そもそも何故マイク音量をクソデカにするのか


答え:大手がみんなクソデカだから

 これでご理解いただけたらもうこの記事から得られるものはありません。ありがとうございました。
 以降、なんで大手がクソデカだからってうちもクソデカにせなアカンねんという人を説得していきます。

大手、マジでみんなクソデカ

 お暇な人はOBSを立ち上げて適当なシーンを作成し、「新規ソース→アプリケーション音声キャプチャ」を追加してブラウザを指定してみてください。その後、誰でもいいので大手と呼ばれてそうな登録人数がいっぱいいる人たちの適当な配信を開き、どれくらいの音量が出ているか確認してみてください。
 忙しい人のために、同じようにしたものをgifとして貼っておきます。

静かなゲーム+クソデカ喋りの配信

 これと比較してご自身の配信が余裕でクソデカであれば、あなたは既に大手並のクソデカを手に入れています。勝ちです。事故防止のためにこのシーンを削除し、全て忘れて楽しく配信してください。ありがとうございました。

大手、マジでいつでもクソデカ

 わざわざOBSを立ち上げて大手の音量のクソデカ具合を目の当たりにし怯えている皆様は、そのままいろんな人のいろんな配信を見てください。ホラゲで絶叫してる時も、コラボでぎゃあぎゃあ喚いている時も、だるだるでスパチャ読んでる時も、だいたいクソデカでびっくりすると思います。いや、ASMRは静かかもしれませんけどね。それはまぁその通りなんですけど。
 忙しい人のために、これも下にgifを貼ります。

ある人の誕生日雑談
別の人のホラゲ(静かな時)
同じ配信の絶叫シーン
同じ配信のスパチャ読み後の雑談(半分おねむ)
別の人の歌枠(Bメロ~サビ)
同じ配信の歌の合間のトーク
さらに別の人のRPG
(おまけ)同じ人のなんか耳をさわさわするASMR

 これのすごいところは、絶叫してオタクに鼓膜ないなったとか言われてる時も、スパチャ読みで愛情たっぷりの甘い声を出してる時も、雑談でどうでもいいことを言っている時も、なんならお歌もその合間のトークも、値としてはほとんど黄色のゾーンから落ちておらず、しかもこのようにメーターを見ているだけでいつ喋っているのか明確にわかるところです。事務所個人問わず大手と呼べる人たちはだいたいこんな感じになっており、よほどがんばって探さないと例外はないです。
 リスナーはこの人らの配信を見るにあたり、驚くべきことに、音量ボタンに触れる必要がありません。おうたを聞くときも、ホラゲを見る時も、雑談を聞くときも、マリカーでぶつかりに行く時も、別の人の枠へ行った時だって、喋っている音量自体はほとんど常に一定であり、音量をリスナー側で調節するという手間なく配信そのものを楽しむことができます。そのように作られています。

なぜこのクソデカに対抗しなければならないか

 大手のクソデカぶりを死ぬほど堪能したところで、我々のすべきことに戻ります。我々はなぜこんなクソデカに合わせていかなければならないのか。いや大手デカいのはわかりますけど、うちに来るときは音量上げてくれればいいじゃないですかと。ボタン何回か押すくらいじゃないですか。
 まさしくその通りです。だいたいのオタク、特にあなたを推しているオタクはあなたのためにスピーカーなりイヤホンなりの音量を上げています。そして別の配信に行くときは音量を下げたり、まぁ同じくらいだったらそのままだったりします。オタク歴が長ければ長いほど、人によって配信音量が違うことに慣れ散らかしており、音量ボタン押すくらい何も考えずにやってくれます。

 しかしながら、新規ちゃんは違います。ここで言う新規ちゃんとは、他所から流れてくる歴の浅いオタクどものことです。彼らはだいたい他のVtuberからオタクになって新しい推しを探してましたであるとか、ハムスターを見ていたらなんかの拍子に突然Vtuberなる存在を発見しましたであるとか、そういう感じで来ます。

