見出し画像

プリン

 なにかあると自分にご褒美的なものを投与しないとやっていけない性分で、私はずっと(いつごろからかは忘れたけど)薬品を数種合わせて使っている。

 時間の牢獄
  トリッパーの胡椒焼き
   すぐに落ち込む内臓
    凹んでもすぐに戻るスポンジみたいな心

 どこにでもあるものばかり、私は拾ったけど。
 そうして来たつもりだけど。今こうして胸をかきむしるのはどうかんがえても別の感情だ。思えばサバンナに転がる枯れ草が、ライオンになりたいなんて月に願って星が落ちても、結局は草のままなのだから。

 今日も自分を甘やかす、冷えた南極から甘くてリストカットしたときみたいな脂肪を思わせるもの、取り出す。

178円になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?