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イランの野外遊び『ゴルガム オ ガレ ミラバム』が、日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」に似ているお話

こんにちは!鬼ごっこ協会です。

今日も恒例の世界の野外遊びの紹介をさせて頂きますね。
これまでも様々な国の遊びを取り上げてきました。内容は、すべて日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」に似ている鬼ごっこを取り上げています。

本日は、イラン・イスラム共和国(イラン)の野外遊びを取り上げます。

■日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」について

まず、日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」の簡単な紹介です。この鬼ごっこは、1300年昔から日本で伝わってきている鬼ごっこで、神社仏閣の儀式として行われていたのを起源としています。五穀豊穣、天下泰平、疫病退散などを願うために行われていた儀式が、遊びへと変容したと言われています。

■イランの野外遊び『ゴルガム オ ガレ ミラバム』について

イランの鬼ごっこで、とても興味深い日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」に類似ている野外遊びがありました。

その名も『ゴルガム オ ガレ ミラバム』です。

様々な歌と名前の違いなどはイラン国内であるようなのですが、ほとんどの地域で行われている民族的な遊びということです。「ゴルガム オ ガレ ミラバム」とは、「仔羊を食べる狼」という意味だそうです。特にこの遊びは、イランの羊飼い、家畜を野生の動物に襲われる危険のある遊牧民に関わる遊びということです。

実施の写真も調べることができたので、写真を掲載します。

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■イランの野外遊び『ゴルガム オ ガレ ミラバム』の遊び方

「ゴルガム オ ガレ ミラバム」の遊び方はこちらです。

①イラン独自の数え歌などを歌いながら、狼役と羊飼い役を一人ずつ選びます。
②他の遊び手は、羊役となって1列に立って、それぞれ前にいる遊び手の腰に腕を回します。列の2番目の人は羊飼いの腰に手を回します。
③狼は、1列になった羊飼いと羊たちに向かい合って、歌を歌いながら、羊を捕まえようと左右にステップを踏んで脅かします。
④狼は列の一番後ろの羊に触れようとする。狼に触れられた羊は列から離れる。
⑤羊飼いは、両手を広げて、左右にステップを踏んで羊たちを守り、羊たちは羊飼いの後について動いて、狼の攻撃をかわそうとする。
⑥羊飼いは、羊を取り返すために、狼と取引ができる。例えば、狼を負ぶって何周出来るかなどを決める。
⑦羊が少なくなるまで続ける。
⑧狼と羊飼いの役を変えながら続けていく。

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■日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」とイランの野外遊び『ゴルガム オ ガレ ミラバム』の違いについて

この2つの鬼ごっこの違いについては、イランは鬼が狼であるということが、大きく異なります。特徴的な所は、人間の羊飼いが動物の羊を守るという点です。人間が家畜を守るというのは、特色があると考えられます。また、羊飼いが狼と取引をして、成功すれば羊を取り返せるというゲーム性は、アレンジが加わっていて、とても面白い要素です。

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以上、本日は「ゴルガム オ ガレ ミラバム」というイランの野外遊びを紹介させて頂きました。今後とも様々な海外の野外遊びを紹介していきますので、楽しみにお待ちください♪

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