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テスラがやばい!!

こんばんは、渡邉孝典です。

自動車ボディー設計歴30年の僕がとても驚いた

ニュースを記事にします。

結論 テスラがやばいことになっている

ギガベルリン

テスラ初の欧州ドイツ ベルリンに新工場が完成し

2021年12月にもモデルYのデリバリー開始のアナウンスです。

見出しの写真が新工場です。バッテリー工場も併設しています。

これで欧州で大量生産し、安くなり、しっかり供給できれば

驚異になってきます。なんとも雇用創出、サプライヤに仕事も

出せて、地域経済にも良い影響だと思われます。

そこで一般の方に工場見学での写真に注目しています。

バッテリーパック一体ボディー構造

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この写真丸い円筒がバッテリーセルでこれが、ボディー構造の

一部となっているところが新しいです。

上の黒いパネルに骨組みがあり、シートが取り付いています。

良い点は床全体が構造体でとても剛性、強度アップしています。

ただバッテリーセルは剛体ではないでしょうから、変形が加わった時

どうなるか興味深いです。金属バネのような変形?

粘性をもった減衰が良い特性?その時バッテリーは大丈夫?など

ところでなぜ黒いか?は予想できます。

具体的には、操縦安定性がバク上がりしているのでは?

ロードノイズが激減しているのでは?と考えられます。

乗ってみたいものです。

その他、通常ボディーは工場でインライン塗装するので白い車は白ですよね

このバッテリー上パネルは別に生産し、錆びないように黒塗装しています。

つまり、ボディーを作り、塗装し、組み立て工程でこのバッテリー

一体フロアを搭載しているものと推測されます。こんな構造は

見たことありません。


アルミダイキャスト構造

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フロントボディーとリヤボディーがアルミダイキャスト構造らしいですが

別に新しいわけではないのですが、そのサイズがやばいです。

リヤボディーが一体とか??何?て感じです。

通常ボディーは板を曲げて、絞って、成形し部品を作り

他の部品と溶接し、中物を作り、中物を溶接して大物を

作って行きます、するとばらつきが乗っていき、精度管理が

難しくなっていきます。これは昔から何十年も今でも同じ構造ですが

なんと、一体にしたら精度楽じゃねえ?とかの発想がすばらしいです。

まてまて、どんなとてつもなく大きい設備になるか恐ろしいです。

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また写真にように、リヤ骨格の中にX型のリブがたくさんありますが

たぶんこの入れ方で、いろんなチューニングができると思います。

特にリヤボディーはハンドルを切ったあとダイレクト感でかなり

重要なので、これまあた乗るのが楽しみです。

日本のボディー設計者にとっては驚愕の事実です。

下記工場見学ツアーです。見ているだけで、なんとなくわかります。


ボディータクト45秒!

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タクトタイム(1台作るのに必要な時間)が45秒!!

某日本最大メーカの最速ラインと同じ水準です。あとは品質が

どうかです、速くても品質が悪かったらだめですね。

まとめ

このような新しい技術や進歩がまだ10年足らずのメーカーで

できたこと、このスピードがやばいです。

とてもイノベーティブな会社だなあと感じました。いやあ素晴らしい!

それじゃ