 そういう人々は、あなたの配信に訪れたとき、まず音量を上げることになります。なぜなら大手の配信は既にクソデカであり、動画なんかはもっとクソデカだからです。動物園のお兄さんがカワイイ生き物にゴハンをあげてる動画なんかだって、それはもうびっくりするくらいのクソデカです。試しにいくつか見てきてください。かわいいですね。そしてクソデカです。

カピバラがキャベツを食べている音

 そんな配信や動画に合わせてスピーカーなりイヤホンなりの音量を下げていたとしたら、当然あなたの配信へ来た時はほとんど無音か、BGMくらいの音量しかないということになるでしょう。配信開いたのに随分静かだ、何かぼそぼそ聞こえるなぁと配信画面をしばし眺めて、おや何かを喋っているようだ、よし音量を上げようか。と、そうしてやっと、あなたの配信の内容に触れることができます。

 これは大いなるハンデだと思いませんか? あなたの最高におもろいトークの最高におもろい部分がちょっと音量が小さかっただけで聞き逃されていたとしたら相当な損失ですし、これを聞こうと音量を上げたら今度はあなたの絶叫に鼓膜を消し飛ばされるわけです。つらいですね。ウケる。鼓膜の替えを持ってこいとなるでしょう。Vtuberを見るからにはね。
 いやしかし、それも仕方のないことです。もちろん慣れているオタクはあなたのために予備の鼓膜を持っていますが、大手のオタクは実際のところ、そんなもの持ってはいません。大手のオタクが鼓膜ないなっただのと言っていても、先ほど例に挙げたとおり、実際は喋りと絶叫でほんの20dBも違わないのです。なんなら配信始めたての人はゲームしてるだけで30dB近い音量差を叩き出して来ますし、ASMR始めたての人はもっとすごいです。新規ちゃんはまず鼓膜を鍛えるところから始めなければなりません。それまでは、残念ながらあなたの配信を見るのは少し早いということになります。

 オタクの鼓膜が強くなるまであなたの配信をまともに聞けないというのは、全くもったいないことだと思いませんか。そうでなくとも、あなたの配信が開かれた瞬間にあなたの声がしっかり聞こえないというのはもったいないことでしょう。あなたの配信は今すぐ全人類に全て余すところなく聞かれるべきです。20dBの音量差で死ぬひ弱なオタクたちにもです。

 であるから、音量については大手に寄せていこう。コンプやリミッターも付けて音量差を抑えていこう。そうすることで、少なくとも大手から流れてきたオタクについては取りこぼしを減らすことができるし、動画やshortsなどのもっと音量がクソデカなところから人が来ても耐えられるようになるはずである。と、本記事で言いたいのはそういうことになります。

 いやそうは言ってもね、こんなクソデカは出せませんよと。これは大手だから、無限にお金掛けられるからできるんだろうと、もしかしたらそう思われるかもしれませんが、そうではありません。
 まぁ、配信専用部屋を用意するとか、完璧なマイキングをプロにやってもらうとか、ボイトレして怒声と囁きを同じ音量で出せるようになる(演劇なんかをやる人はできるそうです。スゴイ!)とか、そういうのもあるかもしれませんけど、さしあたり我々にも小手先の技術とかノウハウで抗える部分は十分にあります。
 そして今回の一連の記事では、主にそういった小手先の部分でどうにかしていくのを目的としています。例えば以下の記事では、最悪マイクの設定だけで全てをどうにかしようとしています。マウスクリックさえできれば大丈夫。あなたの配信も必ずやクソデカにしてみせましょう。

-> 参考:音量をいい感じに調整しよう

 へえ、読んでみたら意外と簡単じゃん。じゃあしょうがないな、うちもそういう感じでやっていきましょうか。と、うまいこと他の記事に誘導できたところで本記事の言いたいことは終わりです。ありがとうございました。

-> 目次:配信のマイク音量をクソデカにしたい人のためのいろいろ(初心者向け)

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