TESLA MODEL Y テスラ モデルY
こんにちは、渡邉孝典です。
自動車設計経験有りの僕が、テスラモデルYのボディー構造のすごいところを
深く記事にします、かなりマニアックに書いています。
結論 こんな構造が大衆車でできたら、革命的なテスラ
通常の車は、板金構造で小さな部品同士をスポット溶接して、
中ぐらいのサイズにして、またそれを溶接して、大きな部品
この繰り返しでボディー1台作っていきます。
みなさんが乗っている車はほとんど、この構造です。
対して上の画像のテスラモデルYは、
フロントセクションを1つのアルミキャシティング
中央を電池を使った構造体、リヤセクションも1つのアルミ
キャスティングで結合構造を少なくして、合理的になっています。
一体構造のメリットは、3つあります。
どうしても単品同士を結合すると
スポット結合で、点でしか繋がらず、伝達効率が悪化して
より多くの部品をパッチワーク的に追加していきます。
一体構造に対して質量効果は70%ほどです、軽量化になります。
もちろんアルミなので鉄より軽量です。
二つ目は、キャスティングでの断面を見ると、Xのように
はすかいが入って、剛性、強度に有利です。少ないパーツで
今までと同じ性能が出せたら、更に軽量になります。
またCAE解析で、理想的なリブ配置ができ、ベストな構造ができます。
三つ目は、ボディー精度が向上します。要は一発で作った方が精度良く
作れます。工場の生産性も上がり、より少ない人員で生産できる
よって、車両製造コストが下がり、販売価格も下がるかも?
もしくは利益が出るから、より投資するか、良い部品を使えます。
ここからは、じゃあ実際お客さんにメリットは何か?
軽量化メリット
航続距離が延びる、加速がよくなる、ブレーキがよく効く、電費が良くなる
衝突エネルギーが減るので更に少ない質量で、衝突性能が達成できる。
操縦性が軽快になる。
剛性に有利
高速でレーンチェンジした時に、ボディーの遅れなくハンドル操作でき
意のままに運転できる。段差を乗り越えた時に収まりが早い。
ボディー精度向上
建て付けがよくなり、ドアとボディーの隙を少なく、一定で管理できる
レクサスやVW並みにできるかも?
こんなアルミボディーは今までもありましたが、こんな大きなパーツを
大衆車でやるのはすごいです。AUDIなんかはA8ぐらいでオール
アルミボディーです。
メリットの次は
もっとよく見てみたいところです
当然、全てアルミ構造ではないので、鉄も使っているので、大きな
部品同士の結合部、電池構造体との結合部がどのようになっているのか?
何はともあれ、乗って運転してみたいものです。
来年日本でも発売と言われています。なかなかすごいです。
それじゃ