![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/12675102/rectangle_large_type_2_0cf8bae9936a2f0d384e16c4592e5ab1.jpeg?width=1200)
あ、やるんやったらNISAにしといたら?
100万円のインデックスファンドとか株とかを買ったとしましょう。2-3年保有していたらあれよあれよと言う間に値上がりして、150万円になったとしましょう。そして、利益を確定するためにそれを売却したとしましょう。手元に残る利益はいくらでしょう。
150万円-100万円=50万円
ではありません。儲かったら税金を支払うのが国民の義務です。以下、有価証券を売却し利益が出た場合、利益に対して支払わなければいけない税金です。
・所得税 15.315%(内0.315%は復興特別所得税)
・住民税 5.0%
・合計 20.315%
※これ「有価証券を購入するようなひとは金持ちのはずだ。そんな人を優遇するべきではない。もっと税率を上げるべきだ」という議論もあります。ただ「金持ち」は有価証券を購入する前に「金持ちでない人」と比較すると膨大な税率の所得税住民税を納付済です。すべて税金を支払ったあとの残ったお金で有価証券を購入しているのです。金持ちの足を引っ張ろうとして自分たちも損することのないようにしていただきたいものなのですが。。
冒頭に記載したケースでは、50万円の利益が出ていますのでこうなります。
500,000(売却利益)✕20.315%(税率)=101,575(控除される税額)
売ったときに手にするお金→1,500,000(売却代金)-101,575(税金)=1,398,425
だいぶ減りますね。でも仕方ないですね。税金ですから。お給料も税金を引かれたあとの金額ですから、おんなじですね。あきらめましょう。
しかし!ここに裏技があります。裏技といっても脱税とかではありません。正々堂々と、50万円儲かってもそのまま50万円を懐に入れられる制度があるのです。
それが「NISA」なのです。NISAを使って資産運用をすると、儲かった分から税金を引かれることが無くなります。「んじゃ全員NISAで全額資産運用したらいいやん」ということになるのですが、いろいろルールがあります。
・1年間で投資できる金額は120万円まで
-ここに記載の120万円というのは儲かった金額ではなく、投資できる金額です。期間内に売ったとしても非課税枠はすでに使ったとみなされるので、復活はしません。月10万円以上積み立てたい人はフルで使うことはできないですね。
・投資総額は600万円まで・期間は5年まで
-5年経過後は毎年新たに設定される120万円の非課税枠に移管することも可能です。
うん、儲かったら税金払わなくてもいい。やっぱりNISAええやんか。ということになるのですがいいことばかりではありません。デメリットもあります。
たとえば、2つの銘柄をNISAを使わずにもっていたとして
Aファンド→100万買ったら150万円にまで上がって売却し50万円の利益がでた
Bファンド→100万で買い50万円に下がったときに売却し50万円の損失がでた
という状況になったとしましょう。
この場合利益と損失を通算して税額を計算します。プラス50万マイナス50万円で利益はゼロ。つまり利益が無いので支払う税金もゼロです。
ところが以下のケースだと
Aファンド(非NISAで投資)→100万買ったら150万円にまで上がって売却し50万円の利益がでた
Bファンド(NISAで投資)→100万買い50万円に下がったときに売却し50万円の損失がでた
AファンドはNISAではないので、50万円の利益には20.315%の税金がかかります。が、Bファンドの50万の損失は単に損だけで終わります。損益通算できません。
税金をとる人の視点として見ると、あなたがもってるNISAの資産は「利益も損失も見えない」のです。見えないものは利益も損失も無いのです。なので儲かったときには税金も徴収されない代わりに、損をしても通算されないのです。
でもまあ、月に10万円以内の投資額なら、損したら損のまま、利益が出たらそこから税金を引かれることもありません。NISAを使った投資が圧倒的に有利であることは間違いないですね。
こういう制度を作ってでもみなさんに資産運用に取り組んでほしいと、国も必死なのですよ。使わない手はございませんのですよ。
田村でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?