岩手県盛岡市 赤武酒造(あかぶしゅぞう)浜娘 純米吟醸 ひとつ火
自分が呑んだお酒を記録していこうということで始めました。 ご紹介するお酒はKURANDで定期購入しているお酒です。まあ、こんな酒もあるのかと知っていただけることであなたの生活の何かしらの豊かさにつながれば♫
三陸の豊かな自然の力を借りたお酒
赤武酒造の創業は明治29年。当時は城下町であった大槌町で、赤浜地区で漁業と加工業を営んでいた古舘武兵氏が酒蔵を譲り受けたのが発端となり酒造りを始め、その古舘武兵氏が赤浜の武兵と呼ばれていたことから「赤武」という名前がつけられました。
酒造りを始められた当初はコンクリートの代わりに土で作られた温度管理に優れた土蔵を使用。水は三陸の山と海に挟まれた地形から出る良質な硬水を用いて醸された代表銘柄である「浜娘」は漁師さんが番屋(休憩場所)で、その日水揚げした三陸の育んだ魚介類と一緒に呑むお酒として長年親しまれてきました。
震災の悲しみを乗越えて
赤武酒造が蔵を構える大槌町は2011年3月に発生した東日本大震災で壊滅的な被害を被る。蔵の事務所、製造蔵、従業員の自宅がすべて流されてしまうという事態に…
社長の古舘秀峰氏は震災発生当時、津波を逃れ高台へ避難し、その高台から津波により家が次々に流されていくのを目の当たりにしました。
津波が去った後の町の瓦礫に火がつき次々を燃え上がっていきました、このままでは高台まで火が回ってくるのではと危惧した古舘氏はガソリンをかき集め盛岡市へ助けを求めに向かい、その後自衛隊による消火活動により火は震災から3日目の朝に消し止められました。
震災により蔵は流され、亡くなった社員もいました。得意先の酒屋からは再会を望む声もある中、当時の状況では酒造りを再開できるのか?古舘さんの中で迷いが生じます。
そんな迷いの中、古舘さんを酒造りへの再開しようと動かしたものは「家族のため」でした。震災が残した精神的ダメージが大きく生き延びたとしても家族の暗い雰囲気。そのくらい気持ちのまま生きていくのはダメだと古舘さんは腹を括り酒造りを再開するのでした。
浜娘が復活
東日本大震災から9ヶ月と4日が2011年12月15日、赤武酒造は盛岡の酒蔵である桜顔酒造の一部を借りる形で自社の代表銘柄「浜娘」の販売を再開。古舘さんは桜顔酒造の蔵を借りる上で杜氏さんとの関係を作ることが大切だと考え、酒造りの際は桜顔酒造のルールに則るという姿勢を徹底的に貫きました。
その後2013年5月に盛岡市内で赤武酒造の復活蔵を建設し、その年の10月より造りを開始し、新生の「浜娘」を生み出しました。
呑んだ感想
「浜娘」は純米吟醸といって、お米を4割磨いているため非常に雑味が少なくスッキリしたのみ口となっています。また、無濾過生原酒と違い、火入れ、加水している、後はお水の影響でしょうか?グビグビいけるライトな味わいです。見つけたら是非ご賞味あれ!!!
日本酒豆知識
プチトマトとオレンジジュースで作る日本酒カクテル
「サケトマンジーナ」日本酒、トマト、オレンジジュースが織りなすカクテル
作り方
1グラスにプチトマトと氷を入れる
まず最初にプチトマトを入れた後、少し潰す。氷は少し大きめのものを使用するといいでしょう
2日本酒を入れる
日本酒を60ml入れる、キレのある吟醸系のお酒がオススメ
3ブラッドオランジーナ
ブラッドオランジーナをお好みの量を入れてください。用意できない方はトニックウォーターでも構いません。
4サケトマンジーナ
全体をマドラーでよくかき混ぜた後、塩、コショウ、バジルをふりかけてください。これで完成です。
最初に塩、コショウの味わいの後にカクテルの甘さが口の中に広がり、日本酒が60mlも入っていると思えないほどの飲みやすい味わいです。
✴︎僕は試してませんが一度試してみたいですね
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