラミティ、レイダー、フォビドゥンが出撃
ダガー相手にフリーダムが無双、ストライクも着実にダガーを落とします。
ムウさん流石。
リマスター版はシンと家族が逃げるシーンが追加されているんですね。ストライクはパーフェクトストライクになってるし。
場面が移り変わりながら戦闘が進んでいきます。レイダー、フォビドゥンとフリーダムの戦闘シーンを得に楽しんでました。
連合の新型機、やっぱり強いなぁ。
そして、少しずつ追い込まれていくアークエンジェルを救うためにディアッカとバスターが参戦!
予告で分かっていましたがここで来ました!
「とっととそっから下がれよ!アークエンジェル!」
ディアッカのセリフですが、アークエンジェルのこと足つきって呼んでないんですよね。
もう味方です。頼りになります。
そして、いつの間にかカラミティも追加で三機を相手することになったキラ。
それを眺めるアスラン。
これ、そろそろ来ますよね?
来ますよね?
レイダーとフォビドゥンの連携でフリーダムのピンチ。
そして、
きたぁぁぁぁ!
アスランとジャスティス参戦です。
もちろんフリーダムを守る形で。
もう、当時はこの瞬間をどれだけ待ったことか。
今でもあの興奮忘れません。
この二人が揃ったらどれだけ強いのかわくわくでした。
39話.アスラン
ついに、キラ・アスランVS三馬鹿の戦いが始まります。
キラとアスランは、息ぴったりです。
ファトゥムを隠れ蓑にフリーダムが攻撃とか即興とは思えません。ビームの避け方のリズムもぴったり。
対して三馬鹿は何故か喧嘩しながら戦ってます。
カラミティのビームがレイダーに当たりそうになったのがきっかけですが。
でも、めっちゃいい戦いしてるのが三人のすごいところ。
ダガーの部隊はムウさん、ディアッカ、オーブ三人娘などが頑張って対応しています。
リマスター版の戦闘描写が昔と色々変わっていて楽しい。
そして、三馬鹿の時間切れで撤退。薬切れです。
ひとまず戦闘は中断となります。
そして、キラとアスランの会話が始まります。久しぶりです。
アスランから敵対する意思がないと聞かされます。
「話がしたい。お前と。」
ラクスの言葉が届きました。
キラとラクスの直接の対面。初期EDの「あんなに一緒だったのに」を流しながら。
「やぁ、アスラン。」
キラの第一声。アスランがここで殴り掛かろうとしますが、カガリが二人に抱き着きキラとアスランが顔を合わせて笑顔になります。
ラクスとカガリ、この二人それぞれの行動が組み合わさって、キラ・アスランの和解につながる。
やっぱり二人はこの物語における最高のヒロインと思います。
それにしてもアスラン、この時から既にすぐ手が出るタイプだったのね。
先のことを知っていると面白い。
キラとアスランの会話がはじまります。キラの考えを聞いてアスランが戸惑うという形ですが。
そしてトールを撃墜したのがアスランであることがミリアリアに伝わることで、ディアッカとミリアリアの物語も進行しています。
最後に連合側三機の出撃で39話は終わり。
いよいよ40話です。
40話.暁の宇宙(そら)へ
戦闘の再開です。
その前についにアスランとディアッカの会話があります。久しぶりです。
「だが、俺はあいつ、あいつらを死なせたくない!」
「珍しく、てか初めて意見が合うじゃんか」
とても短い会話ながら二人の考えの変化がはっきり分かります。
これで二人は参戦決定です。
そして場面は戦場へ。
フリーダムが無双する中、連合三機が襲い掛かってきてジャスティスが助けに入ります。
ディアッカもダガーをどんどん撃破していきますが、オーブは数に負けて不利な状態。連合三機のバッテリー切れで再度戦闘は中断。
ここからオーブを破棄、アークエンジェルとクサナギは宇宙に向けての撤退戦が始まります。
その前にキラ・アスラン・ディアッカ三人の会話が挟まります。キラが一緒に行こうと伝えたことで、二人がほぼ正式にアークエンジェルに加わった感があります。
そして三度目の戦いへ。フリーダムとジャスティスは宇宙へ上がるための護衛につきます。
カガリはオーブに残る父にクサナギに連れて行かれます。ここで遂にキラとカガリが姉弟である事実を知らされます。
フリーダム・ジャスティスの防衛、撤退、泣き叫ぶカガリを観ていて当時は手に汗握りました。
舞い降りる剣の興奮とは違った感覚です。
特にフリーダムとジャスティスが手を握るシーン。これ、ジャスティスが取り残される可能性もあったのでドキドキでした。
カガリの泣き叫ぶシーンも挟まり心にくるものがあります。
それに、背景に流れる「暁の車」が本当に良い味だしてるんですよね。
サビのテンポが撤退時の緊迫感をより強調していました。
この話が終わった後、フリーダム・ジャスティス揃って宇宙に上がれて安堵しつつも方針状態でしたよ。
ここまでが今回の記事となります。
記事が当時の感想なのか、リマスター版をみている現在の感想なのか曖昧な状態で書いていますが、とにかく毎週が楽しみでなかったです。
SEEDのこの辺りの視聴者が望んでいるものを最高の形でお出ししてくれる感がすごかったです。
また、流れるBGMが最高で20年経った今でも色褪せずです。
良い思い出をありがとうです。感謝。
後編に続きます。
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