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共働きの新婚さんよ。結婚したらすぐに保険に入らないといけないような気分になってる人はちょと待ってこれ読んでからにして

「お前のために5000万円の保険金がでる生命保険にはいったよ。これで僕に万が一のことがあっても安心さ。」

「え、あなたがいなくなるなんてイヤ。。でも。。ありがとう。。。」

あー寒い春なのに寒い。こんにちはFPもやってる田村です。


結婚したら生命保険に入らないといけないような気になって入りそうになってるあなた。もしくはもう入っちゃったあなた。「なんか入らないといけないような感じがする」から毎月保険料を払うのではなく、ちゃんと理解してから動くようにしないともったいないですよ。

まず、大前提。「生命保険とは何か」です。だれでもよく考えたらわかることなんですが、生命保険とは

自分の身に万一のことが起こったときに残された人に発生する金銭的な負担を補填するもの

ですよね。

では次に考えないといけないのは、万一の事態が起こったとき、いったいどれだけの金額の負担が残された配偶者に発生するかです。

わかりやすいところからいきましょう。単身だった場合

・実家ぐらし → 葬儀代ぐらい?

・ひとりぐらし → 葬儀代と住んでた部屋の撤収まわりの費用

これぐらいですよね。数百万もいらないんじゃないでしょうか。この段階で何千万もの生命保険に入る必要などないのはご理解いただけると思います。

さて、ここからが本題。結婚して配偶者ができた共働き夫婦が、万一のケースにどのぐらいの金額が必要なのかを、感情抜きで冷静に考えてみましょう。


1.住んでいるのが賃貸住宅のケース

夫もしくは妻、どちらかに不幸があった場合にたちまち必要なまとまった出費といえば

・葬儀代

ぐらいですね。2人で住んでた家が必要なくなり単身者用の住宅に転居する場合はその引越費用も必要でしょうか。それでも100万円も必要ないでしょう。残されたほうは精神的にはショックではありますが、金銭的には自分は働いているので食っていくことはできます。


2.住んでいるのが持ち家のケース

住宅ローンを組んで自宅を購入する場合、ほぼすべてのケースで「団体信用生命保険」に同時に加入しています。これは簡単に言うと「ローンを組んでる人が亡くなった時のための生命保険」です。万一の事態が起こっても支払っていないローンは保険でカバーできるようになっているのです。

※これは住宅ローンを融資した銀行が優しいのではありません。融資した相手が亡くなった場合にとりっぱぐれが無いように、ローンと保険をセットにしているだけです。

なので、ローンは全額返済できる・家は残された家族のものになるという状況になります。(相続税が発生するケースもありますが、配偶者に対しての相続税は1億6千万円以上でないと発生しません。2億ぐらいの不動産をもっているときだけ心配すればいいです。その他相続人がいる場合はちょっとややこしくなりますが)

こちらも、残された方はショックではありますが、ローン完済済みの自宅が残って自分はもともと働いているのでまとまって必要なお金は葬儀代+引っ越し代ぐらいでしょう。

自分はローン完済済みの持ち家から退去し賃貸住宅に転居、持ち家は賃貸住宅として他人に貸すことなどもできます。入ってくる家賃より安い賃貸住宅い住めば、生きているだけで毎月差額がプラスになるという状態にすることも可能です。


それでも、多額の保険に加入したことによって相手に愛を伝えたいということであれば、止めはしません。でも、月に2万や3万の支払いが発生し、入った瞬間以外はあまり感謝されなくなるものよりも、年に一回恩納村の豪華リゾートホテルで3泊ぐらいしたほうが相手は喜んでくれるんじゃないかなーと思います。個人の感想です。はい。


あ、子供ができたりしたらここに書いたのとはまったく違う状況が生まれます。そこはまた気分がのったら書きますが。

それではまた。


※特定のケースを指すのではなくあくまで一般論です。ご自身の状況に合わせて加入プランなどは検討してください。

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